2014/12/24

クリスマスプレゼント (サンタはいるか?)

昨日12月23日は祝日だったので、家族全員揃っての夕食となった。
食卓を囲んでグラタンなどを頬張りながらクリスマスの話題になったとき、1号(♂14才)が、「クラスにさ、中学生なのにまだサンタを信じている奴がいるんだよね」とのたまうた。まだまだサンタを信じている2号(♀10才)と3号(♀6才)の目の前で。
話をそらすことには成功したけど、サンタクロースの実在性は証明済みである。
しかし、妹達への配慮に欠ける1号にはサンタクロースからのプレゼントはきっと来ないであろう。


そうは言っても、親としては、見たこともないサンタクロースから契約書なしで請け負った「納期厳守」「機密保持」の業務なんで、ないがしろにするわけにもいかないのがつらいところ、と勝手に思っている。
本人たちがプレゼントとして期待しているモノとは別に、親として3人それぞれに本を贈ることにした。

1号へは「これが見納め―― 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景」である。
ツイッターで面白いという人がいて、アマゾンのレビューの星5つだらけ、何よりも紹介文がそそる。
「まれか、ややまれか」の章で、モーリシャスの生物保護活動家たちの超人的な奮闘ぶりと、彼らの奇矯だが筋金入りの生活をユーモラスに写し取る手腕はアダムスの真骨頂。絶滅危惧種の保護活動は第一日目から絶望的なチャレンジだが、消えゆく生きものを守りたいという衝動を理屈を超えて引き受ける人々を、本書はからりと、しかも生き生きと描き出している。

深刻なテーマだからこそ笑いの力を感じさせる、
愛すべき、愛すべき一冊。

滅び行くもの、について考えを巡らせてもらえば御の字である。
2号の分もツイッターでご紹介があった「女の子の品格 - オシャレで頭のいい子になる方法」だ。
彼女はおしゃれに興味を持ち始めているし、本もよく読む。
それよりも何よりも目次にあったこれに惹かれた。
「ホラー映画で生きのこる方法」
品格と関係ねー。
この皮肉っぷりから察するに作者はイギリス人かな、と思ったらブラジル生まれのイギリス育ちらしいので、当たらずといえども遠からず。
原作は "The Girl's Book: How to Be the Best at Everything" らしいので、何にでも(どんなときでも)最高であるための方法、が直訳。
原題のほうが「品格」に惑わされず、誤解は少なそうだな。
ユーモアを片手に生きていけば、将来辛いことがあってもなんとかなるさ、と脳の何処かに刻みこんでくれたら、そしてそれを必要なときに必要な分だけ取り出してもらえれば御の字である。

3号に関しては、真面目な絵本「賢者の贈り物」にした。
肉食欲と物欲にとらわれがちな3号が読んでくれたら、いや、読んでさえくれたら御の字である。
あぁ、でも読後には絵本の中のヒロインを演じるのではないかと想像する。
でも、実は情に厚いところもあるので、この絵本の反応でそれを見てみたいというのもある。


それにつけても、サンタクロースって、
  • 白髪ヒゲモジャのご老人の余生の暇つぶしで始めたボランティア
  • 空を飛ぶトナカイとソリに加え、おもちゃのプレゼントがどんどん湧いてくる袋が資本で他者の追従を許さず
  • 深夜に各家庭を回って配達する商売が軌道に乗ってきた
  • いつの間にかまるでコカコーラのように世界中の誰もが知っているグローバル化の最先端
  • 当初は個人事業主
  • 協会を組織した
  • 資格がある
  • 若い女性がビキニ姿で自身に扮することも問題ない男女平等の精神を獲得している
  • 働く日より休んでいる日が多い
という、何かと先進的だし、世界中の子どもたちをいち早く洗脳し、親たちをも巻き込むなんて中々の策略家でもある。


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