幼い子といる時、父親は自動ドアの前に来ると手をかざす。
自動ドアの赤外線センサーが二人を感知する。
父親はドアが開くタイミングに合わせて手をスライドさせる。
あたかもかざした手が、触れてもいないドアを開けたかのようだ。
これを何度も何度も繰り返していくうちに、彼女は自分の父親には魔法か超能力があると信じるようになる。
ここまで来ればしめたもの。
ある日、彼女が父親と空港に行くと父親のさらなる力を目の当たりにすることになる。
父親の魔法はドアを開けるだけではなく、今度は片手で飛行機を飛ばしているのだから。
====
「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」とはクラークの三法則の一つ。
「なんでも」「どこでも」「いつでも」センサーがあなたを見張っている今の時代。
センサーの先の仕組みに思いを馳せることができれば魔法使いになれるし、知らなければ誰かの魔法に身を委ねることになる。
画像は父親の魔法で眠らされた子どもたち。
0 件のコメント:
コメントを投稿