林望先生のエッセイだったと思うが、イギリスのユーモア感覚の紹介で
不治の病で伏せている彼を見舞いに屋根裏部屋を訪れた友人が帰り際、屋根裏部屋から下へ続くはしごを見て、「ねぇ、一体全体どうやってここから棺桶を降ろせばいいんだい?」床の彼は笑いを抑えきれなかったというのがあったと思う。いくらブラックユーモアのイギリスでも気心の知れた悪態のつける親友ならばこそのユーモアなんだろうけど、私も時々似たようなことを言ってしまいそうになるので軽く共感と自戒。
親しき仲にも礼儀ありの文化には相容れないユーモアかもしれないが、「棺桶も降ろせないような所にいるということは死ぬなんて嘘だろ、騙すなよ、俺は信じないからな」というメッセージがこめられているかもしれず、言葉の伝えたかった本質が分かるのはこの二人だけである。
生きてゆくのにユーモアは必要だよね。
- ユーモアは悲惨な状況を優しくオブラートに包み込む
希望が大事。
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