2022/11/28

ツール・ド・おきなわのチャレンジサイクリング90KMに出てみた。

前日 前日に名護まで高速を飛ばして受付を済ませ、家で家族と晩ごはんを食べてから、前泊するために、自転車を始め荷物を車に積み込んで再び名護まで夫婦二人で高速を飛ばして着いたのが21時。早めに就寝、ウトウトしながら思い出したのが、

あ、ビンディング・シューズ忘れた…

今、23時05分。家まで取りに帰って往復2時間、戻ってくるのは1時かぁ、でも、明日のコースは坂道多いし、フラットシューズでの出走はできんなぁ、と取りに帰るのを決意。すでにぐっすり就寝中の奥様にはLINEでメッセージを残して取りに帰ることにします。結局0時半ごろには戻ってこられました。結局、就寝は1時過ぎ。明日は6時半集合なので遅くても5時半には起きたいところです。


当日朝 遠足の日の小学生か?というほど正確に5時半に目が覚めます。窓から外の様子を確認すると雨が断続的に降り続いたようです。雨の日は走らないことを普段から心がけているので、やっぱ止めようかな、と何度も逡巡しているうちに、スタート地点までは行ってみようか、と行ってみると、参加者が続々と集合しています。それならってんで出場してみることにしました。一人なら絶対走らない天候にも関わらず走ることにしたのは、きっとお祭り効果に乗せられたのでしょう。

エントリーはゼッケン番号から161名と推測されますが、実際の出場者数はもうちょっと少なく100名超えるくらいだったでしょうか(最終的には事務局から実施レポートが公開されるのでそこで確認できます)。

スタート 出発地点のアーチの先にある信号に合わせて出発します。応援に回る奥様に手を振って国道58号線に出ると 一列縦隊で20km/hで進みます。世冨慶(よふけ)の交差点を左に曲がって、いよいよ最初の上りです。

世冨慶の上り〜第1休憩所 最初の世冨慶の上りは、他の人のペースがわからないので飛ばさないよう合わせていたところ、自分のペースはまだいけそうだったので中間地点から自分のペースで上ってゆきます。あまり抜かれることはなく、試走した時よりは2分遅れで3kmの坂をクリアします。この時点ですでに一人。

二見の下りもほぼ一人で下ります。というかこのサイクリング、最後まで一人旅でした。
次に辺野古~久志~宜野座村屋嘉~松田~漢那~金武~第1休憩所の金武町総合保健福祉センターまで軽い上りと下りの繰り返しが続きます。
平坦はほどんどないです。ここまで30km。快調快調。バナナ1本分と黒糖、スポーツドリンクをいただきます。ありがたい。

一番きつい坂〜第2休憩所 第1休憩所を出ると、しばらくは緩い下り基調、と思わせておいて、沖縄本島を東から西に抜ける平均斜度7.8%、1.4kmの上り。脚的にはここがいちばんきつかった。頂上手前で女性の方に抜かれます。おお、軽いは正義か、いやいや技術の差かもしれません。
第2休憩所の赤間総合運動公園は40km地点。5分ほど休憩して、なんとなく先を急ぎます。

最大のピンチ〜第3休憩所(昼食会場) 第2休憩所を出発して、次の上りで足を攣ります。えー、早すぎます…。一旦バイクを止めて歩道に退避して、小林製薬のコムレケア4錠を流し込みます。1分ほど休憩すると走れそうになったので、バイクに跨ってみるとなんとか行けそうです。同じ坂の頂上付近で若い男性がバイクを降り足を伸ばしているので、足が攣ったかどうかを確認して、コムレケアをおすそ分けすします。

とうとう雨が降り出してきました。加えて、なぜか、両手の二の腕の外側が痛くなり、サドルの座り心地も悪くなり、脚も回らない。体幹が機能していなくて、サドルに腰掛けているようです。
ほとんどアップダウンもない区間なのになぜかしんどい。とりあえずしんどい。
胃の中がタポタポしているので消化が全く進んでいないようです。雨は降り続き、おまけに雲の中で時々ゴロゴロと雷もなっているようです。
休憩所で確認したLINEによると、奥様は「ぎのざ道の駅」で参加者を応援しているらしいので、そこまではなんとかがんばるつもりで、「あと10km、あと5km、あと1km、あれ、まだつかない、距離間違えた、うっそー、とにかく道の駅までがんばろう」としのぎにしのいで、ぎのざ道の駅のバス停で雨宿りしていた奥様に合流します。昼食休憩したらリタイアするつもりと伝え、昼食会場であるタピックタラソセンターへ向かいます。

道の駅から1kmほどですか。ここで66km地点です。2/3経過です。

昼食会場でお弁当をもらい、グターとしながら30分ほど休憩。
もうここを出たらリタイアするつもりなのにMag-onを補充。
お弁当は半分も食べずに会場を後にし、pegをバイクラックから下ろすときに、タンデム(二人乗り自転車ね)で参加している方々を見かけます。すげー。ペダリングで同期を取らないと力のロスにつながるはずだから、掛け声かけてんのかな。さて、お昼も終えたので、とうとうリタイアかな。

復活〜自主休憩 pegにまたがるとなぜか、体力が復活している気がします。腕もお尻も痛くない。もしかして、これは行けそう? 少なくとも次の休憩所までは行けるんでは、と内面の力がみなぎります(基本的に体は疲れてます)。「次の休憩所まで行く」とLINEで奥様に連絡します。奥様はゴールで待つとのこと。
実際、走ってみると、速くはないですが、気持ちは乗っています。
名護マルチメディア館/GODAC手前の坂で片足の女性とサポーター(?)の方に抜かれ、片足のペダリングだよ、すげー、とここでも驚きながら、しばらく後をついて行きます。

名護マルチメディア館/GODACのコンビニ近くで自主的に4回目の休憩を取ります。自販機のコーラを飲んでると、一人の女性が近づいてきて、自販機を確認しています。UCCの自販機を探しているようで、後で、コンポ de リングさん(自転車系YouTuber)オススメの「霧の紅茶ミルクティー味」を探しているのではと気づきました。

コーラを飲み干して「行けるんじゃない?」と自分に軽く気合を入れます。

事故現場〜第4休憩所 松田の下り坂で渋滞が発生しています。どうも交通事故のようです。通過するときに確認すると、赤いロードバイクが路肩の先に転がり、宅配会社のトラックも横道に突っ込んでいます。後のニュースで確認すると、右折しようとしたトラックと、このサイクリングに参加したバイクとの間で事故があり、参加者が救急車で運ばれたようです。事故になったのは残念ですが、命に別条はないとのこと。でも後遺症が残らないといいんですけが。

最後の休憩所である大浦わんさかパークにとうとう到着。コムレケアを4錠追加して脚攣りに備えます。体は疲れてる感じはあるけれど、気分は良好です。シークヮーサージュースを頂いて、5分の休憩で出発。片足の女性組をここで抜くことになりました。






最後の坂の足攣り〜ゴール 最後の坂、最初のトンネルを抜けて、羽地ダムへ向かうには右折しますが、サイクリングコースは真っすぐ進み、さらに2つのトンネルを抜ければ、もうゴールにたどり着いたも同じです。チャンピオンレースや市民210km/140km/100kmのレースコースが土砂崩れの影響で変更となり、最後の大浦から名護市街地入り口にあるオリオンビール工場までのルートがサイクリングと同じになっています。

この坂は足が攣った以外は特に苦しくもなく(強がり)、同じ攣りで停止していた1名のローディさんと攣っては抜かれ、抜いては攣りを繰り返して、先にこちらが坂を抜けたのですが、オリオン坂の下りはとても慎重に下ったためか、市街地の信号で追いつかれ、道幅もそんなにないので、車の後ろについてゆっくり進んで、その後はこちらが先に行くよう気を使ってくれ、ゆっくりとゴールにたどり着きました。

奥様にゴール付近で写真を撮られていました。


いやー、ホント、途中でリタイアしなくてよかった。ホントヨカッタ。

結果 結果は次のとおり(自分のサイコン読み)。

  • 走行距離 95.63km
  • 獲得標高 1,317m
  • 走行時間(ネット) 4:51:29
  • 走行時間(グロス) 6:01:34

走行距離に占める獲得標高の割合が1.37%で、私の基準である1%より3割増しで多めの印象でした。 

大きな坂が3つというだけでなく、こまかいアップダウンが断続的に現れる、チャレンジグなコースでした。ビンディングシューズじゃないと厳しいのではと思います。

個人的にはStravaのセグメントで言う「県道88号線 Climb」(1.42km、112m Up、斜度7.8%)が一番きつい坂で、第2休憩所から第3休憩所までの区間は割と平坦にもかかわらず、補給の失敗のためか一番しんどい区間でした。

また、次回も出てレベルアップできたかどうかを確認してみたいですね。できれば山原路を行くセンチュリーの173km、獲得標高2840mに出てみたいですが、このサイクリングで、まだまだ実力が足りないのはよくわかりました。次のツール・ド・おきなわまでの1年間、鍛えるぞー。

最後に大会側が想定した先頭と最後尾の通過時刻を載せておきますね。


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