2014/03/22

未来から前借り、など

まぁ、何かこう「楽しいこと」は、それに引き換えるものが必要な場合がありますね。
3つのパターンがあるかなと考えました。
  1. 未来から前借りパターン
  2. 貯蓄取り崩しパターン
  3. 未来への投資パターン
1. 未来から前借りパターン
いずれ落とし前をつけなければならない。または、ツケを払わなければならいことを指します。
例えば、お酒→二日酔い、ドラッグ→廃人、睡眠不足→週末の寝溜め、基礎の不勉強→少年老い易く学成り難し、などを想像するとわかりやすいのではないでしょうか。
学業は、学ぶのに適切な年代というのがあって、そこを通り過ぎると、特に記憶の面では、効率的ではなくなりますね。

2. 貯蓄取り崩しパターン
過去の頑張った結果、今を楽しんでいるが、頑張りの結果は有限で使えば使うほどどんどん減ってゆくので、いずれ枯渇するようなことを指します。
これも学業で言うと、受験勉強をやって大学に入ったはいいが、大学時代は遊び呆けて、高度な勉強を修める機会を失ったようなことです。

3. 未来への投資パターン
面白いことを見つけて、やり始めてみて、その上達過程にあるような、今やっていることが何かの成果につながるか皆目わからないような、将来ものになるか、時間の無駄だったかは、未来にならないとわからないようなことを指します。投資なので回収できるかどうかは未知数です。
身近な例で言うと、同僚の一人に、専攻が経営学のくせに、プログラミングやルーターのような通信機器を制御するのが好きで、好きが高じて、IT業界に鞍替えして、エンジニアとして成功してしまった人がいます。彼などは、当初、経営学を専攻した時点では、自分の将来についてきっと違う絵を描いていたのでしょうが、いろいろやっているうちにIT業界という投資先に鞍替えしたほうがよいと判断したのでしょう。

「何か楽しいこと」にかぎらず、日常の些細な事にも応用できそうです。例えば、「歯みがき」はどうでしょう。
食事の後のツケと考えると未来から前借りという考え方もありますが、多くの人にとっては、ここで手間を掛けることで虫歯や口臭を防ぐ、という未来への投資なのでしょう。逆に、歯を磨かない、という行為はどうでしょう。後で痛い目にあうのであれば、未来から前借りでしょうし、これまで丈夫な歯であったという信頼という言葉を貯蓄に置き換えると、貯蓄取り崩しと考えてもいいかもしれません。
このような日常の些細なことは、ほんのちょっとした手間の割には成果が大きいので、つまり、ローリスク・ハイリターンである場合が多いのではないか、と感じています。

未来から前借りも、貯蓄取り崩しも、未来への投資も、考えのベースを損得でまとめており、言わば、こう考えてしまうのは、最近の私の考え方に、ライアーズ・ポーカーのようなゼロサムゲームの要素が入っているからかもしれません。
もっとも、読書は未来への投資だと信じているんですけどね。

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画像は、朝陽を受けて窓下を眺める猫。
何か考えているように見えて、実は何も考えていないかもしれないし、実は、猫は猫としての思慮の深淵に沈んでいるのかもしれません。
猫から見える世界は猫のみぞ知る。
2010年12月の撮影。

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