2010/06/09

PCオーディオ (USB DACお試し編(2))

前回の続き。

長きに渡った仕事が一段落ついたので思い切って平日に休みを取り(昨年度は法事以外休みをとっていない…)、これもしばらく放ったらかしにしていた住宅ローンの借り換えに必要な各種証明書の取得に役所へ行った後、PCオーディオお試しのための一人の時間がとれた。その間3号(♀2才)を外に連れ出してもらっていた私の素敵な奥様に感謝。

とは言っても、時間もそうそうないので、既存オーディオを鳴らしながら、耳を慣らして、PCオーディオのはじめの一歩、USB DACを接続する準備を始める。当初予定していた最低限の構成から始めて、USB DACの必要性を実感するステップアッププランは省略した。
ということで、お借りしているStyleaudio社のUSB DACであるCARAT-PERIODETとMacBookを用意する。CARAT-PERIODETの出力端子はRCAである。ちょっと問題。ウチの機器間はバランス接続なのでRCAケーブルは常用していない。しーかたがないので、ベッドの下にしまってあったオーディオ関係のがらくた箱からRCAケーブルを引っ張り出す。USBケーブルもなんとか探し出して以下の構成を構築した。比較対象の既存オーディ構成はその下段。パワーアンプ以降は省略。プリアンプの入力切替だけで比較試聴ができる。
  • MacBook - USBケーブル - USB DAC(CARAT-PERIODET) - RCAケーブル - プリアンプ(Aleph P MKII)
  • CDP(LHH 900R) - デジタルケーブル - DAC (DAC1) -  XLRケーブル - プリアンプ(Aleph P MKII)
なお、USB DACの電源ケーブルは持ち主の手によって改造されている。

試聴に使うCDをMacBookに挿入し、CDのフォルダを開いていると、ファイルが認識されるに連れ、アイコンが変わっていく。そのうちiTunes(9.0.3←最新一歩手前)が勝手に立ち上がる。無線LANはつなげたままだったので楽曲の情報をインターネット経由で自動で(どちらかというと勝手に)取得してくる。インターネットって"What a Wonderful World"だな。

iTunesに表示された楽曲を眺めて、さてスタート、と「読み込み」ボタンを何故か押してしまう。リッピングだった。途中で止めようにもすぐには止まらないので諦めて、ものはついでとアルバム1枚分をリッピングする。後でファイル容量を確認するとWAV形式で10MB/分くらい。60分のCDが1000枚あったとして最低限必要な容量は 60分/枚 * 1000枚 * 10MB/分 = 600,000MB = 600GBなり。サーバーがいるな。

iTunesの再生ボタンは上のQuickTime同様、右矢印記号(▲の右90度回転)のボタンであることを確認していざ再生。

うん? 音が出ない。

内蔵スピーカのボリュームを上げると、音は出るので、熟考3秒、USB DACへ音が渡っていないなと、そこで、
  • Apple Menu ~ システム環境 ~ サウンドで「USB DAC」を選択(「内蔵スピーカー」ではなく)
出た! 第一目標はクリア。

しかし…。

ハイ上がり、腰高(同じ意味か)、シャカシャカ。情報量も少ない気がする、というか実際少ない。これはイカン、誠に遺憾。Nautilus、ご訪問での経験から、この程度ではないはず、としばし沈黙(一人なのに)。

MacBookの電源品質か、無線LANか、CPU負荷か、USBケーブルか、RACケーブルか、結局チューン不足か、などと一瞬だけ思いを巡らせている間に、そういえば、と「読み込み」ボタンの横にある「読み込み設定」 というボタンを押してみる。フォーマットの変更はここでやるのか、と。ファイルフォーマットの設定をデフォルトのまま使っていたので、読み込み設定が「AACエンコーダ」となっていた。非可逆圧縮されている。これが第一の原因だな、とHiFi的によく使われているであろう、「WAVエンコーダ」に設定してみる(後で調べたら「AIFF」でもいいようだ)。ついでに、サンプリングレート、量子化ビット数なども「自動」から「44.1kHz」「16bit」「ステレオ」の固定とし、iTunesに対し責任はこっちが持つと宣言する。「シェフのおまかせ」では不味かったときに一体誰に文句を言えばいいのか(結局自分だ)。

で、また「読み込み」ボタンを押す。時間がかかるな、と思いつつ、プリアンプで既存構成に切り替えてCDを聞いたりする。

そうこうしているうちに*.wav形式でのリッピングが済んだので、iTunesで再生してみる。

おお。

さっきよりは全然いい。ちょっとだけHiFi調だ。でもまだ既存構成には負ける。まだまだ。
調子に乗ってきたので、iTunesはやめて、音がいいと言われるコマンドベース(CLI or CUI)の"afplay"で試してみる。

PCオーディオはどこまで既存構成に追いつくのか? 次回に続く。

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