2009/10/18

旗頭と動作の表現

今週は遅い夏休みを取って県内1泊家族旅行に行ったり、1号(♂9才)の子ども旗頭(はたがしら)の練習に付き合ったりで、それでもなんとか仕事に復帰すると遅れ気味身のプロジェクトの進行に活を入れつつ、かと言って、半分の工期、半分の人員でまともにやると計4倍の負担は、24時間働いても8時間労働のせいぜい3倍止まりであるので、何かと忙しく、心を亡くしている。工夫のし甲斐、知恵の出し甲斐があると思うことにしている。

ところで、旗頭とは、那覇や首里の地域のシンボルのようなもので、お祭りの時に練り歩いたりする。それを子どもにもやらせようということで、練習の時は子供用とは言えある程度の重量があり危険もつきもののため、保護者のサポートを要請されたりしている。エイサー地域で育った者としては勝手がわからず要領を得ずで困ったものだが、いないよりはマシ、まぁ何とかなるだろうと思うことにしている。

その旗頭を持つ子どもへの指示として以下の言葉が保護者達から投げられるが、
  • 胸を反る(胸を張る)
  • 腰を落とす
子ども達はよく理解できないようだ。そこで言葉ではなく、手取り足取り教えることになる。
これらは他人側から見た「動作の結果」を表していると思う。「では一体どうすればそうなるの?」がわからない感じ。
私の経験では上記の言葉で理解できたことがなかった。例えばこんな感じ。
猫背だね。胸を張って歩きなさい
(胸を張ると疲れるなぁ)
数年前おへそを前に出すように歩けば自然と胸が張ることに気付いた。この歩き方は疲れにくい。胸を張れと言われると胸ばかりに意識が行って腕を後ろにそらしただけになってしっていたのだが、おへそを前に出すと体全体がおへそに追いつこうとし、自然と胸を張った姿勢になる。動作が異なっていたようだ。
また、エイサーや踊りの練習で腰を落とすようによく言われたが、膝の裏を伸ばさないようにすれば「腰が落ちる」と皆が言う状態になることにも気付いた。
自分なりに言葉を換えると結果として求められている動作になったという訳である。
  • 胸を反る(胸を張る) → お腹を前に出す(おへそを出す)
  • 腰を落とす → 膝の裏側を伸ばさずに軽く曲げる
私としては動作が分かり易いと思うが、どうでしょう?

画像は3年前(2006年)の首里文化祭の時のもの。首里城近くの龍潭(りゅうたん)通りで。毎年文化の日に行われるので首里文化祭と言われていたが、今では琉球王朝祭り首里と言う。名前変更は資金調達の関係らしい。地元では不評である。

本番時は旗頭を電線に引っかけて断線させないかと仕事柄スリル満点である(うれしくも残念ながら数年内に電線地中化の予定)。

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