2010/08/28

シーリングファン (要約 by Word X for Mac)

一つ前のポストが長いので、Microsoft Word X for Macの要約機能で要約してもらった。改行も含めてWordの出力ママである。
我が家ではシーリングファンを3階の寝室と子供部屋に3台利用している。風がないときは風を起こさねば意味が無いので空気の撹拌が有効であろうと照明付きシーリングファンの導入を思いつく。 * 照明付き (子供部屋のみ)
Hタイプ
Hタイプ、アメリカ製、直径107cm(42inch)。延長棒20cmとリモコンもお願いした。日本製は高価過ぎ。ファンの機能としては本体のひも3段階×リモコン3段階での風量調節ができる。しかし、その照明には驚いた。加えて、リモコンで明るさの調整ができる。ところで、今の今まで「彼我」を「かが」だと思っていた。WF401
照明は壁にブラケットがあるので、天井のローゼットが空いていたのである。リモコン付き。というか定価高過ぎ。
引掛埋込ローゼットに挿し込むだけなので、設置も簡単。ファンは素晴らしい、しかし、リモコンは?壁スイッチでファンの電源をOFFにすると、当然、ファンは止まる。ファンは止まったままである。起動するには壁スイッチ電源ON後にリモコンで OFF/ONとしなければならない。設計思想がリモコン操作主体のようである。そのうち、購入1年後くらいか、そのリモコンも効かなくなってしまった。リモコン2台体制である。
その新しいリモコンでも、やっぱり効かなくなるので新技を生み出した。リモコンには複数の本体をチャネル別に制御できるようにチャネル切替スイッチがついている。リモコンが効かなくなると、チャネル切替スイッチで一旦違うチャネルにして、また元に戻す。南風はよく入る家なので、夏場でもエアコン不要のエコライフだったのだが、東風は隣家に遮られて入るに入らない。

さて、リモコンから信号が出ているのは、ケータイのカメラで確認済み。
ローゼットまでの通電も確認済み。
どんなもんでしょう。最後の大事な今困っていること(リモコンがとうとう効かなくなった)が削られたのはご愛嬌か。自動翻訳(English version by Google Translate を追加)よりはいいデキだと思う。あのポストで自動翻訳を褒めているが相対的なもので、まともに考えるとおかしい。

Wordの要約機能で文字数は2724→ 7077 707と指定通りの75% offになった。

2010/08/25

シーリングファン

家を建てた頃、もう5年も前の話とその続き。

我が家ではシーリングファンを3階の寝室と子供部屋に3台利用している。3階は、他に納戸があるだけのプライベートゾーンなので、実際にシーリングファンを見られた方は少ない。

子供部屋にはペンダントを前提とした引掛埋込ローゼットが天井に用意されているが、照明が施主支給ということになったので、引越してしばらくは以前住んでいたところの照明を流用していた。
出来立ての家はコンクリートや木材から湿気がどんどん排出され湿度が高い状態が続くし、畳み掛けるように住み始めは梅雨時で、木の壁はカビだらけとなった。カビ対策の一つとして、風通しを良くする、がある。自然の風も入るが、こちらの期待通りには吹いてくれない。風がないときは風を起こさねば意味が無いので空気の撹拌が有効であろうと照明付きシーリングファンの導入を思いつく。寝る時の扇風機代わりも兼ねることができるし。まずはものは試しと、子供部屋用に1台だけ手に入れることにした。条件は、
  • 照明付き (子供部屋のみ)
  • 直径制限 (直径110cm未満、でないと本棚にぶつかる)
  • 高さ変更 (天井に段差がある異型な構造なので延長棒で高さを20cm低くする)
である。

Hタイプ
いろいろネットを探ると、シーリングファンクラブにドンピシャ、値段も安価なものがヒットした。上の写真。Hタイプ、アメリカ製、直径107cm(42inch)。延長棒20cmとリモコンもお願いした。効果を確認するための様子見購入なので1台だけの発注である。
ちなみにアメリカのDIYショップのWEBサイトを覗くと、シーリングファンは結構安い値段で売られている。$100以下なんてざらだ。日本製は高価過ぎ。このHタイプは輸入品(メーカもなんとなくわかった)だが、まだ良心的値段と言っていいと思う。

このHタイプの取り付けは、天井付近での高所作業であるし、ローゼットを外したり、電気線をつないだり、リモコンユニットを押し込んだりする必要があるので初めてだと少々面倒くさい、が、一人で出来ないというほどまで難しいものでもない。十人いても作業量は変わらないし、もっと暑くなるだろう。

ファンの機能としては本体のひも3段階×リモコン3段階での風量調節ができる。上向き下向きの風向は本体のスイッチで切り替える。風量が大きすぎると振動するが(バランスが悪い)、そもそも羽を早く回すような使い道はシーリングファンとして間違っていると思うのでよしとする。もう一方のひもは照明のON/OFF用。
しかし、その照明には驚いた。普通の60W白熱球を使用するのだが、点灯すると徐々に明るくなる(といっても0.5秒くらい)。これは演出効果もあるが、ゆっくり点灯は電球を傷めないはずなので長持ちするのでは。こんな安物にこんな機能がついているなんて。日本製の照明でこういうゆっくり立ち上がりは見たことないなぁ(知らないだけかも)。加えて、リモコンで明るさの調整ができる。明るさ80%程度でも人間の目では100%との違いがほとんど分からないが、電球の寿命には大きく影響する。複雑な回路が入っているわけでもないので日本製でもやろうと思えばできるはず。彼我の文化の違いなんだろうか。ところで、今の今まで「彼我」を「かが」だと思っていた。変換しても出てこないので検索すると「ひが」なのね。

ともかく暑い中汗だくになりながらファンがあれば涼しく作業できるのにと思いつつ取り付けた。風量最弱で真下に立っていると、ほのかに風を感じる。例えば、汗をかいているとき、扇風機のような即効性はないが、無風状態とははっきりと違う効果を感じる。寝るときにはちょうどいい。

ということで、6ヶ月ほど使用してもう1台も買うことにした。ところが在庫切れで入荷するまで待ってくれという。結局2ヶ月後に届いた。今は生産中止になっているようだ。

WF401
と、もう一台のHタイプの入荷を待っている間に、すっかりシーリングファンの効用に取り憑かれ、設計士にも言いふらし(その後の設計でも何件か導入したよう)、結局、寝室用にもシーリングファンを導入することにした。照明は壁にブラケットがあるので、天井のローゼットが空いていたのである。照明は不要なのでファン一発単機能に的を絞ってみると日本製でまぁまぁの値段の製品を見つけた。オーデリックのWF401である。リモコン付き。下の写真である。定価の半額以下で購入できた。というか定価高過ぎ。
引掛埋込ローゼットに挿し込むだけなので、設置も簡単。ほとんど無音で、Hタイプに比べ精度が高いと思わせるものがある。さすが、メイド・イン・ジャパン。日本にいるメイドさん、ではないです。

ところが、どんなモノにも美点があれば弱点もある。ファンは素晴らしい、しかし、リモコンは?である。
壁スイッチでファンの電源をOFFにすると、当然、ファンは止まる。同じように壁スイッチで電源をONにすると、なんということでしょう、何も起こらないではないですか。ファンは止まったままである。起動するには壁スイッチ電源ON後にリモコンでOFF/ONとしなければならない。設計思想がリモコン操作主体のようである。天井のローゼットを利用するのにそれはないでしょう。Hタイプはちゃんと動くというのに。
そのうち、購入1年後くらいか、そのリモコンも効かなくなってしまった。オーデリックに相談すると、そういった事象は経験がないような応答で、とりあえず新しいリモコンを送ってみました、みたいな。リモコン2台体制である。
その新しいリモコンでも、やっぱり効かなくなるので新技を生み出した。リモコンには複数の本体をチャネル別に制御できるようにチャネル切替スイッチがついている。リモコンが効かなくなると、チャネル切替スイッチで一旦違うチャネルにして、また元に戻す。PCでいうと再起動をかけるイメージ。それでもだめなら、一旦電池を抜いてまた戻す。PCでいうとシャットダウンして電源落として再立ち上げするイメージ。

しかし、である。この夏になって、その新技さえも効かなくなってしまった。リモコンのどのボタンを押してもうんともすんとも言わない。「うん」も「すん」も言わずに、リモコン信号受信時に「ピッ」と音がしていたのが、その音も出ず、もう暑くて私仕事しません、と言われているような。
おかげで寝るとき、東風の時はエアコンを使うようになってしまった。しかも今年は東風が多い。南風はよく入る家なので、夏場でもエアコン不要のエコライフだったのだが、東風は隣家に遮られて入るに入らない。
 
さて、リモコンから信号が出ているのは、ケータイのカメラで確認済み。
ローゼットまでの通電も確認済み。
これは、本体のリモコン受信部がイカレテイルに違いない、と推測する。
なんとかせねば。

2010/08/20

ライフハック - 困るのは誰だ

ラ イフハックシリーズ第14弾。

行動の核、みたいなもの。
ビジネスで他人や他の組織との間で誰が何をやるかあやふやなときは
  • (そうしないと)誰が困るか考えてみよう
で片がつく。一方、プライベートでは
  • (そうしたとき) 誰が喜ぶか考えてみよう(それが自分でもいい)
ビジネスが守りなら、プライベートは攻めである(普通の印象は逆かもしれない)。
ビジネスでは責任に所在が肝心である。「そうしないと困る」組織が主体的にかつ積極的に行動すればほとんどの物事は上手くいく。周りのサポートも受け易い。
逆に自分が困る立場と認識すれば、主体的に行動を取り、周りを巻き込んで「私の問題」から「我々の問題」に昇格させてしまえばいい。これは「ライト、ついてますか―問題発見の人間学」G.M.ワインバーグ著の受け売り。こちらにこの本のこともちょこっとだけ触れた。
気をつけないといけないのは、自分たちが困らないからといって、困る組織をサポートしなくてもよい、というわけではないこと。セクト主義的な部分最適は往々にして全体最適(全体主義ではないよ)から遠いところに着地する。その結果は常に自分達に跳ね返ってくる。自分たちに跳ね返ってこないような相手はそもそも関係を持つ必要がなかったのである。

一方、プライベートで「誰が困るか」を行動基準にすると、家族だと孤立化につながるし、地域や社会だと誰が困るかなんて大きすぎて分からないか、少なくとも自分ではない場合が多い。それでも「誰かが喜ぶのでは」と勝手に思えば、前へ進めて、結果はみんなが享受できる。
個人の行動が結果として家族、地域、社会への奉仕につながるべきである、とも考える。


画像はWikimedia Commonsから、サザナミフグ
フグの組織、というより集団、群れだろうけど、弱いから一緒にいるだけで、上記のようなことを考える余地も、そもそも発想すらないのだろうな。
フグって、泳ぎが下手なイメージがあるけど、人間よりは速いよ。昔10cm級の小さなハリセンボンに追いつけなかった。
初めて知ったけど、カワハギ、フグ、ハリセンボン、マンボウって同じフグ目(確かにおちょぼ口が似ている)。

2010/08/18

「日本はなぜ負けるのか―敗因21カ条」山本七平著

あわせて読みたい
「虜人日記」小松真一著
「総員玉砕せよ!」水木しげる作

「虜人日記」に記された先の太平洋戦争の敗因21カ条に触発された本。

タイトルを考えて欲しい。「日本軍は」でもなく、「日本人は」でもない。過去形の「敗れたのか」ではなく現在形の「敗れるのか」である。
日本はいかにある「力」に束縛されているのか、と説く。

引用したいところは山ほどあるが、組織のあり方に最近の興味があるので、その観点から少し長いが引用する。
すべての組織で、その細部とその中での日常生活を規制しているものは、結局、その組織を生み出したその社会の常識である。常識で判断を下していれば、たいていのことは大過ない。常識とは共通の感覚(コモン・センス)であり、感覚であるから、非合理的な面を当然に含む。しかしそれはその社会が持つ非合理性を組織が共有しているがゆえに、合理的でありうる。
しかし、輸入された組織は、そうはいかない。その社会の伝統がつちかった共通の感覚は、そこでは逆に通用しなくなる。従って日本軍は、当時の普通の日本人が持っていた常識を一掃することが、入営以後の、最初の重要なカりキュラムになっていた。
だがこの組織は、強打されて崩れ、各人が常識で動き出した瞬間に崩壊してしまうのである。米英軍は、組織が崩れても、その組織の基盤となっている伝統的な常識でこの崩壊をくいとめうる。この点で最も強靭なのはイギリス軍だといわれるが、考えて見れば当然であろう。だが、日本軍は、全くの逆現象を呈して、一挙にこれが崩壊し、各人は逆に開放感を抱き、合理的だったはずの組織のすべてが、すべて不合理に見えてしまう。ーーーそして確かに、常識を基盤にすれば、実際に不合理だったのである。(p.284 第十一章 不合理性と合理性)
一見合理的に見え、隙のない組織を構築しても、現実には人間のすることであるから不合理がある。不合理を受け入れる余地のない組織は社会から浮いてしまい、逆に不合理な存在となる。日本軍を例にしているが、今の日本の会社をはじめとする組織、社会が著者の言うとおりではないか。
ここで私は沖縄における組織のあり方を考え込んでしまうのである。沖縄の常識とは何か。沖縄の共通感覚とは何か。15年の東京暮らしで感じ続けた違和感。昔は日本にもあったものなのかもしれない。明治維新の急激な変化に逆らえず捨ててしまったものなのかもしれない。昔に思いを馳せても、違和感はぬぐい去ることはできない。そうであればその違和感を考え続けてみたい。

本書では、ジャーナリストとしての田原総一朗や本多勝一への批判も手厳しい。手厳しいが、特に後者に対してはそれを受け入れてしまう日本のマスコミへも同時に追求の手を緩めない。

1975年初出であるが、この本の指摘は現代でもなお通じる。そして、その「通じる」ということは著者の「日本」あるいは「日本文化」が、戦争から65年、出版から35年を経過しているにもかかわらず、なんら変化を見せていないということである。痛烈な皮肉である。

2010/08/17

夏休みの朝はラジオ体操で始まる 2010

夏休みもはや後半。1号(♂10才)は最初の1週間、2号(♀5才)は雨の日を除いて皆出席。内容は以下同文。
夏休みの朝はラジオ体操で始まる
夏休みの朝はラジオ体操で始まる 2009

1号は先週6泊7日のキャンプに参加してきた。親から連絡はしないでください、という。県内各地から小学生高学年が50名ほど参加したらしいが、2番目に多く叱られたらしい(2番目といいうのは…謙遜?)。ホームシックで泣いた子もいたというから、皆きっといい経験。

2010/08/12

blogのデザイン変更

ブログのデザインを変更してみた(rounders3 →  Picture Window)。
テンプレートそのままでは面白く無いのでそのうちいじることになりそう。

2010/08/11

実家の雨漏り

実家が雨漏りしだしたので、いくつかの業者に補修の見積り提案をしてもらった。親に大した金はないので息子が負担する構図である。
実家は復帰の年(1972年)に建てられたRC+コンクリートブロックの平屋だったが6年後に1階の床面積を広げ、かつ、2階を増築してある。その既存部分と増築部分の間から漏れているようである。コンクリートは固まると石みたいなものなので、後からくっつけたつもりでも厳密にはくっつかない。ウチを設計した建築士に言わせると、今なら技術的解決方法があるそうだが、何しろ30年以上前だからねぇ。この増築、風の通り無視(おかげで風の通りがイマイチ)、水回りの分散化(集中化が基本)、私の目で見ても設計がイケテない。が、今更仕方がない。

さて見積りをもらうにあたっての条件は、
  • 雨漏り対策 (当然)
  • 天井補修 (シミになっているので取り替え)
  • 保証 (雨漏り工事は難しい)
である。提案内容はまちまちで、それぞれの業者の得意分野から、
  • 外壁全塗装(天井補修なし)
  • 雨漏り+天井補修
が多かった。 しかし、皆高い!なんだよ200万円とか300万円の見積りって。
で最終的に一番安くて、内容の不足も無いところに頼んだ。工程表提出を追加条件にして。
契約時には担当者と工事範囲を現地で確認、契約となった。このとき雨漏りに嫌気がさしていたので早く契約を終わらせるべく工程表の確認を忘れていた。プライベートでは感情が先に出てアカン。それでも2割減額の80万円で契約。
工事の様子を母親がチェックしていたのであるが、雨漏り対策に2人x4日、天井補修に4人x1日、1人x1日、計13人日で終了。人工代を2万円/日とすると、人工代だけで26万円。材料費や経費入れても契約額までいかないな。契約してしまっているのでちょっと考慮中。

LindemannのUSB-DDC 24/96

ON爺さんご来訪の記事でお借りしているのが、LindemannのUSB-DDC 24/96。手持ちのDAC(BenchmarkのDAC1)とMacBookとの間に挟むことができる。ちなみにこのDAC1はUSB I/Fをもっていないので渡りに船。

比較はStyleaudio社USB DAC(CARAT-PERIODET)。このUSB DACに関してはこちらの記事を参照。一聴してLindemann~DAC1の組み合わせが好ましく感じる。柔軟性がある、一本調子でない、音色が多彩(言い過ぎか)、より細かくなった、という感じ。でも共通するトーンはあって、これはMacBookの音と思われる。

ウチで実験した組み合わせを無理矢理比較、順位付けすると、
  1. CDP(LHH-900R) + DAC-1
  2. PC:MacBook + Lindemann + DAC1
  3. PC:MacBook + CART-PERIODET
    となる。現時点だけ比較する1になる。2と3は傾向としては似ていてるし、低音はよく伸びているようで、ウチのスピーカだとちょっと制御し切れているようには思えない。MacBookは再生ソフト以外は手付かずなので調整の余地はままある。PC本体、再生ソフトの吟味、USBよりFireWireがベター、不要プロセスの削除、電源改良などなど。総じてPCオーディオの潜在能力、可能性の高さを感じた。

    2010/08/04

    週末のめまいと吐き気けとMRI検査

    備忘録兼ねて。

    先週末の金曜日(7/30)
    朝ベッドから起きてみると、ぼーっとしているなぁ、と感じつつ階段を降りて、なんか回っている、船酔いみたい、と気味悪さを覚える。午前中は仕事を休み実家へ所用のため車の運転もする。実家でめまいで景色が回転しているのを再自覚。
    午後、通勤のモノレール駅まで歩きながら、まっすぐ歩けないような気がする、と感じたまま仕事へ。
    仕事中(デスクワーク)も、景色が左から右へ流れていくような、相対的に頭が右から左へイメージだけ動いているような感じを持ちつつ、気にはなるのでネットで調べると回転性めまいらしい。帰宅の道では時々右側へ足を踏み出しながら、やっぱりなんかオカシイと思いつつ、いつものように食事、シャワー、絵本の読み聞かせなどを済ませ就寝。吐き気はなかった。

    翌土曜日(7/31)
    朝からめまいが激しい。ゆっくりとしかし確実に景色が回る。吐き気もある。朝食摂取不可。私が言う前に私の素敵な奥様が察してくれて、子供たちの相手を引き受けてくれる。一日中寝て過ごす。みんなが出かけた後、朝昼兼用ごはん少量をそれなりに美味しく食すが、1時間後に吐いてしまう。とうとうその日はめまいと吐き気&数回嘔吐に晩ごはんも受け付けず、ひたすら寝る。そのうち半分はぼーっとしているが、起きてネット界隈をうろつくなどPCを直視する作業は困難。本も読めん。

    その翌日日曜日(8/1)
    この日は子供たちのスケジュールが三つもあり、負担が大きいので親が分担しないとイケないのだが、私の素敵な奥様の全面バックアップの元本日は親稼業臨時休業とする。前日よりめまいは軽くなったが、代わりに吐き気が酷い。水さえも受け付けない。1時間に1回は吐いている気がする。唾液が胃にたまるだけで反射的に吐くような。今年初めも酷い嘔吐に襲われた(自業自得なのに受身形)ことがあって、胃が荒れているのではないかとフラフラ&ボーっとしている頭で邪推する。食事は受け付けないが、熱中症も怖いのでスポーツドリンクを飲んでは吐く。夕方ころから吐き気が度合いが治まってきた。でもPCも本もNG。

    明けて月曜日(8/2)
    めまいは殆ど納まり、吐き気も無いが食事は取れない。私の素敵な奥様の進言もあり、仕事を休んで朝一で病院へ行くことにする。
    最初の看護師さんの問診では、めまいや吐き気(嘔吐)の経過を説明した後、下痢はないか、生食していないかの吐き気関連を潰していった。体温は35.5℃で低めであった。医師の問診では、耳鳴が無いことを確認されてから(これでメニエールを除外)、MRIが午後空いているし、脳外科の先生も午後ならいるし、でMRI検査を推められる。めまいが怪しいのか。MRI検査は午後なのでそれまでの間、2日間スポーツドリンク以外は食事も取っていないので頭痛対策も兼ねた点滴(5時間)も行う。
    点滴を受けるためにMRI検査室へ移動する。患者服でなく平服のおっさんが点滴を移動台車を持ちながら廊下を歩いている姿はちょっと滑稽だ、でも気分は病人そのもの、とぼやっと思いつつ促されるまま部屋に入る。
    MRI体験
    すべての所持品をロッカーに預ける。ベルトのバックルは取らなくてもいいみたい。検査担当の看護師(?)から、閉所恐怖症でないか、金属物の体内への埋込みはないか(ペースメーカとか)確認される。 「検査は30分から40分ほどです。検査中は道路工事をしているような音がしますが、耐えられない場合は、備え付けのブザーでお知らせください。頭は動かないように固定しますね」と説明される。筋骨たくましいヘルメットを被ったオジサンが大勢で行う道路工事と宇宙人にさらわれ生体検査を受ける哀れな地球人の頭固定のイメージが重複してちょっと緊張度が増す。
    検査中は「工事中」の音は「コンコンコンコン」「カーンカーン」「ゴッゴッゴッ」「カンカンカン」などの打撃音が少々のエコー音を伴って拍子を合わせるようにある程度規則的にくるので、ヘッドフォンで聞く一種のトランスミュージックみたい。背中がちょっと痛いから頭動かしたいけど動かしたらやり直しかな、などと考えているとあっという間に検査時間終了。「トランスミュージックみたいでした(余裕、病人なのに)」と検査員にお伝えする。苦笑したような何言ってるか分からないけど愛想笑いしてみた、みたいな反応。
    診断
    点滴室へ自力で戻り、残り2時間を待つ。浣腸をしなければならないオジイと看護師のやりとりを聞いても不快でも何でもない。みんな病人仲間。
    点滴が終了すると、脳外科の問診があるというので待合室へ出て待つ。
    脳外科の先生がMRI写真を見ながら説明するが、こっちは、画像ファイル重そうだな、ストレージ容量も半端じゃないよなとか考える。脳も異常なし、動脈のきれいなもので、脳から来るめまいではないですね、メニエールでもなさそうだし、となると、三半規管に何かゴミのようなものが入った内耳性のめまいでしょう、との診断。血液と尿の検査結果も良好。
    この病院の医師たちの迷いなき判断(吐き気とめまいの症状から、問診で食中毒を除外、メニエールも除外、吐き気はめまいから、めまいは脳か内耳かで念のためMRI検査、脳は無し、で内耳)に感心と安心を抱く。
    一旦終了
    終わりの連絡を受け迎えに来てくれた家族に「何か簡単なものを食べたい」と要望し、一番近いファストフードのマクドナルドで久しぶりに食べ物をみんなで食す(あ、1号(♂10才)以外)。花火が出来なくてごめんなさいね(ここだけ「ですます調」)。

    その後もめまいの兆候はちょっと現れては消えていくので完治ではないのだけれども、そもそも耳掃除のやり過ぎだったかもしれない(最近は1日1回だった)。
    この週末、おかげで3~4kgは体重が減った。病気ダイエット(普段どんだけ食べんてんだか)。

    画像はエッシャーの「版画の画廊」。回転性めまいはこの絵を実地に見ている気分(ちょっと大げさ)。


    (2012/7/7追記)続きがあります。

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