2009/07/02

ピアノのメンテナンス(湿度対策編)

ピアノの修理調律を行ったところ、今後とも使い続けるには湿度対策が必要だ、と遅まきながら思った。購入当初からアドバイスをもらっていたのに理解するのが遅すぎる。

実は、マルチヒータを使った除湿を既に実践済みであったことが伏線である。これは、過去のちょっとした思い出からヒントを得て、窓の冷気防止と結露防止に使うマルチヒータをクローゼットと靴箱に試めしに置いてみたところ、思いの外、というか期待通りに具合がいいので今も続けているものである。その経験を踏まえてピアノの除湿に応用しようというのである。

とはいうものの既にピアノ業界では当たり前の道具があったりするわけで、有名どころではダンプ・チェイサーと調律師からお勧めされたドライエルという除湿器である。
いずれも、機能は同じ、低消費電力のヒータと湿度センサーの組み合わせで、室内の湿度が高い時にピアノ内部をじわりと暖めてピアノ内部の湿度を下げ、また、下げすぎないように一定の湿度で電源が切れるように湿度センサーで見張るというもの。ダンプ・チェイサーには室内が過乾燥になった場合に備えて加湿機能も追加で付けられる。沖縄では不要だけど。

いずれも定価は2万円前後。
どこで買っても機能は同じで、構造上そうそう壊れるものでもないし、ならばどこで買っても同じということで最安値を探したところ、1割引程度がほとんどの中、大石楽器店が3割引以上の12,800円。当然即決。速攻で届いたので仕事から帰宅後、朝飯前ならぬ晩飯後に速攻で取り付け。

取り付けでちょっと迷ったのが、ヒータ(長い丸棒)がどのように支えられているか不明だったこと。説明書には
5.親板に接触する箇所をマークしておくこと。
  ダンプ・チェイサーを取り出し、マークの中心にピンを差し込む
6.コードの出ていない端を滑り込ませた状態で、ダンプ・チェイサーのコードの出ている方の端を
  ピンに設置、そのまましっかりささえて、もう一方の端を別の手で引き出して、もう一つのピンに設置。
とある。ここで迷った。
コルクの両端に金属の丸いピンのようなものがあるが、どう見ても1個しかない。
実は、コルク棒の両端に画鋲のようなピンが2個刺さっていて、扱う人が怪我や他の部品を傷つけないようにしてあったのだが、コルクが上等すぎて1個にしか見えなくて、勘違いしてしまった。
上の説明書の文章ではピンが2個あることが分からないでもないが、実際5分程、このようにわかりにくい説明書になっているのはあえてそうしていて、素人による取り付けを排除し、取り付け料を稼ぐことによってピアノ業界を潤すためのメーカ、現場一体となった暗黒の陰謀かと邪推してしまった。
次のように書いてくれると私は途方に暮れることはなかった。
5.左右両方の親板(側板)ダンプ・チェイサーが接触する箇所印をつけておくこと。
  ダンプ・チェイサーをいったん取り出し、の中心にピンをそれぞれ差し込む
6.コードの出ていない端を滑り込ませた状態で、ダンプ・チェイサーのコードの出ている方の端の穴に
  ピンを設置、そのまましっかりささえて、もう一方の端を別の手で引き出して、もう一つのピンに設置。
ネットで調べてみると、ピンを親板に刺すのではなく、ひもでぶら下げる方もいるようだ。

ちなみのこのダンプ・チェイサーは消費電力25W、除湿センサーは50%RH以下で電源が切れる仕様である。
電源コードは上部の屋根の隙間から出した。

あと2週間ほどすると再度調律師さんが来ることになっているのだが、果てさてご感想はいかがなもんだろうか。

続きがあります。

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