2014/04/27

DBK製アイロンの修理

土曜の朝、お出かけ準備中の私の素敵な奥様から「アイロンがこわれたー」と悲鳴があっがたので、どれどれ、どうせ電気コードの断線だから朝飯前に片付けてしまえ、と手を出したら、なぜか夕飯前に完了したお話。

アイロンはDBK製で2002年頃の購入(1枚目の画像左上)。いかにもアイロンといったクラシカルなデザインと、結構な重さと、スチームにムラがある不器用さが特徴。
以前に、電源コードの根元の断線で自前で修理している。割と簡単だった記憶があった。

まずは分解
ということで、朝飯前ではあるが、毎日使うものなので、なにはともあれ、まずは分解。
アイロンのお尻にあるコード根元のネジはトルクスねじで "T10" というサイズ(1枚目の画像右上)。ここで尻蓋を外す。尻蓋を外すと、コードを接続している端子が2本見えるので、そこのネジを外す。気をつけないとネジを中に落としてしまうので気をつけましょう。中に落とすと、さらに分解しないといけない(私は落とした)。
ネジを外して、電源コードを分離独立させたところで、電源コードの両端にテスター(マルチメーター)を当てて導通テストを行う。なんと、電源コードはちゃんと導通がある。
これは困った。
しかたがないので、朝飯を食べる。

さらに分解
お腹も満足したところで、意を決してさらなる分解に踏み切る。
奥様は出かける。
次は、取っ手下にはめ込まれている金属のラベルをマイナスドライバーなどを差し込んで外す。すると六角ネジで出てくるので、レンチなどを使って外す(1枚目左下の画像)。おっと、前方の水の注ぎ口をはずさないと取っ手(黒い部分)が取れない構造である(1枚目画像右下)。

原因不明なので戻すが、戻せない
この段階では、本体は3つのパートに別れる。取っ手(黒)、カバー(クロームメッキ)、本体と呼ぶべき水タンクと熱源(スチームパンク風!) (2枚目画像左上)。
分解してみたところで、お尻の端子から伸びているヒューズなども導通があり、回路的に難しいとところもなく、内部は問題ないことがわかった。
原因不明だが、これ以上の手立てもないので、元に戻してみる。
ここで、上部前方のスチームボタン、温度レバー、水の注ぎ口の構造が結構曲者というか、よく考えられているというかノウハウのカタマリで(2枚目の画像左下)、特に、水の注ぎ口のパッキン部分が上手く戻せない。自分の手をじっと見てこれ以上の作業をあきらめる。
手先の器用な奥様の帰りを待つ。

奥様が戻す
奥様が帰宅し、昼飯を済ませた後、奥様にお願いして引き渡す。
奥様は、試行錯誤で構造を合理的に検討しながら、あの上部前方の構造の理解に時間がかかったが、小一時間ほどで元に戻してくれた。私は隣で見てるだけ。いや、ありがたい。
上部前方の中身は、1部品2役以上を兼ねており、ノウハウのカタマリであった。

原因は電源コードのプラグ付近の時々断線
3つのパートを元に戻して、これで直らなかったら新品を購入するしかないね、と奥様にデモするため、電源コードだけを導通試験すると、おお、片方だけ導通しない。あれ、最初は導通してたのに。何度かやるとOKな場合とNGの場合があることがわかった。電源コードの不良確定、新品購入取り止め決定。
ということで、電源コードがどこかで切れかかっていて時々断線していたのが原因っぽい。
以前と同じように端子付近にコードが潰れてる部分があり、大方ここだろうという不具合箇所の見当がついたので、端子に近い方からその箇所を切り離す。そこで導通試験をすると、またNG、もう少し切り詰めても、またNG。電源コードをもう一度よく手にとって眺めてみると、プラグ(コンセントに刺す方)の根元が若干ひび割れていて、これは怪しい。ここの交換にはプラグを交換しないといけない。
そそくさとDIYセンターに車を走らせ、部品を調達して電源コードを作成する。お尻の端子にネジどめ用には丸型の圧着端子を付けた。
ついでに、気休めにしかならないかもしれないが、DIYセンターで見かけた乾電池端子用スプリングを断線防止として取り付ける(2枚目の画像右下)。

一挙に改善
元に戻ったところで、早速奥様による検収試験。
熱くなるのが早い、早い。
どうも、これまでもプラグ付近で電源コードの撚り線のうちの何本かは断線していて電気が流れにくい状態で使っていたらしい。
ブラボーである。
作業開始から10時間が経過していた(実作業時間は買い物含めて4時間、材料が揃ってからは20分)。

スチームパンク船
2枚目の画像左上と右上を見てわかるかどうかわからないが、本体はスチームパンクそのものであり、クロームメッキのカバーを逆さまにして本体の底につけるとまるで船みたいである。
将来、本当にこのアイロンが使えなくなった時はスチームパンク船のオブジェに転身させる気でいる。

4 件のコメント:

  1. 初めまして、同じアイロンを持っているものです。突然コメントしてすみません。私も全く同じシチュエーションで、カミさんに「アイロンがこわれたー」っと言われ、修理のためにこのブログにたどりつきました。
    問題は私の奥さんが不器用だったことです。
    分解はでき、接触不良を発見し、治し、アイロンが熱くなのを確認。ここまでは良かったのですが、二枚目の写真の左下に写っている金属の縦棒が分解したとき床に落ちてしまい、どこにどうはまっていたのか全く分からなくなってしまいました。
    ボイラーの下の黒い丸い部品を回す役目なのは分かったのですが、それが水を入れるところの白い温度調整つまみと、どうやってはまって連動するかわからなくて困っております。ずうずうしいお願いで恐縮ですが、教えていただくことは可能でしょうか? もし教えていただければ大変助かります。何卒宜しくお願いいたします。

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  2. whislerさん、はじめまして&ご返信遅くなりました。
    初見では難しいところだと思いますので(私も妻に応援を頼んだ)、奥様はお攻めにならないでくださいね。
    2枚目画像左下の奥(画像左上)に白い丸く部品が見えると思いますが、金属の縦棒の先端が平たくつぶれており(先端から1cmくらいのところに突起もある)、その先端を白丸部品の溝に差し込むんじゃなかったかと。
    もし、まだダメのようでしたらお知らせください。

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  3. お返事ありがとうございました、やはり白い丸部分でしたか、確認できましたが・・・。
    何とその白い部分の本来棒が刺さる細長い隙間部分が綺麗に割れていることが判明しました。
    私の白い部品は半月型の穴が開いている状態ですので、どうしてもはまる場所が見つからなかったのです。これですっきりしました。時間があるときにレジンかなんかでこのパーツを修復して修理してみます。
    この度はありがとうございました!

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    1. ご返信遅れました。
      無事修復がかなって再び働いてもらえるといいですね。
      ちなみにウチはこのあと2代目に変わりましたw

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