2013/09/09

夜更かしするのは音楽成分が不足しているから、という理屈は成り立つか?

最近、たま~に週末に夜更かしをする。
3時とか4時ごろまで起きているのですね。
もっとも、いつ夜更かししてもいいわけではなく、翌日に大した予定がないことを確認したあとである。
今この瞬間この時ばかりでなく、明日のことをも考えているとは、類人猿らしいし、さすが大人である、という風にほめられてもいいものだが、こんなことでほめられるのもどうかとは思う自分がいる一方、誰もほめるが人いないなら、いっそのこと自分で自分自身をほめてあげればいいではないか、というのが私の座右の銘の候補にノミネートされている。
世間の誰一人として認めてくれなくても誰もほめてくれなくても、自分で自分を認めてほめてあげれば、世知辛い世の中でも何とかやっていけるのではないか、という気がする。

で、夜更かし中に何をやっているかというと、TV(無い)やゲーム(学生時代に卒業)などではなく、YouTubeで初めて聞くバンドや、懐かしのロックなどを漁っている。Jazzやクラシックは大きなスピーカで聞きたいし、スマホで聞いてもどうにもつまらないので、夜更かしはロック専門である(人と違うかな)。
つまりは、YouTubeから流れる音楽に没頭しているのである。

YouTubeでは、音を聴くだけでなく映像も同時に見られるので、たとえば、元曲に合わせてドラムのパートだけ演奏してくれている映像などがあったりする。手足4本をバラバラに動かせて一体全体この人たちは私と同じ地球の人?などとため息をつき、私が時々外れるリズム感もばっちりで羨ましいと天を仰ぎ、同じ曲同じリズムでも叩く人によってはキレが全然違うわー上手下手はやっぱりあるのね、などと改めて思ったりするのである。
とにかく、この場を借りて、映像をアップしてくれた見ず知らずの他人の皆様とYouTubeに感謝申し上げたい。

音楽に没頭すると先に書いたが、没頭感のいいところは、そこにあるのは「自分だけ」であって、しがらみ、関係性、義務、責任、強迫観念などから自由に、あるいは、逃げられる、というところかなと思う。
同じスマホでも、ネットサーフィン(←死語の世界からの甦り)は、いい時間つぶしで、たとえば、いくつかのニュースサイトやTwitterなどから、知識を得ては賢くなった気になり、考えるべきことは増して思考力が上がった気になり、新しい見方を得ることで世界観を拡大した気になっても、なぜか、そこには夜更かしするほどまでの没頭感はない。

YouTubeを見て夜更かしまでするような没頭感が、私の現実世界には、直接的にいい影響を与えているとは思えず、翌日はやや寝不足で頭脳パフォーマンスの低下という悪影響を与えているのは事実で、それでも「ついつい見て聴いてしまう」のは、私に「音楽成分」が不足しているため体が無意識に欲しているからだと思われる。

しかし、音楽は時間芸術なので、それを鑑賞するには時間を消費する。音楽は演奏している時間と同じ時間の分を聴かねばならず、その時間の分だけ確実に消費していく。時間はすべての人に等しく同じ長さを与えられていて、与えられた時間をやりくりするのは、人それぞれの工夫次第である。

こうして、働き盛り、子育て真っ盛りのある年代は、葛藤に葛藤を重ね、なんとかやりくりした結果、再び自分の時間を取り戻すまでは、音楽やオーディオから離れていくのだと思う。

足りないミネラル成分を補給してくれるお手軽サプリメントが巷にはあるが、時間を消費しないような音楽成分を補給してくれるサプリメントがあればいいのに、と思うお年頃に自分もとうとうなってしまったのか、と思う今日この頃。

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