2008/04/27

絵本の中の詩をどう歌うか

3歳の第2子に寝る前絵本を2,3冊読んであげるのがお約束になっているのだが、その甲斐あって、読んであげるとお眠りにモード突入してくれるのでありがたい。

絵本によってはこれは歌えと言っている詩が挿入されているものがある。例えば「ぐりとぐら」シリーズのように国産の絵本に多い気がする。
詩の部分はインデントされたり、丁寧にイタリックで斜めにかしいでいるあたりから普通の読み方とは違いますよ、と示されているので、なんとしてでも歌わなければならない気にさせてくれる。
作者がどういうメロディを前提に置いているのかまったく不明なので、メロディは適当に、リズムだけ何となく歌っているぽくするが、結果、メロディは平板になりがちでリズムも先読みするか何回か読まないと合わない。詩が五七調だとどの絵本でも同じ歌になる。
人には聞かせられないな、と思いつつも今晩も読んであげる。
作者はどう歌ってほしいのか、というかそもそも歌ってほしいのか。
みんなどうしているのだろう。

絵本読みと音楽の組み合わせで今までの最強は「もけら もけら」。
ジャズ・ピアニストの山下洋輔と元永定正の絵が子供心には刺激をうけるらしい。
第2子が2歳のときには絵を見ただけでそのページの台詞というか詩というか音の文を覚えていた。その文そのものに意味はないのに、すごいな。
「ぐがんぐかん」のページはなぜかリズムから入れたので歌い易かったが、その他のページは結構読んであげる人の音楽的才能が試される絵本のように思う。
読む人が本気でページページに音楽をつけていかないと面白くない本だし、逆に、本気になればなるほど、見る側つまり子どもも見て聴いて楽しくなるのだろう。

そっか、文を読むだけだと手を抜いて読むことも可能だけど、歌わせることで読む側を本気にさせ、読む側と見て聞く側との間で短いながらも楽しい時間を創出するのが作者側の狙いなのか、な。

でも、やっぱり難しいよ、詩だけでメロディの無い歌は(「もけら もけら」はそもそも意味がついていないし)。

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