2014/08/26

叔父さんの「遊びションガネー」

先週の木曜日に母方の叔父さんが亡くなった。
享年80なので、平均寿命ではある。

7人兄弟の第3子で次男であったが、長男が戦前に亡くなったので実質長男の役を負わされていた。畑仕事で生計を立てていた。
やんちゃで押しの強い姉弟妹たちの中で唯一穏やかで、ともすると、自己主張の強い彼らからなめられていたのかもしれないが、本人はどこ吹く風、甥っ子姪っ子たちには必ず声をかける気の優しい叔父さんであった。

晩年はリウマチを患い、あまり曲がらない指で三線を持つと決まって歌うのは「遊び(あしび)ションガネー」であった。
ハスキーボイスで、歌も三線も上手いというわけではなかったけれど、晩ご飯をお世話になった時に興に乗って歌ってくれたのはこの曲だけだった。
当時はこの曲にピンとこなかったのだけど、民謡なんて歌を知らないと魅力半減だと思うので、知っていれば違う聞き方ができたかも、と今は思う。

最後の数年を老人ホームで過ごし、そのまま逝ってしまったのだけれど、火葬場の最後の別れの時、残された妻のYさんが見せた寂しさは他の親族とは一際異なるものだった。

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画像は火葬場から見えた雲。
右側は発達中の入道雲で雲の下部は今にも雨が落ちてきそうなほど暗かった。
豪雨警報が出ていたが、結局この地域に雨は振らなかった。
iPhone5で撮影。


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