申立の資料を集めるにあたっては、家庭的にも親戚づきあいでもいろいろあった。まぁ、何かと大変だった。
ネットワークビジネスと車の運転禁止
申立の資料を集めているさなか、実家に見慣れない箱を私の素敵な奥様が見つける。
通帳には覚えのない引き落としがある。
この2つの点ををつなぎ合わせる線は、母親宛の通信販売、というよりネットワークビジネスのようだ。
ということで奥様が早速、コールセンターに電話をして、事情を把握し、事実確認のため紹介者も教えてもらう。
母親に契約の事実や紹介者を問いただしても全く埒が明かない。隠しているのではなく本当に知らないようだ。もう、後見人のような仕事をするはめになった(実際にやったのは奥様だが)。
本人の同意を得て、奥様が解約の手続きを行った。
また、車の運転も禁止するよう説得した。そもそも「認知症」と診断された暁には免許を取り上げられる。
公安に行けば「運転経歴証明書」なるものと引き換えてくれて、バスなどが割引になるよ、近所の先輩にそうしている人がいると諭したのだ。
本人は、移動の自由は確保したかったらしいが、先日の父親の自損事故を目にした時から、態度が軟化し始めた。
申立(受付)
さて、成年後見人の申し立ては、家庭裁判所に日時を予約しなければならなかった。那覇家庭裁判所沖縄支部では毎週金曜日の午前9時と午後1時の2回と決められている。
3月初旬予約をとって、揃えた資料と前日の仕事から帰宅後の夜に3時間かけて手書きした資料を抱えて伺った。
時間は9時。
まずは、受付は、前回の担当者。2名で回しているっぽい。
資料を受け付けてもらった後、専門の担当で審査するので待つようにとのこと。
手続きにかかる費用は5,320円。
事前に用意したその5千円分の切手や収入印紙等指定されたものを受付時に他の資料と一緒に提出する。
申立(書類審査とDVD鑑賞)
しばらくすると、その専門の担当者からインタビューを受ける。
このインタビューはあとで手引書を確認すると「書類審査」とあった。
資料が揃っているか、資料の中身に不備がないかを確かめるのが、 彼の仕事だろうけど、母親と私は同居ではないので、毎日の世話や保護、いわゆる「身上監護」ができるのかどうかが気になるようであった。
この時点で、私が提出した資料は、ファイリングされ、審査人はそれを見ながらインタビューするので、A4統一、綴じ代余白確保の指定は理解できる。理由を明記すれば、もっと協力しやすいと思う。
この書類審査は30分で終了。
次は、DVD第2弾。これも裁判所のサイトにある(こちら)。
親族や弁護士などでない市民の後見人がいることを知る。
これは35分。
申立(事情聴取)
しばらく待った後に、同じ建物内でフロアを変えて個室で2回めのインタビュー(事情聴取)となる。
二人目の担当者(たぶん何か資格があると思うのだけれど)は、ファイリングされた資料を見ながら、チェックシートに沿ってインタビューが続く。
私の年収など突っ込んだ質問もあった。
精神科医による鑑定を行うことになるとのことで、別途連絡があるとのことだった。
最後に、「財産管理」と「後見監督」の内容を理解し、約束を守るとという「成年後見人候補者確認書」に署名して、そのコピーをもらって終了。
時間にして、インタービューで45分、コピーの待ち時間含めて最終的に12時過ぎに終了した。
家庭裁判所では、体にやや不自由を持つ人が何人かいた。
頭脳で勝負しているのだな。
これで、後は裁判所の審判を待つばかり。
1ヶ月以上はかかる見込み。
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画像は我家の猫。
性格は至って穏やかで、人間どもの悪気のないイタズラを咎めることもなく、いろいろ我慢していることがあるように思える。
しかし、時々気に入らないことがあると、人間から見えるように聞こえるように爪とぎを始める。あてつけである。
本音隠して意志隠さずの諺の通り、彼女は気に入らないことに対して容赦はしないのだ。
そしてそれが、精神のバランスを保ち、自分の身を守る方法でもあるのだ。
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