2011/02/12

パス, Aleph P MK II

オーディオシステムご紹介もご参照。

鬼才ネルソン・パス主謀パスラボのプリアンプデビュー作(のMK II)、デザイン的には旧世代である。
元々は同じパスラボのAleph 3というパワーアンプとお揃いだったが、Ayre, V-3の躍動感と音場の広さに脱帽し、Aleph 3はV-3に席を譲ったが、Aleph P MK IIはそのまま生き残った。V-3の音が好きなら同じAyreのプリアンプにした方がより幸せかもしれず、実際そう思って中古市場を探したが、これという出会いもなく、かと言って外す理由もないので、結局惰性でPにお世話になっている。

シングルエンド、A級、MOS-FETトランジスタ、固定抵抗ボリューム、バランス回路、途中までパッシブ動作、左右独立ゲインコントローラ、などがキーワードか。
特徴とか留意点;
  • 回路のテクニックでボリューム位置3時まではパッシブプリアンプとして動作、電気的増幅なしという。
  • 電源スイッチ無しの常時通電。
  • 左右独立のゲインコントローラは、通常時は0(ゲイン無し)とし、入力ソースによって、音が小さい時に、ゲインを上げることが推奨されている。
  • 電源のアースは必須とされている。
  • 入力4はテープデッキなどの録音機器用でテープアウトへは出力されない(事故防止)。
  • バランス(XLR)のピンアサインは1番グラウンド、2番プラス、3番マイナス。
  • セレクター、ボリュームともに電源がONになっていないと(=電源ケーブルが刺さっていないと)、抵抗感なく、くるくる回るだけだが、電源ケーブルを挿して電源が入ると、リレーにつながりノッチ感が出る。クリック音、感触ともにあまり上品ではないが、内部の動きを想像することで満足感を補完している。ゲインコントローラは音がしない。マニュアルにも気になる場合はボリュームを調整した後はその音を聞かなくて済むよと書いてある(ゲインコントローラを使え?)
  • 過去に何らかのきっかけでセレクターやボリュームが効かなくなったことが2度ほどあったが、いずれも電源ケーブルの抜き挿しで復旧した。
  • V-3との組み合わせではゲインが高くボリュームのわずかワンノッチで大きな音が出てしまったので、内部のディップスイッチで12dB落としている。ちなみに12dBダウンは天板を外して、ディップスイッチ設定をデフォルト設定の反対、1,2,7,8がOFF、3,4,5,6がONである(最後の画像)。
  • 足には試聴の上、ゴム足を介してスパイクをかませている。
温度感が高めの音。

(2011/2/22追記)
ゲインコントローラを使うと中域が貼り出して来るような音になる。人によっては切れ味が増すような感じもうけるのではないか。
引っ越したばかりの頃は、この張り出しがうるさくて聴くに耐えない音だったのでゲインコントローラは使用することはなかったが、今は大丈夫。

0 件のコメント:

コメントを投稿

zenback