2009/02/23

かくれんぼにおけるモノの頼み方

小学生の頃、ウチの家族は母方の親戚共々、祖父母(オジーオバー)の家に毎月毎に集まっていた。模合だったと思う。土曜の夜だ。

子供達は大人の話が面白いわけでもないので、いろいろ自分たちで遊んでいたわけだが、屋敷の中のかくれんぼも定番の遊びの一つであった。

その日もかくれんぼをすることになった。私はかくれる側だった。当然、鬼役の意表を突きたいので、大人達が取り囲む座卓の下に潜り込んだ。今までそこにかくれた奴はいないからだ。大人が子供の遊びのルールを超越して居場所を教えてしまう危険性に気づき、周囲の大人達に「ここにかくれてるって言わないでよ!」と念を押した。息を潜めていると鬼がやってくる気配を感じる。とうとう鬼がすぐ近くまでやってくると、私の母親が言った。
XX(私の名前)が、「ここにかくれてるって言わないでよ!」って言ってたよ!
当然見つかってしまった。
また、このかくれんぼで、かくれ場所に照明の落ちた廊下の隅のような暗い場所は、遮る物が何もないにもかかわらず、格好のかくれ場所だった。かくれている側からは鬼がよく見えるのに、明るいところに立つ鬼からはこちらが全然見えてなかった。
かくれんぼを通してたくさんの事を学んだ。
  • 自分の思い通りに他人を動かすことは簡単ではない
  • 嘘をつかず矛盾なしに正反対のことが言える
  • 相手の立場に立ってみると違う世界が見えてくる
  • 知恵を働かせることは重要だ
  • ユーモアがあればたいていの事はしのげる
  • 暗い所から明るい所はよく見えるのに、明るい所から暗い所は見えない(一般社会への物の見方もね)
  • かくれんぼ関連では前に「かくれんぼにおける鬼の決め方」というポストも書いた。

    画像はWikimedia Commonsから、エアバス社のBeluga。Belugaとはシロイルカのこと。確かに似ている。

    2009/02/21

    クリスチャン・ザ・ライオン

    1号(♂9才)の帰還から1週間が過ぎ、学校の担任から「最近周りの言うことをきくようになった」との評価をもらう一方、注意してもノートはとらない他いろいろ問題も。授業は理解しているらしい今はいいが、脳ミソだけでなく外部記憶や手先の延長としてのツールを使えないと将来どこかで行き詰まる。興味を持てばやるのだが。うーんむ。

    Wired Visionで紹介された、動物の傑作動画トップ10(2):ライオンとの感動の再会などにびっくり。

    1969年、若いオーストラリア人のジョン・レンダルと親友エース・バークが、イギリスのデパートにいた子ライオンを買い取り、イギリスのチェルシーの家具店地下で飼い始めた。クリスチャンは、みんなから愛され、レストランで食事をし、近所の墓地で遊んだ。しかし、あまりにも育つのが早かった…。ロンドンで育てることが出来ないと悟った彼らは、その後、ビル・トラヴァースとヴァージニア・マッケンナに引き取られ、囲いの中で飼われた後、1971年に祖先の地ケニアに飛ばされ、ライオンマンことジョージ・アダムソンの手で野性に帰されたとある。
    1972年の暮れ、ジョンとエースがクリスチャンに再会したときのビデオがこれ。クリスチャンはきっと覚えていないと言われていたのだが。しかもクリスチャンには家族も出来ていた。
    Christian the lion - Full ending

    ライオンがまるで犬並の親愛の情を人間に表現している。前足をかけ、抱きつき、舐めまわる。
    猫の仲間じゃないのか、クリスチャン!
    元々人間に対して警戒心がないだけでなく、自分の子との接し方を見ても愛情表現の豊かなライオンだとは思うが。
    ウチの猫(♀2才)はそこまでしないぞ。

    BORN FREEWikipediaKIMBA(ジャングル大帝の英語版)にはクリスチャンのその後が載っている。1973年に再度レンダルとジョージ・アダムソンに再会し、その時は前回の2倍の大きさになっていとのこと。それでも抱きついて来たとある。
    ジョージ・アダムソンによるとこの時以降クリスチャンの群れ(プライド)はケニアのコラ保護区を離れ、再び姿を見せることはなかったようだ。
    野生におけるライオンの寿命は12年から15年とのこと。

    Wired Visonでついでに紹介された日本語字幕付きバージョンはちょっと脚色が強く感じるが、インパクトはある。

    2009/02/13

    1号の帰還と13日の金曜日

    1号(♂9才)が無事祖父母に連れられて、いとこ連中と最終便で帰ってきた。
    帰りの車の中では見たこと聞いたことを喋り通しで、自分では気づいていないかもしれない興奮の中にいる彼を見て、いい経験をしたのではないかと思った。
    しかーし、いとこ連中の半数はお行儀悪く悪さもしたようで、そのウチの一人に1号も含まれているようだ。ムム。

    ところで、今日は先月の今頃。
    先月との違いは、世に名高い、不吉とされる日、13日の金曜日であること。
    お祝いや祭りなどは収穫を祝ったり家族の健康を願ったり目的がはっきりしているものが多いが、13日の金曜日は、何の不吉かを特定していないところがミソである。例えば、怪我し易いとか水害に遭い易いとかのように不吉を特定しなければ、誰にでもちょっとした面白くないことなどは毎日転がっているので、幅広い意味に取れる言葉を投げて当人が勝手に解釈してくれるのは占いと同じやり方である。それが世間に拡がったのはそういう「不吉の日」を必要とする人々の意識があるからだろうか。
    Wikipediaの13日の金曜日によると英語圏とフランス、ドイツに限定され、国によって不吉の日は異なるようだ。以下の記述が面白い。
    なお、現在多くの国で用いられているグレゴリオ暦では、1 年の間に必ず 1 日以上、13 日の金曜日が現れる(第 1 日が日曜日である月にある)。またグレゴリオ暦の置閏法は 400 年を周期とし、400 年間の日数14 万6097 日はちょうど 2 万0871 週なので、400年で同じ曜日のパターンが繰り返される。そのパターンでは、13 日の曜日の中で最も多いのは金曜日である。
    ちなみに来月の今頃も13日の金曜日である。

    画像はWikimedia Commonsから、NASAのスーパーグッピー N941。世の中には機能美という言葉があるが、微妙、と感じつつもだんだんよく見えてくるのが不思議。

    2009/02/10

    明け方の満月と1号の北海道旅行



    今朝6時頃、新聞を取りに、まだ暗い外に出ると西の空に煌々と満月が輝いていた。

    昨日、1号(♂9才)が母方の祖父母(つまり私の義父母)、いとこ連中(のうちの半数)と連れだって北海道へ旅立っていった。3泊4日で札幌から帯広までを縦断する強行ツアーだ。義父母には経済的な面だけではなく、1号他いとこ連中に経験を与えてくれたことに感謝。きっと後年まで記憶に残るし、家庭や学校では学べない何かを学ぶだろう。

    旅行が決まってからこの日を迎えるために、普段は無精な、別の言い方をすれば短期的な合理性を重んじる1号は、長期的な戦略に目覚めたかのように、風邪をひかないよう、インフルエンザに罹らないよう、手洗いうがいを励行し、親の言いつけを比較的(!)よく守り、人混み出かけず、用心し、準備万端整え、そしてとうとう出発前日の夜を迎え、緊張しているのか何度も寝ては起き出し、寝ると咳き込み(鼻が悪いので)、結局ちゃんと寝たのは朝の5時過ぎで、そのせいか、9時半の集合時間に間に合うよう7時過ぎに起こすと微熱があるんでは?と思わせておいて、体温計も壊れていて正確な体温は測れないしで、行く意志は固いようだし、ともかく空港まで送り届けて様子見にすることとなったが、送り届けてきた私の素敵な奥様曰く、空港に着くと眠そうではあったがあっさり元気に乗っていった、との話を聞くと、実は単なる知恵熱だったのでは(前科がある)と、いろいろ振り回されたりで、まぁきっと後で面白かったと思える事ばかりである。
    おかげで家は静か…、のはずが誰彼かまわず笑顔を振りまくニコニコ堂本舗と思われていた3号(♀0才)がここのところ、意にそぐわないことには、いきなりのけぞって後頭部を強打するなど体を張った抵抗を示し、大器の片鱗を見せ始めた。どうなることやら。しっかり者の2号(♀4才)は風邪っぴきで二日連続で幼稚園をお休み。

    少しひんやりした空気に触れつつ、新聞を取りながら、1号のいる北海道でも同じ月を見られるのだろうか、と一瞬思ったが、しかしすぐに札幌と那覇では緯度が違うのでどうかな、と調べてみた。
    国立天文台 > 暦計算室 > こよみの計算(CGI版)

    札幌と那覇の夜明け/日の出/月の入り(2009/2/10)(JST)
    場所夜明け日の出月の入り
    札幌6:026:396:45
    那覇6:397:097:19

    6時の時点で札幌は、夜明け直前で、日の出前、月もまだ出ていたようなので、雲が無ければ何とか見られる状況にはあったかもしれない(もっともまだ寝ている時間のはずだが)。
    札幌の気温は-2.4℃、那覇は17℃、月齢は14.5であった。

    画像はWikimedia Commonsから、ケープタウンの夜景と満月。ウチのデジカメでは満月の写真が満足には撮れなかった。

    2009/02/05

    ライフハック - ~したら~する

    ライフハックシリーズ第7弾。
    2アクションを1アクションっぽく、条件反射を利用して習慣化する。
    「~しない」の否定形でないところがミソ。
    • 開けたら閉める
    • つけたら消す
    • 落ちたら拾う
    • 取ったら戻す
    ついでにもう一つ
    • 転んだら起きる
    いずれも書くのはまるでできない人のようでちと恥ずかしい。子どもらに言い聞かせている(or と思っている)ので書いてみた。
    「開けたら閉める」はうちの猫(♀2才)にも言い聞かせたい。

    画像はWikimedia Commonsから、猫(Oskという名)の鼻の詳細。ウチの猫に似ている。

    2009/02/03

    笑止千万


    笑止千万」という四文字熟語には冷たい乾いた「笑」が含まれている。
    この言葉を使う場面にはたいていユーモアが不足している。

    # 「1.いかにも気の毒なこと。」の意もあると言うが。

    画像はWikimedia Commonsから、雄のオランウータン

    (2019/3/25追記)
    笑止千万のリンク先である「くろご式ことわざ辞典」の管理者の方から連絡があり、Yahoo!ジオシティーズが2019/3/31を持って終了するので、URLを変更してくれと丁寧に依頼が来たので、新しいURLへ変更しています。連絡深謝。

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