2008/09/02

北海道の家には庇(ひさし)がなかった (無難な1日目)

画像はWikimedia Commonsから札幌の気温と雨量。

出張で8月も後半に1泊2日の北海道は札幌へ出張に行ってきた。

1泊2日で日本縦断したことになるし、せっかくなので下手な行動記録型日記風に綴ってみることにする。

1日目(8/28木)。
朝6時半頃に家を出発、首里駅6:43発のモノレールに乗る。7:10には那覇空港駅に到着。始発の出発までにはまだ時間がある。飛行機の旅はいつ何時何があるかわからないので早めの行動を心がけている。今回はwebチェックインなので20分前にICカードをかざしてセキュリティを通過すればよいとのこと(あとで調べたら15分前でよかったようだ)。空港内の本屋でいろいろ物色したあげく塩野七生の「ルネッサンスとは何であったのか」を購入。セキュリティを無事通過。朝ご飯のおにぎりをほおばる。

地上係員のアナウンスに促されて那覇発東京羽田行きJALの8:00の便に乗り込む。機種はボーイング747-400D(744)。機種はこのポストのために初めて調べた。
今回は予約時点からクラスJだ。
隣席はかりゆしウェア姿の東京出張者の風体。こちらは札幌が暑いとも思えずスーツにネクタイ姿、ジャケットは手持ち。
クールビズが認知されたおかげで東京出張でかりゆしウェアは珍しいものでもなくなった。逆に東京からの出張者はノーネクタイに白系のボタンダウンのシャツにジャケットが多いというかそのワンパターン。沖縄出張の経験がある人はかりゆしウェアを出張元から着てくることもある。そういう人から話を聞くと沖縄出張当日の空港に向かう途中、会社によると遊びに行くのかと思われて顰蹙を買うようだ。週末に出張をスケジュールする人も多いのであながち間違ってもいない。

10:20頃には羽田8番ゲートに到着。時間に余裕もあり、地上係員ものんびりとは行かなくても鬼気迫るほどでもないので、係員には声をかけることもなく乗り継ぎの15番ゲートへ移動。これは後で誤った経験則となり2日目に後悔する。しかし、8番から15番は端から端へと遠い。
食事は新千歳に着いてから弁当でも買って電車の中で食べると決意(…決意ですか)。10年以上前に友人とスキーと雪祭りのために初めて札幌を訪れたとき、快速エアポートの中で食べたイクラ丼の一口含んで二人で顔を見合わせたほどのおいしさが忘れられず(それまではしょっぱいイクラしか知らなかった)、追体験を画策。

11:00発の札幌行きへ乗り込む。
新千歳行きのこの便もクラスJ。といっても廉価版ぽく一般席の肘掛けが両側についた程度。席のフォーメーションは沖縄-東京間747-400Dの2:2:2(窓:中:窓)と違い2:4:2。明らかにデグレード。機種はボーイング777-200(777)。
席を1列間違えて若干恥ずかしい思いをする(85D->84D)。男の人が先に座ったこちらと搭乗券を交互に見てアテンダントに声をかける。一旦席に着くと列番号がわからないし、なぜか間違っている予感がしたので、そそくさと私が間違っているようですと申請する。すいませんとアテンダントとお客にそれぞれ謝るが、お客の方はこちらの顔も見ない。ただ、このお客、降りる際には別席の他人の荷物を自ら進んで取って上げていたので親切な人であった。
隣席は中高年サラリーマン2名の挟撃体制。「ルネッサンスとは何であったのか」を読んで過ごす。ルネッサンスが中世キリスト教世界からの脱却を意図したものであることを初めて知る。いい本だ。

12:40には新千歳空港に到着ゲートを通過。
12:49発の快速エアポートのUシートという指定席チケットを買い、改札のキオスクで弁当を物色するも人の多さからのんびり食べる余裕はないと判断、イクラ丼をあきらめ結局カツサンドと北海道の水を使ったというお茶にする(茶葉は静岡産)。
改札を抜け、ホームに向かう頃には乗降客でごった返し、出発1分前に席に到着。
指定席に向かうと、隣席は20代のラフな感じの太めの女性。チケットを席前のチケット入れのようなものに入れているので軽く周囲を見回し真似をする。検札のときに便利なようにしているらしい。実際車掌も確認しに来ていた。
3駅ほど過ぎたところで我慢していたカツサンドを食す。車両内で食事は私だけだった。

13:25には札幌駅に到着。
仕事は14時集合、駅から歩いて10分のところなので、途中のLoftで時間をつぶす。
14時5分前に出張先に到着。全国から集まっている中、私が最後であった。
仕事は17時過ぎに無事終了。ホテルへ向かいチェックインした後、18時からの懇親会、そのあと2次会3次会へ流れて2時半解散、3時前就寝。

そして綱渡りの2日目に続く。

2008/08/25

Kid Pix Deluxe 3X (on Mac OS 10.4 Tiger) の個人輸入

画像はMacKievから。

こちらの方の記事が参考になると思う。
http://blog.alc.co.jp/blog/career/100136
http://blog.alc.co.jp/blog/career/102148

Kid Pixは子ども用のお絵かきソフトだが(お絵かきというには表現の幅が大きい)、大人も、その作り手達の発想を想像するだけでも楽しめる良質ソフト。
iMacに標準でついていたKid Pix(1.oJ, 日本語1.5J)がiBook時代もしぶとくクラッシク環境を利用してなんとか使っていたが、中古MacBookに買い換えたおかげでOSのバージョン(10.4.11)がクラッシク環境をサポートせず使えなくなっていた。
そこで、いろいろ調べてみると、アクトツーで販売していることを知るが、既に売り切れ、次回販売も予定が立たない。この種のソフトは言葉が分からなくても操作できなければ成り立たないのでその方面での心配はしないことにして、本家発売元で購入。
http://www.mackiev.com/kid_pix.html#

PayPalを経由した支払いとなる。金額は以下。
  • 本体 $39.95
  • 送料 $19.95
  • 合計 $59.90
合計約6,500円。USPSを使った送料がちょっと高いな。
MacKievの納品書には住所が正確に書かれていたにもかかわらず、USPSの送付状には住所の番地が間違っていたので(4->2)、たぶん手打ちで入力したと邪推。
アクトツーで5,800円で買えるならそちらがお勧め。
ちなみに、Appleの米国本国サイトにはクリエイティブ・ソフトウェアコーナーにKid Pix Deluxe 3X v1.1がリストアップされているが、米国外へは販売していないようだ。

購入したのは Kid Pix Deluxe 3X - Universal Version 1.2.3 ← 最新の模様。
QuickTimeのバージョンによっては不具合が生じるらしいのでその場合はUpdaterをインストールした方が良さそうだ。うちのQuickTimeは7.5で問題なく動作している。
サイトではMac OS X 10.5 Leopardしか対応していないような記述があるが、CD-ROMには10.4 Tiger対応と書いてあるし、実際うちのTigerで動作確認しているのでサイトの誤記述っぽい。以下はCD-ROMでの記述。
  • System
    • Mac OS X 10.5 or later, including 10.4 "Tiger"
  • Processor
    • G3-266 MHz or faster, including Intel-based Macs
  • Memory
    • 192MB RAM (256MB recommended)
  • Hard Disk
    • 170 MB hard disk space (フルインストールは300MB必要)
  • Display
    • 800 x 600 resolution, thousands of colors (1024 x 768 resolution and millions of colors are recommended)
  • Microphone (for Sound Art Tools and Recording only)
ユニバーサル版なのでテキストは日本語での入力が可能。

8/12に発注して、8/23に到着。

で、使い心地。
見た目は初期のシンプルさから打って変わってごちゃごちゃ感というかゴージャス感があるので、もしかして初代から悪い方に変わっているかも、という危惧もあったがあのスタンプ類は健在。スタンプ類の種類も増えたようだ。
動作はきびきび、さくさく動きクリックやボタン押下時のサウンドも適切で楽しい。OS Xがさくさく動くマシンではKid Pixもさくさく動くものと想像する。
ちょっと残念なのは画面クリアにあった爆弾やカウントダウン、隠し絵などが簡略化されていること。作った作品(?)を盛大に消す楽しみもあったのだが、教育上(政治的?)の配慮から変更されたようだ。
シンプルな方が分かりやすそうではあるけど、あちこちカラフル、かつ、曲線を多用した画面構成はアメリカ人の考える子ども向けテイストを感じさせる。
全体は、Backgrounds, Stickers, Animations, Soundsの4ステージに分かれ、以前よりスライドショーが作りやすくなっているようだ。
この辺に特徴が。
TidBITS 日本語版の「子供を職場に連れて行く日、Macworld Expo スタイル」には
Kid Pix - 今や universal binary である - は、マンガ本の様な、子供向けの MacDraw としてのルーツをはるかに通り越して成長したし、付箋符の様に働く "スタンプ" とか画に水をかけるホースのツールとか、そしてピクセルを混ぜ合わせてしまうエッグビーターツールなどの大声で笑ってしまう様な標準の機能も Tristan を喜ばせてくれたが、私はその他に、彼が Mac ユーザーとして彼の理解度では十分に理解出来そうにない機能の幾つかについて注意を払った - オンラインアルバムに色々な絵を保存するにはどうすればいいのか、アルバムはどうやってスライドショーになるのか、そしてどうしたらそのスライドショーを iPod で見るため或いは iMovie 上で更なる仕上げをするためエクスポートできるのか。Kid Pix はまた GarageBand, iTunes, そして iPhoto からインポートもできる。
の記述もある。また、Macアプリとの連携も十分なようだ。

とりあえず第2子(♀3才)も最初の名前登録だけ手伝って上げて(登録しなくてもいけそうだが)、ほとんど何も教えなくても遊んでいるようだし、未だにお勧めのソフトである。第1子(♂8才)も前バージョンからのファンであるが、PCの使用制限が課せられているにもかかわらず、妹を手伝う振りして今回も引き続き遊んでいるようだ。
小学生高学年まで問題なく対応するものと思う。というか大人も楽しいですよ。

ちなみにWindowsだと、バージョンは4になっていて、しかも安い。操作感はどうだろうか。
http://www.learningcompany.com/jump.jsp?&icmpid=TKPHR1_KidPix4&itemID=588&mainPID=588&itemType=PRODUCT
 

2008/08/20

RFPの作成と評価(実績版メモ)

画像はWikimedeia Commonsからネットワーク・トポロジー。

RFP(Request For Proposal: 提案要請書)を作成、評価する機会があったのでメモ。

RFPに関するHow-toはネットに豊富に転がっているので、ここでは、どうやったかの実績を書く。
備忘録代わり、かつ、お仕事関連なので言葉足らず、実名、金額を含む数値は仮となっている。
個人的には2度目なので今回は評価方法を少し工夫してみた。
このRFPの評価方法のポイントは
  • 提案内容とコストが1:1の得点配分であること
  • コストは保守5年分を含めた総額方式となっていること
  • コスト評価が0円で満点、総定額と同額で0点となっていること
  • 想定額を超過した場合は失格とせずマイナス点となっており、予算に柔軟性がある場合はよりよい提案を受け入れる可能性があること
  • 提案内容に大きな差が出ない場合を想定して、コストが減点対象となっていること
  • なので、コストが大きすぎるとマイナス評価で合格の可能性が低くなること
である。

0. 前提
  • 目的 :システムの更改(更新)
  • 内容 :新システムの構築および既存システムの切替作業
  • 予算 :構築費(初期費)50百万円 / 保守費=構築費の10%=5百万円/年
  • 納期 :発注から4ヶ月
  • その他:RFPの評価合格者に発注
1. 情報収集
  • どのくらいの予算が必要か、何を依頼し、何を自前で準備するかを振り分ける
  • 納期までが短いので情報収集先=提案依頼先を絞っておく
  • つまり、依頼先はある程度業界知識のあるところ
  • 情報収集をちゃんとやろうと思うとRFI(Request For Information: 情報提供依頼書)の形態を取るが今回は時間がない
  • なので、提案依頼先にある程度情報を開示した上で、個別に提案を依頼
  • 各提案依頼予定先のよりラフな提案を受領
  • システムの概要、概算費用を把握
  • 総定額を設定する(今回は初期費50百万円、保守費5百万円/年とした)
2. 準備
  • RFP本文の準備
  • 既存のシステムはどうか、どういうシステムを構築したいか、納期はいつか
  • RFP通知文 (RFP実施、窓口、日程、作業フロー図等、守秘義務を明記)
  • NDA(Non-Disclosure Agreement: 秘密保持契約)は時間の関係で締結せず、RFP通知文に記載(「お互い漏らさないこと」)
  • 依頼先によりNDAが必要であれば締結の意志を示す
3. RFP内容 (提案して欲しいこと)
  • システムの提案(概要、構成図、ラック実装図、SWバージョン一覧、機器仕様)
  • 見積。内訳は以下
    • ハードウェア
    • ソフトウェア
    • 工事などの経費
    • 切替作業費
    • 訓練・研修
    • 保守
  • 性能
  • スケジュール
  • 保守・サポート(体制、サポート、保証)
  • 要求機能(稼働条件、xx機能、yy機能、...、)
  • システム諸元(前提諸元、拡張方法、ログ関連)
  • システム切替作業
  • 訓練・研修(2時間x4回など)
4. RFPの通知
  • 依頼先に同日、時間を違えて個別に説明
  • RFP通知文と本文を紙で手渡し
  • 依頼先の連絡先メイルを確認した後メイルで電子ファイルを送付
  • 要求事項に対応する回答一覧表(Excel)も送付
  • 回答一覧表は後で集計・評価しやすく、また提案書に記述のない事項もここに書いてあることが多いので必須
  • 窓口は説明当日から提案〆切日の2営業日前17時まで開設(回答期間を考慮)
  • 提案〆切は持参で17時まで厳守(実は交通事情を理由にすると1時間程度はOKだったり)
5. 質問の受付
  • メイルでのみ受付(記録に残すためとクールに恩情をかけないため)
  • 全質問、全回答は公開する
  • 質問回答リストを作成、質問受付日、質問内容、回答日、回答内容を明記する
  • 質問回答リストを送付
  • 質問者を匿名にする
  • 回答は質問回答リストを全依頼先へ公開・送付(Bcc送信または依頼先個別送信)により実施
6. 提案の〆切
  • 提案書を受け取る(紙ベースを基本とし、別途電子ファイルの送信を依頼する)
  • 提案書、見積をチェック
  • 不明な点はその場で問い合わせ
7. 評価方法(提案内容)
  • 評価は複数人(3人以上)が望ましい(不正防止のため)
  • 各評価者の平均得点を各提案者の得点とする
  • 得点の評価者バラツキを測るため評価者の標準偏差も計算する
  • 得点の提案者バラツキを測るため提案者毎の標準偏差も計算する
  • 提案内容は100項目
  • 項目により重み付けをする(1~3、たとえば1:120項目、2:60項目、3:20項目 合計300)
  • 各項目は5点満点(0,1,2,~,5の6段階)
  • 点数の配点基準は次の通り
    • 0: 要求を全く満足しない
    • 1: 要求を一部満足しない
    • 2: 要求を一部満足しないが、別提案があり運用で代替可能である
    • 3: 要求を満足する
    • 4: 要求は機能を満足し、スペックが要求以上である
    • 5: 要求を満足し、さらなる提案がある
  • 提案内容の期待点は[3: 要求を満足する] * 100項目 * 重み付け(300) = 900点
  • 提案内容の満点は[5: 要求を満足し、さらなる提案がある] * 100項目 * 重み付け(300) = 1500点
  • たとえば次の通りの得点となった
提案内容
A社
B社
C社
得点
900
850
950
順位
2
3
1
  • 要求事項に対し、回答が「可能です」「できます」の羅列であると本当にできるかどうか確認する必要がある
8. 評価方法(コスト)
  • 提案内容とコストで得点を1:1の同配分とした
  • コスト総額は初期費+保守費*5年で合計した
  • コスト総額が総定額と等しい75百万円(=50百万円+5百万円*5)であれば0点とした
  • コスト総額が0円であれば満点の1500点(提案内容の満点と同じ)とした
  • コスト総額が想定額を超過した場合はマイナス点とした(予算に柔軟性が無ければその時点で失格とする)
  • コスト総額は総定額との差分を取り、その比率(対総定額)により配点した
  • つまり、コスト総額80百万円の提案の場合、総定額との差分=-5百万円 →(比率) -5/50 = -0.1 →(得点) -0.1 * 1500 = -150(点)となる
  • たとえば次の通りの得点となった
コスト (単位:百万円)
A社
B社
C社
備考
コスト(初期費)
45.0
40.0
51.0

コスト(保守費)
4.5
4.0
2.0
年額
コスト(保守費5年)
22.5
20.0
10.0
= コスト(保守費) * 5
総コスト(5年)
67.5
60.0
61.0
= コスト(初期費) + コスト(保守費5年)
総定額との差額
7.5
15.0
14.0
= 75 - 総コスト(5年)
比率
10.0%
20.0%
18.7%
= 総定額との差額 / 総定額
得点
150.0
300.0
280.0
= 比率 * 1500(満点)
順位
3
1
2


9. 評価方法(総合)
  • 提案内容とコストとの合計得点で合格者を決定する
  • たとえば次の通りの得点となった
総合得点
A社
B社
C社
備考
提案内容得点
900
890
950
期待点は900点、満点は1500点
コスト得点
150.0
300.0
280.0
期待点は0点、満点1500点(0円入札)、総定額超過はマイナス点
総合得点
1,050.0
1,190.0
1,230.0
期待点は900点、満点は3000点
順位
3
2
1

  • 上記の例
  • A社は、提案内容は期待点に達し、初期コストは想定額内、保守コストも想定額内だが他社にくらべ高く、総コストは一番高い
  • B社は、提案内容は期待点に届かず、初期コストは最安、保守コストも想定額内だがやや高いが、総コストは最安
  • C社は、提案内容は期待点を超える点があり、初期コストは一番高いが、保守コストは最安で、総コストは安め
  • 結果、C社が提案内容によりコスト最安(最高得点)のB社を抑えて総合得点が最高の1位となった
10. 評価合格者決定
  • 評価内容について評価者で妥当性を検討する
  • 問題なければ順位に基づいて1位を評価合格者とする
  • 評価合格者に通知する
  • 評価不合格者に通知し、評価内容の概要を伝える(敗因を社内に伝えるはずなのでネタを提供してあげる。次の提案依頼にそっぽ向かないように)
本音を言うと点数付けは周りの説得材料に過ぎず、個人で判断を迫られれば、依頼先の技術力や実績、経営の安定性などなど別の指標を用いることになると思う。RFPの評価で本当にその評価が正しいかどうかはよくわからない。点数化するものは何でもそういう側面があると思うが、そもそもの問題設定=要求事項の記述が間違っている可能性もあるし。
正しいかどうかわかる頃にはきっと次のRFPを書いている羽目になっている。

(2010/1/25追記 その2も書いた)

2008/08/18

放送と通信、有線と無線、光通信が高速な訳

画像はWikimedia Commonsから、AM(Amplitude Modulation: 振幅変調)とFM(Frequency Modulation: 周波数変調 )の違い。通信ではなく放送だけれど、おもしろいので。
ちなみにちょっと乱暴に言うと放送は不特定多数に対する一方向の送信で、通信は電気通信に限って言うとより広義に「有線、無線その他の電磁的方式により、符号、音響又は影像を送り、伝え、又は受けること」となる。ついでに言うと「のろし」もRFC1149における鳥類キャリア(いわゆる伝書鳩)を使った情報伝達も通信であるが「電気通信」ではない。現実世界では電気通信事業法や電波法と放送法で法律が異なることになっている。

放送から離れて、LANにおける有線LANと無線LANの違いでスループットに焦点を当てて比較すると、有線LANでは
  • 通常、全二重通信である
  • オーバーヘッドが少ない
  • エラーが少ない
逆に無線LANでは
  • 通常、半二重通信である
  • オーバーヘッドが多い
  • エラーが多い
となる。
有線の特徴はスループット向上に寄与し、無線のそれはスループットが上がらない理由となる。

無線通信の場合、IEEE802.11のCSMA/CA方式を想定すると、半二重通信は信号や交通整理員がいない片側通行の道路に例えることができる。行くか行かないか(送信するかしないか)は運転手(送信側)が発車(送信)の前によく確かめて車がない(パケットが飛んでいない)と判断すると発車(送信)する。これはスループットの低下を招く。
双方がたまたま今行くぞ!と車を動かすと(データ積載したパケットをほぼ同時に送信すると)、衝突が起きる可能性がある。現実社会では車はブレーキかけたりバックしたり衝突を回避するし、万が一衝突するとその後処理が終わるまで大渋滞が起きるが、パケットの世界ではブレーキもバックもないので衝突するがままである。そのため、送信がうまくいったかどうかを確認する必要があり、うまくいったら受信者は合図(Ack)を返す。Ackが一定時間内に帰ってこなかったら送信失敗となり、再送機能により一定時間後に再送される。そうするとスループットが低下する原因になる。

無線でも全二重通信はできないことはないが、送信用と受信用に周波数を2ch分を使用したり、時間を分割して交互に送受を行う必要があり、前者は空間を他の無線通信とも共有する無線の世界では周波数の高価な使用方法であり、後者は速度の低下を招く。
最新のWiMAXなどは全二重通信が標準となっている。

また、エラーは、ノイズや、無線信号の強さ(大きさ)が減衰すること、波形が崩れて元の信号に戻せないことなどから生じる。有線の世界では比較的優位で、光ファイバーになるとメタル(銅線)よりノイズに強いのでさらに有利となる。

もう一つ言うと、光ファイバを媒体とした通信が高速なのは、光がこの世の中で最速(真空中で約30万km/h)というわけではなく(メタルの電気の速度も光と同等なので)、デジタル信号を伝えるのに必要なOn/Off(1とか0とか)の切り替えが、つまり光で言うと明暗、メタルで言うと電圧の上げ下げが、光の方が早くできるからである。というのはどうもガセネタで、実は高速=広帯域になればなるほど信号はノイズに弱くなるので、ノイズに強い光が有利。
 

2008/08/12

新しい早口言葉

新しい早口言葉を作ってみた
  • 歯磨き 目磨き 耳磨き
  • ドクロのろくろ黒ろくろ 黒ドクロのろくろ六ろくろ
  • 科挙か許可か 客か曲か
1番目を歯磨きしながら思いついたので、ついでに2番目、3番目も考えてみた。
簡単かな?

2008/08/08

感謝の意を強調

日頃の感謝の意を強調するために
いつも大きなお世話になっております。
というのはやっぱり誤解されるのだろうか。
 

2008/08/06

しまだあや・新垣優子ジョイントライブ@桜坂劇場

正式には「しまだあや・新垣優子 それぞれのCD発売記念ジョイントライブ」@桜坂劇場

友人のご招待で久々のライブに仕事仲間のO氏と行ってきた。ありがとう、Tパパ。

最初は「しまだあや」。子どもOKだったが、2,3名いたかどうかで、客層の平均年齢はうーん、30〜40才くらいか。客数は立ち見も出て100名くらいか。
しまだあやの声質は鬼束ちひろに似ていて(O氏同意見)、でも鬼束ちひろより優しく柔らかい感じがするのは歌詞とメロディー、編曲のせいか。母親が石垣・白保の出身とのこと。
キーボードその他楽器は和田弥一郎という方で和田誠とマヒナスターズの和田誠の息子さん(といっても既にキャリア抜群の年齢のようだ)、クラシックギターは大野元毅のトリオ編成。
和田さんはキーボード以外にいろんな楽器(というか鳴り物、8種類ぐらいだったか)を駆使して、曲のイメージに合うよう工夫していた。あまりにいろんな楽器を使うのでO氏と話題にもなった。
ゲストは自身が働いていたことがあったという玉城の浜辺の茶屋つながりで三線の稲福剛治。八重山の歌。トゥバラーマでは、客席から返しがあったり、MCがうまくないのでと言い訳しつつ1週間ほど前の彼女との別れ話を話題にして自ら「身を削って」がんばっていた。大島保克に歌い方が似ている。
しまだあやの最後はギターだけをバックに、マイクなしで裸足で会場を歩きながら歌っていた。十分にうまい。
音響的興味ではマイク通すと声がデフォルメされるのがよく分かった。生とは全然違うがCD等にパッケージ化された音と同じ。

もう一人の「新垣優子」は、三線弾き。
始まった瞬間は、今までポップスだったのに、え、民謡?という感じ。まったく情報がなかった(今の今まで新垣結子と思っていたくらいだ)のでちょっと不安だったのだが、アカペラのわらべ唄のメドレーから始まって2,3秒でこの人はうまいと確信した。音がしっかりしているのだ。安心して身を任せられる。
国頭は辺戸の出身。CDは辺戸の共同売店でも売っているらしい。
沖縄の民謡。順番は正確でないが、赤田首里殿内、花ぬカジマヤー、永良部百合の花、かりゆしトゥックイ小、あやぐ節、国頭ジントヨー、だんじゅかりゆし など。
特別ゲストは佐渡山豊。

癒し系ポップスと沖縄民謡、音楽的な接点は少ない気がしたが、歌だけでなく、曲間の語りからも伝わってくる優しさや他人への思いやりの空気感が醸し出すものが共通テーマのように感じ、ライブ終了後にはこの組み合わせにまったく違和感は無くなっていた。
最後は和田さんを除いて全員で「てぃんさぐぬ花」。そうそう、この和田さん、ライブが始まる直前には席を見つけられないお客さんに空いている席を探してあげていた。

ライブは久しぶりなのでちょっと考えてしまったのだが、体を張って何かを表現するのは正直うらやましいと思った。そしてそれが形に残せる手段があることも。保障されない生活、理解されない活動、生身を削る行為、自らが自身の才能を信じなければ始まらないことなどを踏まえても。

O氏も癒されたーと言って満足したようだった。
お二人のCDを買ってサインをしてもらって(こっちがびっくりするほどお二人ともとても喜んでいた)、来られなかった家族へのおみやげとした。

# サインをもらうときに「お名前は?」と聞くので「名を名乗るほどのものではありません」と答えたら…
# 「名を名乗るほどのものではありません さんへ」
# などとは書かれずに、まじめに日付とサインだけ書いてもらった。
 

zenback