ちなみに、同年、会社の先輩が東京で購入した電波時計対応の腕時計が実は東日本仕様で、東京出張のたび時刻が合うんだよ、と言っていたことは興味深い事例ではあるものの、なぜ東日本仕様を買ったのかは聞いてはいけないとされている。
この羽金山からの電波により、ここ沖縄もカバーエリアとされ、電波時計は日本標準時に正確に同期してくれることになっている。
しかーし、個人的な経験上、ほとんどの電波時計は動作しない。
電波時計は、ここ沖縄では水晶にお伺いを立てる前時代的な月差±20秒のただのクォーツ時計に成り下がっているのである。
他にもそう思う人がいるようなので間違いない。
沖縄時間(ウチナータイム)に思う 01立地条件(那覇市の高台にある首里でもNG)でも鉄筋コンクリ壁(ビルの屋上でもNG)のせいでないことは確認済みである。むろん電波時計にウチナータイムはない(そういう時計は内部に水晶ではなくユタがいるはずである)。
このように私の回りにはいつのまにか電波時計が増えてしまった。ただし私は電波時計が好きなのではなくて、時間を厳守するための正確な時間を求めているのである。ところが沖縄で生活するようになり私の平穏な時間間隔を狂わせる大変な出来事が発生している。なんと沖縄では車のナビ以外の電波時計が全て電波をキャッチしていないのである。おそらく教授室、および官舎の立地条件、壁の厚さなどにより電波が届いていないのだと考えられる。これは私にとっては大ショックであった。
沖縄時間(ウチナータイム)に思う 02
ちなみにその後も電波時計は増えている。
(略)
医局のカンファレンスルームに掛っているが、やはり電波はキャッチしていないようである。
しかーし、今のところただ1機種だけ動作を確認した電波時計が我が家にはある。
2001年に健保組合から何かの記念に頂いたセイコーの"SQ666S"である。この時計、プラスティックなのにゴールド色というデザイン、目覚ましのセットがスライドスイッチでスヌーズ状態になり易い操作性、どちらも最悪であり、そのうえ型番"666"も映画オーメンを連想させ不吉であるが、電波時計としての性能はワンアンドオンリーだ。
これ無しには毎日の起床もおぼつかない(もっとも最近は目覚まし前に起きてしまう。つまり早起きは朝飯前だ。当たり前か)。
最近、この時計の液晶表示がおかしくなってきた。目覚ましは毎朝6時に正確に鳴る。時刻は正確なのに、人間には何時だかよく分からないという、何のための時計なのか、存在意義を問われる事態に発展してきた。
そこで、意を決して、外見や扱いにくさには目をつぶるが本質的に違う所を見せつける唯一のエリート電波時計SQ666Sの内部を分解することにした。
これで、秘密が分かるかどうかは現時点は不明。
次回は分解編となるであろう。
上の画像はNICTから。
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