2009/11/02

アバロン, Symbol

オーディオシステムご紹介で少々書いているように、我が家のスピーカはAvalon Acoustics社のSymbolである。このスピーカに変えてからもう6年半が過ぎた。音を追い込んだか、と言われると、いえいえ、まだまだ、と言うしかないが、反省の意味も込めてご紹介したい。

その前に以前のスピーカはMartinLogan製のAerius i(エリアス ・アイ)である。写真は8年前のものである。1号(♂9才)もまだ1才だった。この子は色々難しいところがあり今も試行錯誤。これだ!と分かったときには大人になっているだろう。そう言えば、山下洋輔のエッセイにこういうのがあった。ロンドンのタクシー運転手にこの目的地まで行けるか、と尋ねると「ベチャワンナ」と返され、ともかく乗っていろいろ考えたが訳が分からず1時間後に到着したときに初めて「アバウト・ワン・アワー」であると気づいたという。同じことになりそうだ。
閑話休題、Aerius iの音に不満があったのではなく、メンテに嫌気がさしたのだった。正確にはメンテにかかるコストに見切りをつけたのである。メンテというのはコンデンサー型スピーカの宿命で数年間使っていると静電パネルに埃が堆積して、音圧レベルが下がってくるのである。高域のレベルが劇落ち。自分でメンテしようにもちょっと分解方法がわからなかったので、輸入代理店にパネル交換の見積もりをとるとかなり高価。しかも本体ごと送付しなければならない。こういう大物は輸送料も馬鹿にならない。沖縄に戻って2年くらいで、給料も激減し家計も緊縮財政だったのもあって…、あきらめた(スピーカを交換する金はあったのね?)。こちら(マーチンローガン静電パネルの洗浄)のサイトでは静電パネルの洗浄方法をご紹介いただいているが、ベルクロで簡単に取り外せたのか、手放す前に知っていればなぁと、せめてパネルの取り寄せができればなぁと今も溜息…。完璧なスピーカではなかったが、軽やかにストレスなく音が出てくることが特に気に入っていた。スピーカの後ろに仮置きしていたスピーカケーブルのとぐろをほどいたところ、スピーカの後ろにいるというのに、ほぐす加減で音がどんどん変わっていくのに気づいた時はびっくりした。さすが後面解放!

ということで2003年にSymbolの格安提供を見つけたので購入した次第。細身の場所を取らないスタイルが気に入った。
高域はAerius i程ではないが細かい。許容範囲である。低音は伸び、量感がなくてどうしようかと思った。音楽にならない(ちょっと言い過ぎ)。低音の伸びはバスレフ型なので、かなり上の方でスパッと切れている。密閉型でだら下がりで延びているAerius iとの比較なので聴感上ではっきり分かった。
伸びはもう期待できないが、量感は何とかなるだろうと、セッティングをいろいろ試してみてもどうしようもない。ラインケーブルをカルダス製に変えスピード感を犠牲にしてバランス重視、これは当たりだった。その後、スパイクをBDRのコーンに変えたり(インチねじ!)、新築した家に引っ越ししたり、乗せる板を10cm厚の石灰岩にしたり、細々でもいろいろ試してみた。その頃のスピーカケーブルはシナジスティックリサーチ。電源ケーブル(ACマスターカプラー)で結果が良かったので、スピーカーケーブルもシナジにしてみたが、これは結果的には余り良くなかったようだ。単線系のスピード感が裏目に出てうるさい音になっていた。ツイータのサランネットを外せない。その頃はオーディオに興味を失なわないまでも、モチベーションの維持ができない悪循環に落ち込み、セッティングもかなり適当でコントロールできていなかったのも大きな要因ではあったのは確か。

しかしついに転機が訪れた。しかも立て続けに。
まず、シナジのスピーカケーブルがコネクタ部分で折れた、断線したのだ。金属疲労である。固いものはポキッと折れる。
では原点に返ってそこから再スタートだ、ということでアバロンの評価用デフォルトであるというMITに変えてみた。ヤフオクで見つけたAVT 3Sに交換。これがドンピシャ。バランスがいい。音楽が鳴り出した。今まで何をやっていたのかと。このスピーカはより線系のバランス重視が好ましいかもしれない。というよりもむしろシナジのケーブルは相性が悪かった。
でもまだ何か足りない。
続いて2回目の転機は「レイアウト変更は一石二鳥、棚からぼた餅」をご参照。スピーカ周りの環境は大事であると再発見(←何度やればいいのか)。
今のところ、低域の量感は不満がない。スピード感で補っている。何故か伸びも不満がない。音場は広大とは言えないが、それなり。ただツイータのサランネットを外すと細かい粒子となっていくのがよく分かる。これなら外してもいい。

突き板の剥がれと、左スピーカの1個のウーファのボトミング(接着剤の剥がれ?)が問題であること以外は今は安定期(それって結構な問題では?>自分)。

以下の記事もご参考。
アバロン Symbolのツィータ断線-1(イントロ)
アバロン Symbolのツィータ断線-2(断線確定)
アバロン Symbolのツィータ断線-3(修理完了)

随時他の機器もご紹介できればと思う。

4 件のコメント:

  1. 2度目の投稿になります。
    自分のSymbolはVANDENHULを使っています。
    美音というか木目調の音が好きなんです。

    見た目は悪いのですがツィーター部のフェルトだけ固定して
    ネットは外してしまうのが一番音が良いですね。
    フェルトを乗せておかないと高域のトゲ感が気になります。

    最近は底のバスレフにタオルを詰めて密閉チックに聴いています。
    量感は減りますが太鼓やドラムの皮が見えるように鳴ってくれるので、一度試されても悪くないかと思います。

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  2. A.Mさん
    大変遅いレスですいません。コメントがついたときにメイルが届くはずが、届かない設定になったようで。

    通常時はBGM的に聞いているのでサランネットはつけたままですが、音は外した方がいいですね。

    このスピーカを導入したときに、うちの環境ではあきらかに音楽にならないほど低音不足と聞こえたので、とりあえず量感重視みたいな方向で調整していました。今は引越して環境が変わったのでこれから調整どころです。
    実は底のポートの調整はやったことが無いので試してみたいと思います。低音はスピード感があるので量感が減っても上手く聞こえてるでしょうね。その方向は好きです。

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  3. はじめまして。
    私もSYMBOLを買って3年半、
    「低音が足りなくて音楽にならない・・・」
    とかなり気になっていました。

    uyabinさんの記事を読んで触発され、中古でMIT ターミネーター5というスピーカーケーブルを5千円くらいで買ってみたのですが、確かに良いですね。ちゃんと低音出るようになりました。symbolによく合ってます。

    今はDCD-SA1→shotgunS3 XLR→PMA-SX→ターミネーター5→symbolでけっこう満足してます。
    貴重な実体験を教えていただき、ありがとうございました。

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  4. N.T さん
    はじめまして。お役に立てたようでよかったです。
    こちらこそ、コメント残していただきありがとうございました。
    Symbolユーザって案外いるんですね。
    このSP、突出した感じはしないのですが、うまく鳴らせば、これで十分という感じで私も満足してます。

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