2016/10/27

正子・ロビンズ・サマーズ絵画展

正子・ロビンズ・サマーズ (Masako Shinjo Summers Robbins)の絵画展「辻、OKINAWA そして アメリカ」を帰宅の途中で大慌てで見入った。
沖縄タイムスビルのタイムスホールで、10月31日(月)まで。

3才で辻(沖縄の遊郭)に売られ、小学校も3年までしか行かず、沖縄戦では日本軍司令部と行動を共にし、戦争を生き延び、戦後すぐに辻での借金を支払い自由の身となり、米軍人と戦後第1号となる結婚をし、夫についてアメリカに渡り、2人の養子をもらい、離婚し、絵画に目覚め、絵で生計を立て、画廊を経営し、再婚し、アリゾナの短大で絵画を教え、孫に恵まれ、沖縄での絵画展の直前に亡くなった。
彼女の人生を綴った記事はこちら(沖縄タイムス)。

ここにはもう少し詳細な物語、自伝が書いてある。ただし、結婚前の借金を支払い自由になるまで。
My Story: A Daughter Recalls the Battle of Okinawa わたしがたり ある娘の沖縄戦
これによると、彼女が売られたのは、父親が足が悪く仕事もできず、弟が病気を患っており、極度に貧しかったためだったと、後に知ったそうだ。

追悼サイトもある。
In Memory of Masako S. Robbins

肝心の絵は、油絵もあったが、水彩画でも油絵のようなタッチでどちらかと言うと寂寥感を掻き立てるものが多く、生まれ故郷である沖縄の伊江島が見える海岸を描いた絵もあったがこの絵も寂しさ感じさせるものであった。
(売るためだったとも書いてあったが、そうではないのではないか)

運命に翻弄されながらも生き抜いた強い人だったのだな。

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