話が前後する。TW-741EXは東芝製であるが最近の製品は対応策は考えられているようである。
例えばTW-180VEなどは東芝のHPに掲載されている取扱説明書を見ると、糸くずフィルタと排気フィルタが設置されている。
TW-180VE 取扱説明書 p.50 糸くずフィルターTW-741EXにはそのようなフィルタは一切無い。設計段階ではまだ勉強不足だったと言うことか。ドラム式の洗濯時の糸くずの少なさは理解していたが乾燥時の糸くずは考慮漏れだったような。
「フィルターお掃除」表示が点滅したら必ず糸くずフィルターを掃除してください。洗濯乾燥機はたたき洗いのため布が傷みにくく、糸くずの発生が少ないのですが、乾燥を行った場合や、タオルなどの糸くずが出やすい衣類を洗濯乾燥した場合そのつど掃除してください。
追記(2009/10/30)
現行機種であるTW-180VE/TW-200VFには乾燥時のフィルターはついていない。その上位機種群である4桁系のTW-2000VC以降になって初めてついたようである(現行はTW-4000VFL/TW-5000VFL)。3桁系での乾燥はほどほどにしろと言うことか。わかってやっているのか。なんだか…。
作業を続ける。
[ファンカバー開口]
ファンカバーには2種類のネジが使われている。1種類は+ネジ穴付きの6角ボルト。プラスドライバで外れる。
電源系の配線がつながっているが、それはそのままとする。ファンのカバーを慎重に開いてみると、じゃーん! そこには埃にまみれたファンが見えてきた。ファン下部には空気が流入する吸気口があり、そこが通気トンネル(?)を介してドラムとつながっているらしい。埃で吸気口が半分以上塞がれている状態。これでは風量も確保できないのではないか。とにかく目につくところから掃除を行う。掃除機と使わなくなった歯ブラシでこそぎ落とす。プラスチック製の吸気口は取り外せたので水洗いもする。カバーはベルトドライブ部分があり、配線もあるので右手に持った歯ブラシだけでガンガン落としながら、左手の掃除機のホースの口で吸い込んでいく。
[通気トンネル(?)開口]
ファンの吸気口の先に通気トンネル(?)があり、そこにも埃が付着している状態。中に手を突っ込むと埃は湿っている。また、石灰分も付着しているようであり、ここまで水分が来ているか、常に湿った状態のようだ。埃を水で流す設計かもしれない。
それにしても前回の洗濯から12時間以上も経っているはずなので、悪臭の元はここかもしれない。
ともかく、ドライバを持って、ネジを外す。
後方上部のサブパネルのネジも一部外す必要がある。
通気トンネル内部にもネジが一箇所だけあり、そこは、通気トンネルのパネルを外さないとアクセスできない。このネジはさびにさびていた。これは良くない。
手で湿った埃をどんどん除去していく。ある程度除去したら、細かいところを歯ブラシでこすりながら、掃除機で吸い込む。
[ヒータ部カバー開口]
ファンカバーの先にはテカリのある金属カバーがついている。ヒータのようだ。
そのカバーの上には10円玉大の黒い色の温度センサーと思われるものが取り付けられている。
温度センサーは左右にコネクタがあるので外す。方向性があるかもしれないので、上下右左を間違えて取り付けないよう印を付けるなり、デジカメで現状を撮るなりで対処する。
ヒータ部の分解は大まかに3つの部分に分かれる。ファンカバーとの接合部分、温度センサー、ヒータ部カバーである。
開けてびっくり。ヒータ部カバーの裏の埃が熱で焦げている。うーん。
こちらは、歯ブラシと綿棒と爪楊枝に掃除機を動員した。
[きれいになった]
きれいになったとこ見ていって。
(拡大すると分かるが、完璧ではない。2号(♀5才)と3号(♀1才)の面倒を見ながらなので8割方で切り上げた)
[元に戻す]
開けていった順番と逆に元に戻す。つまり、ヒータ部カバー(ファン接合部、温度センサー)、通気トンネル(?)、ファンカバーの順だ。
とりあえず、ここは落ち着いて、落ち着いて。
そして、裏板、天板も元に戻して、我らがTW-741EX君を1人前に戻す。
設置箇所の都合上、給水ホース、排水ホースも移動の前に戻す。電源コードは移動後だ。
[ドラム式と洗濯パンの危険な関係]
前回も書いたがドラム式は重い(67kg)。一方当家の洗濯パンは640x640mmサイズの4隅が盛り上がっているタイプ。しかも設置環境は上下左右に余裕がないと来ている。つまり、洗濯パンの4隅に洗濯機の足を乗せるのに一苦労するのである。結局は台風の真っ最中にお出かけしていた私の素敵な奥様が帰宅後に協力してもらって、洗濯機の下部を木材でギリギリ浮かして、押し込んだ。
1時間くらい試行錯誤したような気がした。
[試運転]
とりあえず、空の状態で洗濯を行う。
次に洗濯→乾燥にトライ、奥様の検収を受ける。
予想時間内に乾燥終了(第1関門クリア)、ちゃんと乾燥している(第2関門クリア)、異臭も無し(第3関門クリア)、ゴムパッキンに埃の堆積も無し(第4関門クリア)。
よって検収は合格。めでたしめでたし。
[メンテをどうするか]
これでしばらく寿命が延びた。
今後は今回のような洗濯機自体のメンテに加え、洗濯パンの排水口も掃除をする必要がある。どちらも洗濯機を移動させないと何もできない。
つまり、洗濯パン周りは改良の余地がある。4隅が盛り上がってないタイプに交換するか、4隅の前後方向を同じ高さに揃えて移動しやすくする工夫が必要と感じている。
まぁ、要はドラム式洗濯機は重い。重いということを翌日の筋肉痛が思い出させてくれた。