通勤時に読むわけにも行かないので、寝る前に子どもを寝かしつけつつ(否、どやしつけつつ)、つい自分も寝てしまうので、なかなかまともに読んだりできなかったりするのだが、無理矢理時間を作って目を通した。
これからのオーディオの選択肢のひとつが提示されている、とでも言えばいいのか。この雑誌にないとすれば、ホームシアターなどのビジュアル系くらいで、スタンスはオーディオ系からアプローチしたPCオーディオ。一応iPodへの気配りも忘れてはいない。
付録のCDは96kHz/24bitのいわゆる「ハイレゾリューション」(高解像度)サウンド。CDよりはるかに高次のフォーマットである。CDプレーヤでの再生できないとの注意書きがある。目の前のMacBook/QuickTime 7.6.4で再生すると、回転ノイズが大きくて音楽の少し邪魔をする。その点だけでも専用ドライブを用意する必要性を感じる。肝心の音はMacBook内蔵のスピーカでも空気感が感じられるのでこれはいい録音かも知れない(まだ断言できない)。
CDに対するPCオーディオの優位性は
- フォーマットの変化に対応しやすいこと (CDだとほぼ固定だし限界も見える)
- 再生リストにに柔軟性があること (CDはいちいち人がCDを変えないと)
- CDなどの媒体に室内を占有されるおそれが少ないこと (言わずもがな)
そういう優位性がPCオーディオにはあるが、かといって、決してCDを駆逐したり置き換わったりするものではなく、ユーザの選択肢が増えるということであり、これはとてもいいことだと思う。確かにそう思うのだが、逆に雑誌などはターゲットが絞りにくくなり、その結果雑誌は大量に捌けず、大きな売り上げが期待できない。「オーディオが絶える」というのはどうがんばってもいい音しかでない、という逆説的な理想郷の話で、当分夢物語だからターゲットは確実に存在する、しかし、パイは小さい。相変わらず媒体商売には受難の時代が続きそうである。
それと、携帯音楽の普及やよくマーケティングされたり粗製濫造されたりで肝心の音楽を面白く感じなくなり、その先にある音の善し悪しに興味を持たない人が増えているのはないか、と身勝手な心配をしたりする(市場が小さいと機器が高くなるので。カートリッジがいい例)。
我が家でのPCオーディオの導入はその優劣、是非とは関係なく当面様子見である。時は金なりではあるが、今は両方とも無いのが悲しい(笑うところです)。
ちなみにこの雑誌では私のオーディオの先輩の一人がが大活躍している。突き詰めればかなり広くて深い分野だと言うことがよーくわかりました(なぜかここだけ「ですます調」)。そうそう、先輩方にはPCオーディオでも高精度のクロックを注入すると音がよくなる(空気感方面)ことも経験させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます(やっぱり、ですます調)。
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