2008/02/12

一手一手

将棋の戦法は初手こそあまりバリエーションがないが(先手で17種、後手の場合も17種なので組み合わせは17*17=289種)、指し手を進めていくと同一局面にはなかなかなりえない。

その時その時に選択する一手一手が文字通り戦いの岐路で王将の運命の岐路だ。選択した一手が違う局面を呼び、時には優勢に時には劣勢に局面を進めていく。
他人の局面を途中から覗くと(他人が私の局面を覗くと)、何でこうなるのだ?、と思うこともしばしばだけれど(と思われるに違いないなきっと)、初手から追っていくと、当人にとっては悪手好手取り混ぜた必然の行く末。

窮地を打開し逆転に1%の望みにかけるのか、華々しく切り込んだものの攻めは切れ筋で尻すぼみ戦意喪失となるか、優勢の局面に満足している間に頓死を食らうのか。

死んだら終わりの人生と敵の王様が死んでも終わりの将棋とは根本が違いますが。

さすれば、敵はなんでしょう。

人生に練習もなし、やり直しもなし。将棋のように9x9の81マス目ではなく、マス目の大きさも立ちはだかる障害も何も分からない。神とか運命がどんな手を指してくるのか。
それでも、時間は刻々と過ぎていくので自分の一手を信じて一手一手と手を進めるしかない。

(時間切れで負けというオチだったりして)
(無神論者です)
(将棋は中学以来触れて無く強くありません。インターネットのおかげで観戦を楽しんでます)

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