2009/09/07

レイアウト変更は一石二鳥、棚からぼた餅

新築当初の4年間は、ピアノをスピーカの間に置き、アンプ類はラックに収めていた(1番目の画像)。
ちょっと大きい音を出すとすぐ飽和するし、音場もピアノの反射のせいか感じられない。なんか聞いていて楽しくないのである。
しかし、この配置以外の選択肢はないものだと考えていた。

2年程前から居着いた猫が隠れ隠れ爪研ぎしたおかげでJ. L. MOLLERのダイニングチェアの座面が剥げ剥げになっているところに加え、KVISTのテーブル(日本向けのためか一回り小さい)の集成材が剥がれてきた(!)ので、これらを修理に出すことにした。
これらの家具と修理の顛末は別のポストに記そうと思う。
(2011/2/14追記:こちらに少し書いた)

家具を修理のために搬出すると、部屋のレイアウト変更の可能性追求への闘志に俄然火がついた。私の素敵な奥様ともどもである。奥様は元々レイアウト変更は好きな質である。見逃すわけがない。小さな家なのでレイアウトの可能性は片手で数えられる程の有限であり、かけられる予算もない。
二人で思案するうちに閃いた。発想を転換。通常のレイアウトではタブーとされている掃き出し窓に家具を置いてみることにした。そうなると玉突きのように次々と家具類がその位置を変えることになる。ソファーを掃き出し窓際へ移動(2番目の画像)し、ダイニングテーブルを90°に振り、ピアノはソファがあった階段下へ移動、オーディオ機器はターゲットオーディオのラックから出して、床置きに近い形で2x4材で作った簡易TVボードの下へ押し込む(3番目の画像:移動直後の仮置き状態)。ラックは戦力外通知でキッチンへ引き取られていった。
どう変わったか?
  • ソファがコミュニケーションし易い位置に移動し、昼間しか使わないピアノがその空いた階段下へ移動した
  • スピーカ間にものがほぼない状態となった。
  • おかげで音がよくなった(音場拡大、付帯音軽減)
3段論法である。
このスピーカ(アバロン, Symbol)、ピアノに毛布をかけて影響を確認しようとしたり(あまり変わらない)、中に毛布を詰め込んでサイレント化を目論んだり(検討のみ)、前のレイアウトでいろいろやってみたのだが、周りにある程度の空間を必要とすること、ピアノはかなり影響力が大きいことが頭ではなく実体験と再確認できた。今は伸び伸びと歌うのがうれしい。購入6年目にしてやっと本領発揮である。
例えば、ちょっと古いがGRPレーベルのアコースティック・アルケミー「アーケイナム」(Arcanum, Acoustic Alchemy, GRP)が実にギターのニュアンスもリズムもそろっていい感じで音楽を奏でている。
音楽をより楽しくより深くさせる音。待ってましたこういう音。
家具の修理代金は痛かったが、この音で元はとった。

# 実は3〜4月の話を今頃書いている

0 件のコメント:

コメントを投稿

zenback