2009/05/22

「お帰りなさい!」

「帰りなさい!」を丁寧に言おうと「お」をつけると全く逆の意味になる。
「お帰りください」ならいいのか。

画像はWikimedia Commonsから、中国の黄山(こうざん、Huangshang)。世界遺産。

2009/05/18

タイトルの画像を変更

以前追加したタイトルの画像を気分転換に変更してみた。

このポストの最後にちょこっと書いたコテージのある本部町今泊(いまどまり)の素朴な海岸。子供たちが拾った貝殻がいくつか、ヒトデの殻か珊瑚のような物、そして浮き球。

海の向こうからはいろんな漂着物がやってくるし、陸からも流されて波にもまれるうちに角が丸められていく。
明らかに日本製でないゴミに類する物もあったが、土器の破片っぽい物も拾った。何か価値があるのだろうか。

2009/05/14

住まい(建築編:吹き抜けとトップライト)

この本たちに影響されて、我が家のリビングの一部と続く階段の空間は思い切って吹き抜けにしてある。
設計士曰く「沖縄だからできるんだよ」つまり、リビングを吹き抜けにすると冬期に暖房が有効に機能しないという。さもありなん。たしかに冬場は寒いが、我慢できないほどではない。
そんなことよりも、床に寝っ転がって吹き抜けのその先の天井を見上げた時の開放感は代え難い。大きな空間を感じては贅沢な気持ちになる。
副次的効果として右のような上空写真(!)が撮れる。1号(♂9才)と2号(♀4才)の朝食の風景が写っている。来客時にもこのようにカメラを意識させずに記念に1枚、などということもよくある。

建築前、設計士と打ち合わせを進めていく中、ある日、設計士がこんなことを言い出した。
「トップライトにしてみませんか」
当時住んでいた部屋が暑くてやり切れなかったので、暑いのは勘弁!、と思ったが、それまでこちらの要望を上手く取り入れてくれていた設計士を全面的に信頼していたのと、全然思いも寄らなかった奇襲攻撃的な提案に心が動かされて採用することにした。
施工後に設計士が言うには
「今までいくつか提案したことがあったが、採用してくれたのはここが初めて。おかげでオープンハウスの時に来た設計進行中の案件の施主も気に入ってくれて、トップライトを採用することになった」
と言っていた。
実際住んでみると、トップライトはちょうど南北に細長いので、直射日光が当たる時間は大まかにいうと南中になる12時半頃を挟んだ1時間弱。もちろん断熱対策したガラスを使ってはいるが、思いの外暑くない。
それよりも何よりも、休日家にいると、晴れた日の昼間、コンクリートむき出しの大きな壁に写る光の移ろいが楽しい。何か作業をしながらふと吹き抜けの壁に目をやった時、光がだんだん差し込んできて、壁一面を照らしたかと思うと、だんだんに引いていく、その様が太陽が回っていることを嫌が上でも感じさせてくれる(いや、回っているのは地球なんだが)。
また、大粒の雨がトップライトを叩く音も楽しい。これも不思議なことにうるさく感じない。一つにはそのような大粒の雨だと、窓から聞こえてくる雨音が大きくなって相対的に小さい音に感じることと、天井全体ではなくトップライト部分だけから叩くような雨音が聞こえてくるので圧迫感を感じないためかも知れない。古代から永遠と続く水の循環の一過程、しかし二度と同じものはないんだよなぁ、などと物思いに耽ったりする。

吹き抜けもトップライトも我が家の必需品であったし、今でもそう感じている。

2009/05/12

「9坪の家」萩原修著と「9坪ハウス狂想曲」萩原百合著

吹き抜けとトップライトの話を書こうと思ったら、この本を避けては書くことができなくなった。

5年前に購入した土地は約28坪の狭小地で、後に近所の人が言うにはずっと売れ残っていたそうである。しかし、購入前にこの土地を見てもらった設計士は塀に身軽に登ったりしながら「ここは眺めが良さそうだよ」と言う。なぜ売れ残ってくれたのか。
都心部ではそうではないと思うが、ここ沖縄ではまだ家が建つ土地の広さは50坪程度と考える人が多く、28坪ほどの土地では小さすぎると考える人が多いし、また、公庫の融資条件である敷地面積100m^2以上(約30坪以上)にも合わなかったため断念したのではないかと推測する。

それぞれの著者である萩原修・萩原百合は夫婦である。二人が「スミレアオイハウス」と呼ぶ建坪がたった9坪、延べ床15坪しかない家には4人家族が生活するに必要最小限だが使い勝手に配慮された工夫や小さいが豊かな空気感が見て取れる。
土地購入の直前にこの本を買っていた私と私の素敵な奥様は明らかに影響を受けていた。
たった9坪(延べ床15坪)しかないのに4人家族が我慢もせずに生活できるなら、我が家だって生活に必要なものを厳選し工夫を凝らすことで狭小住宅での生活はできるはず、と考えた。そして実際に何年も売れ残っていた狭小な土地を買う決心に至る。その原点とも言うべき本である。

そして、9坪の「スミレアオイハウス」には吹き抜けがあった。
設計士にこちらの要望でまず伝えたのは、来客分の駐車場を確保すること、つまり1F部分はピロティとすること程度だった。設計士はまずこの要望と土地の条件を勘案してたたき台のラフ図面を作ってくれた。実際このラフ案を見て、やっぱりなんか違うと思い、この本を差し出すと共に吹き抜けを取り入れた家をお願いしたのである。

「スミレアオイハウス」を建てるに至るまでの思考の過程、感情の揺れ動きが夫と妻の別々視点から覗くことができて面白い。「合わせて買う」べきである。

2009/05/04

アバロン Symbolのツィータ断線-3(修理完了)

続き1(イントロ)
続き2(断線確定)

大場商事から送付されてきたのはFOCALのTC90TDX。OEM元の会社名そのままなのでちょっとびっくり。
外観上はディフューザーがついているのが大きな特徴。マグネットが違うのか奥行きはだいぶ違う(後でシールドと判明)。ネジ穴や周囲のサイズは一緒。
厳密にはオリジナルと違うのだが(一瞬もう片chも交換か…が頭をよぎる)、そこは大場商事を信じて、交換に踏み切ることにする。

まずは到着品の導通チェック。導通ありで問題なし(当たり前か)。
ゴムパッキンは引き続き流用する。
半田ごてを持ち出して、電気を入れてコテ先を暖める。
ついでに紙ヤスリでコテ先の酸化皮膜を削り落とす。この時少し火傷をしてしまった。バカである。
まずは交換品の端子に半田をのせる。いきなり配線ケーブルと端子を半田付けするよりも作業が早い。
緑の配線ケーブルがプラスのようなので、赤い端子(プラス)にワニ口クリップで端子と緑色の配線ケーブルを固定し、半田付けを行う。冷えるのをちょっと待って、同じようにもう片方の端子(マイナス)も行う。
冷えるのをちょっと待って、箱にネジ止めするまえにこの状態で、音を出してみる。
出た。一安心。
ボンダスの六角レンチでユニットをネジ止めする。ついでに、ウーファーともう片ch分もすべてのネジを増し締めする。半回転くらい結構ゆるんでる。
家人は寝静まっているので、小音量で音出しをしてみる。とりあえず、この状態では左右のツィータの差による違和感はない。
よって、作業完了とする。
故障品を交換品の箱に収め、近いうちに発送する予定(元払い指定かよ…。後で元の値段を知ると返さなくてもいいんではないかと思ったりもする)。

ところで、このFOCAL製のツィータ(TC90TDX)を調べてみると、全く同じ物は見つけきれなかったのだが、ZalytronとでE-Speakers.comでTC90TD5というのを発見。価格は怒濤のUS$75だよ。1/4以下かよ。
スピーカはユニットの値段で決まる物ではないが、交換品の値段は無いよなぁ。
値段なりを知ると箱とネットワークさえなんとかなれば既製品から手が離れそうだ(そうは言っても箱とネットワークが大事だって…)。
よく見るとTD5はシールドされているがTDXはされていないな。そういえばオリジナル(故障品)はシールドされているように見えたので、箱から取り出してオリジナルのシールドを外そうとしてみたが、壊しそうでやめた。
それにTDXにはFOCALのマークがない。これはアバロン向けである証拠か(もっともオリジナルにはしっかりAvalonとあったが)。

次回は個人輸入ででTD5にすべきかな。ウーファーも調べておこうっと。

2009/05/01

アバロン Symbolのツィータ断線-2(断線確定)

続き1(イントロ)

断線かどうかを確かめる。
手順は、
  • ユニットのネジの取り外し
  • 半田ごてで内部配線とユニットを結びつけている半田を溶かしてユニットを取り外し
  • 取り外したユニットの両端子にテスタを当てて導通を確認
だ。

ここで問題発生。手持ちの六角レンチでは、六角穴付ボルトのサイズが合わない。どうもインチ規格のようだ。どこまでもアメリカンである。そういえば、スパイクのネジもインチであったことを思い出した。BDRのコーンを取り付けるためにネジが別途必要だったのだ。この時のサイズは1/4-20x1"であった。ネジは三和鋲螺さんで購入した。
さて、六角レンチ。DIYセンターに行く暇もないので、アマゾンで比較検討の上、"BONDHUS(ボンダス) ナイフ型六角レンチセット9本組 インチタイプ HF9S"を入手する。
早速、ボルトに合わせてみると、サイズは"9/64"であった。
ボンダスの六角レンチは使い勝手がよいな。

半田ごてを十分に暖めて、箱とユニットの間に挟まっているゴム製のパッキンを焦がさないよう注意しながらツィータと配線の半田を溶かして配線を引き抜く。プラスとマイナス両端子にそれぞれ行う。
ユニットが外れたら、両端子にテスタを当て、導通を確認する。
導通なし、断線確定!(いやうれしくないんだが)
ネジがなくなっても困るので、とりあえずユニットを元に戻す。

翌日、大場商事へ交換品のオーダを再度問い合わせフォームから行う。以後のやりとりはメイルでとお願いも添えて。
手続きは銀行振り込みまたは代引きがあり、銀行振り込みにする。
翌々日の朝一で振り込む。その日の夕方には発送したとのメイルが届いた。

到着待ち。

続く3(修理完了)

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