2011/02/23

歩く足にこそ泥がつく

会社の同僚(部下)から教えてもらった与那国の言葉
あいぐ はんきどぅ どぅるや びっかる
(歩く 足には(足にこそ) 泥が 付く)
オモシロイと思ったのは、足と泥から連想して否定的な教訓(~だから~するな)かなと思ったが、そうではなかった。道を歩けば泥がつくように、前に進めば良いこと=経験や知識や知恵や協力が付いてくる、逆説的に、前に進まなければ何も付いてこない、という意味らしい。
「びっかる」は「ひっつく(くっつく)」の親戚かな。「はんき」から足関連の言葉は連想できない。

この言葉が生まれた当時の人々には「歩けば泥がつく」は当たり前の光景で、しかも、前向きに捉えられる事象だったのだなぁ、と思った。例えば、「舗装さていない道を進む、雨が降ったのだろうか、舗装されていない道を踏む足には否応なしに泥がつく。開拓か畑か家畜の世話か水汲みか生きるために必要な何かを成し遂げるために道を進む。雨が振っても泥がついても、その足についた泥はいわば困難に立ち向かった証、勲章みたいなもの」というような。

画像はWikimediaから。

ThinkPad A30、ダメかも(バッテリ充電不可)

実家用iPadと引き換えに頂戴したThinkPad A30だが、1号(♂11才)のロボットのプログラミング用にと用途は明確、ロボットも購入、組み立てし、いざ、動作検証の段階で、A30の電源ボタンを押すと画面は立ち上がる素振りを見せて、落ちる。BIOS設定画面へ移行する間も与えてくれない。
どうも、バッテリが充電されないようだ。では、 バッテリを外すとどうかというと、BIOS設定画面の直前まで行って
0190: Critical low-battery error
が出て、やはり落ちてしまう。 バッテリは確かに無いから正しいが、AC電源はつながっているのにその仕打ちはないでしょう、と言いたくなる。
こちらの方も危惧されていた事態である。
名匠未踏麓これをバッテリ不良と呼んでいいのか?

とりあえず、分解清掃してみようということで、以下のサイトを参照し、分解、再組み立てするも結果は変わらず。
My favorite ThinkPadThinkPad ”A30(2647-2BJ)をOver 3CJに”計画
:ファーストインプレッション&分解基礎工程


基板も素人が手を出せるレベルじゃなさそうだし、これはいよいよだめかな。こんなに金かけたのに。でも、2ヶ月ほど車のトランクに放置していたのでバッテリ劣化の可能性も残されているなぁ。ああ失敗。

今3時、忙しいと余計なことに手を出してしまう典型だな、これは。

2011/02/21

エディックス、初車検

2009年8月に生産完了したエディックス。我が家のエディックスも満3年をむかえるところで、購入は3月だが1ヶ月前倒しで初車検となった(ブレーキランプが切れてたよ…)。

この車の印象は以前に書いた「エディックスその後(百七日記念)」「エディックスその後(1年記念)」と大きく変わるところがない。それに、街中で見かける数はやはり増えている気がする(1日1エディックス)。

ま、高級車ではないし、毎日の足として道具として余すとこなく使っている。考え方が合理的な方だし、特に不満はない。

イギリスの辛口自動車番組「TOP GEAR」にFR-Vとして紹介されている。13/20点というのは、まぁ、普通だと思う。TOP GEARは、例えば石川県羽咋市から千葉県南房総にある鋸山までイギリス人同士がGT-Rと在来線+新幹線乗り継ぎで競争する「GT-Rと新幹線(ニコニコ動画)」が有名。

2011/02/14

姿見をオーダー

ウチには鏡が洗面所と風呂場にそれぞれあるだけで、お出かけ前のチェックするための全身を写す鏡はなかった。家を建ててしばらくすると姿見が足りないことに気づき、どうしたものかと思案すること5年、市販品では希望を満たすものはない(見つけられない)と気づき、デザインを練り始め、2号(6才♀)がもうすぐ小学校に入学することだし、前祝いにと理由をつけてオーダすることにした。

オーダ先はオリジナル家具製作販売のROBOTZさん。店舗は那覇市辻に、工房は糸満市にある。ちなみに店舗は金・土の13:00-19:00のみ開店。奥様のガラス製品の販売もしている。ネットへの情報発信にイマイチ気がのらないのが残念ではある。

ROBOTZさんは「レイアウト変更は一石二鳥、棚からぼた餅」で
2年程前から居着いた猫が隠れ隠れ爪研ぎしたおかげでJ. L. MOLLERのダイニングチェアの座面が剥げ剥げになっているところに加え、KVISTのテーブル(日本向けのためか一回り小さい)の集成材が剥がれてきた(!)ので、これらを修理に出すことにした。
これらの家具と修理の顛末は別のポストに記そうと思う。
と書いた修理の依頼先である。で、結局その時(2009年3月~4月)の修理の顛末は書かなかったので、ここに少し書くと、当時、家具の修理を引き受けてくれるところを知らなかったので(いや、その昔、椅子の修理を別のところに出したが、仕上げがイマイチというか私レベル?だったので)、散々迷った挙句(J. L. MOLLER社にメイルしたこともある。返事はなかったが)、店舗が職場に近いROBOTZさんに試しに相談したところ、快く引き受けてくれて、仕上げもプロの手仕事!といった感じで、助かった思い出がある。

さて、外観と設置イメージの案をお見せして、材質は、家で壁や階段、建具などに使われているナラかタモを指定し、意匠的にはせっかくなので無垢材であることをアピールできるようにとお願いした。ナラなら材があるということで、ナラに決定し、実際の製作と構造やディテールその他はROBOTZさんにお任せした。費用もこちらの要望に応えてくれた。

1枚目が私案で2枚目が実際に取り付けられた画像。ドンピシャ。

3枚目の画像、天板の被覆付きワイヤーの取り付け具合。側板と天板のつなぎの板、ワイヤーの穴から背面(壁側)に溝の板、プロの技が確認できるでしょうか?画像をクリックして拡大してみてください。(ですます調)
ワイヤーは天板から二つの小さい穴(3x4mm角)からでているだけで、最初どうやってワイヤーを取り付けたか分からなかった。あらゆる使われ方に備えて妥協する市販品ではこういう仕上げはできないなぁ、と満足。

思いが形になるのは格別の面白さがある。
ROBOTZさん、ありがとう。

2011/02/12

パス, Aleph P MK II

オーディオシステムご紹介もご参照。

鬼才ネルソン・パス主謀パスラボのプリアンプデビュー作(のMK II)、デザイン的には旧世代である。
元々は同じパスラボのAleph 3というパワーアンプとお揃いだったが、Ayre, V-3の躍動感と音場の広さに脱帽し、Aleph 3はV-3に席を譲ったが、Aleph P MK IIはそのまま生き残った。V-3の音が好きなら同じAyreのプリアンプにした方がより幸せかもしれず、実際そう思って中古市場を探したが、これという出会いもなく、かと言って外す理由もないので、結局惰性でPにお世話になっている。

シングルエンド、A級、MOS-FETトランジスタ、固定抵抗ボリューム、バランス回路、途中までパッシブ動作、左右独立ゲインコントローラ、などがキーワードか。
特徴とか留意点;
  • 回路のテクニックでボリューム位置3時まではパッシブプリアンプとして動作、電気的増幅なしという。
  • 電源スイッチ無しの常時通電。
  • 左右独立のゲインコントローラは、通常時は0(ゲイン無し)とし、入力ソースによって、音が小さい時に、ゲインを上げることが推奨されている。
  • 電源のアースは必須とされている。
  • 入力4はテープデッキなどの録音機器用でテープアウトへは出力されない(事故防止)。
  • バランス(XLR)のピンアサインは1番グラウンド、2番プラス、3番マイナス。
  • セレクター、ボリュームともに電源がONになっていないと(=電源ケーブルが刺さっていないと)、抵抗感なく、くるくる回るだけだが、電源ケーブルを挿して電源が入ると、リレーにつながりノッチ感が出る。クリック音、感触ともにあまり上品ではないが、内部の動きを想像することで満足感を補完している。ゲインコントローラは音がしない。マニュアルにも気になる場合はボリュームを調整した後はその音を聞かなくて済むよと書いてある(ゲインコントローラを使え?)
  • 過去に何らかのきっかけでセレクターやボリュームが効かなくなったことが2度ほどあったが、いずれも電源ケーブルの抜き挿しで復旧した。
  • V-3との組み合わせではゲインが高くボリュームのわずかワンノッチで大きな音が出てしまったので、内部のディップスイッチで12dB落としている。ちなみに12dBダウンは天板を外して、ディップスイッチ設定をデフォルト設定の反対、1,2,7,8がOFF、3,4,5,6がONである(最後の画像)。
  • 足には試聴の上、ゴム足を介してスパイクをかませている。
温度感が高めの音。

(2011/2/22追記)
ゲインコントローラを使うと中域が貼り出して来るような音になる。人によっては切れ味が増すような感じもうけるのではないか。
引っ越したばかりの頃は、この張り出しがうるさくて聴くに耐えない音だったのでゲインコントローラは使用することはなかったが、今は大丈夫。

2011/02/07

LHH900R修理完了


LHH900Rが帰ってきた。 経緯はこちら。
LHH900R不調
LHH900R修理中

修理の明細にはこうあった。
ベルトセット交換、メカ分解修理、メカ制御用サーボ回路の調整、光ピックアップ調整、動作テスト。全体的に劣化していますので後の保証はできません。
本来ならピックアップ交換だが、部品の在庫もないので、なんとか調整で追い込んだと。電話口でも「後の保証はできませんが」 と念を押された上での修理実施。レーザーダイオードは熱の影響を受け易いので長く使いたいなら発熱の多いアンプ等の上には置くな、と丁寧に注意書きもあった。なにはともあれ、九州サービスセンターの技術者の方に感謝。

CDプレーヤが戻ってきたついでに、TVも撤去していることだし、私の素敵な奥様と相談の上、TARGET AUDIOのラック(元々は軽量級装置を想定した設計に思う)を現役に復帰させる。物は試しにと、以前からやりたかったことを実施に移す。まずは回転系(LHH900R)は下段に、発熱系(V-3)は上に、DAC1は置き場所がV-3の上しか無いのでポン置き(といってもBDRのコーンとJ1projectをかましている)とし、電源ケーブルに引っ張られないよう、なぜか家にあるフランジを重しにして抑えつけ、電源は昇圧トランス経由で117Vにとした。

この状態で、廉価DVDプレーヤとLHH900R+DAC1の音を比較すると、前者はラウドネスを効かせたような高域と低域の強調と芯のしっかりとした素直さがある。後者は低域の伸びと押し出し、音の複雑さ、やや中域に張るところがある気がするが、懐が深いというか金がかかっているというか、全体的なクオリティはこちらが上。安堵である。
ついでに部屋もすっきりとなった。

2011/02/03

インフルエンザウィルスはタバコの煙の粒子より小さい


人探しに職場の喫煙室に顔を出すと(ちなみに私は非喫煙者)、マスクをしていてもタバコの匂いが一瞬にして鼻に到達する。これがインフルエンザ・ウィルスなら感染の第一歩だ。

インフルエンザでダウンする人が年初から数えて社員数の1割ほどとなった。感染経路は社内ではなく家族間で感染のようだ。ということで、感染拡大を防止すべく、私の所属する部署ではマスク着用を義務化したのだが、煩わしいのか話すときにマスクを外す人がいる。

マスクは感染予防ではなく、 感染拡大防止のためにあるのだが。

Wikipediaの長さの比較から。
下に行くほど大きくなる。
  • 90 nm:ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉(一般的なウイルスの大きさは 20 - 450 nm)
  • 100 nm:染色体の大きさ。木のの粒子の90%はこれより小さい。金箔のおよその厚さ。医療用マスクを通り抜けられる最大の粒径。
  • 200 - 500 nm:タバコの煙の粒子の直径
  • 1 - 3 µm:80 - 95%の効率でマスクが取り除く粒子の粒径
これから、わかるように普通のマスクでは ウィルスは通過してしまう。マスク自体のみならず、マスクが顔に密着しているわけでもないので隙間も多い。息を吸う時、漂うウィルスが吸い込まれる。
タバコの煙でマスクの有効性の限界が実感できる。

画像はWikimediaから。

2011/02/02

Tony Higa, an air race pilot from Okinawa

1号(♂11才)ご所望のプラモデル購入に付き合い、国際通り沿いの「みぶろやさん」に行ってきた。1号には満足できる品揃えだったようで自分の小遣い2千円で買えるだけ買っていった(安いのを中心に買ったので色も接着剤も付いていなかったのに気づいたのは後の祭り)。

そこのサイト経由で初めて知った沖縄出身米国在住、エア・レース・パイロットのトニー比嘉(比嘉実)さん。

Team Tango Tango, Tony Higa Official Web Site

バイオグラフィを見るとほんとに飛行機で飛ぶことが好きなんだなぁ、と思う。こんな感じ。
那覇市首里に生まれ、高校卒業後、航空整備士になり、南西航空に落ち(!)、エアレースを見るために米国へ旅行、那覇の小型機航空会社に整備士として就職、渡米、パイロットライセンスを取得、飛行機を譲り受け製作開始、整備士として就職、永住権を取得、整備の会社を立ち上げ、そのかたわら、エアロバティック(曲技)パイロットとして世界選手権出場、リノ・エアレース協会公認パイロンレーサーとなり、以後数々のレースに参加、18年目にして機体完成、その後もエア・レースに参加している。
北米毎日新聞のインタビューに答えて彼は言う。
「あこがれ。見てしまった以上はこの世界に入りたい思い。どうしてもそれを変えることはできなかった。あこがれを現実にしたいという気持ちが強かったんですね」
好きだけでなく、パイロットの才能もある。初の世界選手権では能力の低い機体にも関わらずそのテクニックに他パイロットから賞賛を受けたようだ。

飛行機でレースをするエア・レースなるものがあることも初めて知った。ア・メ・リ・カ・!という感じ。
ちなみに立ち上げた会社は"Higar Air Service"で、Higaはハイガーと呼ばれるのか、確かにそれはそうかも、と思った。

以下は彼の飛行中の動画(2008 Reno Air Races、Biplaneの部)。パイロンを周回するコースなので曲がるため機体を頻繁にほぼ90度に傾むけている。高所恐怖症の方はご注意。

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