2014/08/30

「ファイルを見つけるためのヒント」超訳

Windows7関係で、いろいろ検索していたら、Microsoftのサポートページでなんか変な日本語にぶちあたった。

ファイルを検索するヒント
ファイルの検索は、朝、服を着るときに、一足の靴下を見つける作業に似ています。
一足の靴下を見つけないと仕事を始めることができないので、これは、毎日、必要な作業だということができます。
Windows は、靴下を見つける作業は支援できませんが、ファイルを見つける作業であれば問題なく支援できます。
ファイルの検索や整理には、ファイルの保管場所とは独立したいくつかの方法があります。
毎朝、靴下を見つけるって、どういうシチュエーションなの? って思ってしまう。 

ということで原文にあたってみる。URLの "ja-jp"の部分を "en-us" に変更すると上手く行った。
Tips for finding files
Finding a file is a lot like looking for a pair of socks when you get dressed in the morning. You can’t really start working until you locate those socks, and it’s something you need every single day. Windows can’t help you find your socks any faster, but it can definitely lend you a hand when it comes to finding your files. Here are some ways to find and organize your files, no matter where they might be stored.
なんか原文なら伝わる気がする。
試しに原文を英語→日本語でGoogle翻訳にかけてみると、もっとひどい結果が。
ファイルを見つけることは、多くの作業が午前中に服を着る時に靴下のペアを探してのようなものです。
あなたは本当にあなたがそれらの靴下を見つけるまでは作業を開始することはできません、それはあなたが毎日必要とするものだ。
 Windowsは、任意のより高速な靴下を見つけるのを助けることはできませんが、それはあなたのファイルを見つけることに来るとき、それはあなたに手を貸す確実にすることができます。
ここではあなたのファイルは、それらが置かれているかもしれませんどんなにを見つけ、整理するいくつかの方法があります。
ということでuyabin版の超訳は次のようなものになりました。
朝、あるべき靴下が見つからなかったら、探しますよね。
靴下なしに一日を始めることもできないので、この類って毎日やっているようなことですね。
Windowsが靴下を探してあげることは難しいですが、靴下でなくファイルなら探すお手伝いができます。
ファイルの検索や整理の方法はいろいろありますよ。
「見つける」よりは「探しだす」が、隠れているものを露わにする意図が明確になっていると思う。
うーむ、そもそもファイル検索を靴下捜索に結びつける元の文章のロジックってどうなんだろう?

====

画像はiPhone5で撮影。
香港土産の5匹の豚の置物。
1年前にも登場

2014/08/26

叔父さんの「遊びションガネー」

先週の木曜日に母方の叔父さんが亡くなった。
享年80なので、平均寿命ではある。

7人兄弟の第3子で次男であったが、長男が戦前に亡くなったので実質長男の役を負わされていた。畑仕事で生計を立てていた。
やんちゃで押しの強い姉弟妹たちの中で唯一穏やかで、ともすると、自己主張の強い彼らからなめられていたのかもしれないが、本人はどこ吹く風、甥っ子姪っ子たちには必ず声をかける気の優しい叔父さんであった。

晩年はリウマチを患い、あまり曲がらない指で三線を持つと決まって歌うのは「遊び(あしび)ションガネー」であった。
ハスキーボイスで、歌も三線も上手いというわけではなかったけれど、晩ご飯をお世話になった時に興に乗って歌ってくれたのはこの曲だけだった。
当時はこの曲にピンとこなかったのだけど、民謡なんて歌を知らないと魅力半減だと思うので、知っていれば違う聞き方ができたかも、と今は思う。

最後の数年を老人ホームで過ごし、そのまま逝ってしまったのだけれど、火葬場の最後の別れの時、残された妻のYさんが見せた寂しさは他の親族とは一際異なるものだった。

====

画像は火葬場から見えた雲。
右側は発達中の入道雲で雲の下部は今にも雨が落ちてきそうなほど暗かった。
豪雨警報が出ていたが、結局この地域に雨は振らなかった。
iPhone5で撮影。


2014/08/15

ヤールー

ヤールーとは沖縄語でヤモリのこと。

トイレの換気扇が動かないので見てくれ、と私の素敵な奥様に言われて中を覗いたところ、ヤールーが換気扇に頭を突っ込んでいた。
羽と枠に挟まっていたせいで、換気扇が回らなかった。
ヤールーの皮と言うか肌は他の爬虫類より人間に近いので、ティッシュ越しでも触るときのグニュッとした感覚は嫌なもんだけど、なんとか彼または彼女を取り除いて換気扇は復活、でも、ヤモリは復活しなかった。成仏したただろうか。

ヤールーの色は白っぽいのがメジャーだと思うが、中には焦げ茶から黒に近いグレーのものもいる。
肌の色が遺伝か生まれた時の環境によるのかどうかは分からないが、肌の色が異性を選択するときの判断基準になってたりするのだろうか。

ヤールーについて書くのは初めてではなく以前に書いていた
ヤールーの黒目が縦目でギザギザというのはその時初めて知った。

====

画像は、とあるイタリアンレストランに貼り付いていたヤールー。
iPhone5で撮影。

2014/08/13

オジーとオバーの家の崩壊

お正月と旧暦のお盆には母方の祖父母の家、つまり、オジーオバーの家にご挨拶に行くことが習わしとなっている。もう、オジーもオバーも亡くなっているので屋敷内の別の家に次男叔父さんの奥さんが住んでいるのでそこに顔を出す訳だけど。
そのオジーとオバーの家が崩壊しかけている。
外壁だけは新しくペイントされているのでまだ使えるかなと思ってたが、家の中の天井のコンクリートが落ち始めてきている。
これほど内部から壊れかけているコンクリート建物を見るのも初めてだ。
住むにはちょっとキツイな。

海砂利と錆びた鉄筋。
コンクリートに混ぜた砂がたぶん海砂利か石灰岩で、建設が戦後すぐの当時のことだから、当然、意図的ではないにせよ、塩抜きなどの工程はすっ飛ばしてしているはずなので塩分もりもりで、塩が水分を呼び、水分が鉄筋に錆を誘い、錆は鉄筋を膨張させ、圧縮には強いが膨張には弱いコンクリートを内側から破壊しているさまがよく分かる。
また、砂利の量も多く、粒も大きいのも容易に崩落した要因の一つのように思える。

5年前にこう書いた
オバーも数年前から老人ホームへ行き、仲の良かった親戚は子供の成長と共に疎遠となり、そのうちことごとく離婚でばらばらとなり、いとこ同士で会うことも なく、地域で一番最初にコンクリート造にしたというオジーの家は今は人気も無く寂れている。オジーが亡くなった後には山羊小屋にされ今は何もいない元の牛小屋や、それでも変わらない仏壇を中心とした家の間取りを見ると一族や家族といったものの栄華盛衰を思わざるを得ない。
この家をどんなにお金をかけて補修しても、あるいは、新たに建て替えたりしたとしても当時の賑わいを取り戻すことは叶わない。
コンクリートの崩落が一族の凋落を表しているようで、なんかこう、物悲しい。

2014/08/08

辺野古の海

この間、沖縄高専のサマースクールに1号(♂14才)を送るため、名護市の辺野古まで行ってきた。彼が高専の先生たちの授業を受けている間、やることもないし、せっかくだからと近くの辺野古の海まで足を伸ばしてみることにした。車で5分である。
訪れたのは、キャンプ・シュワブに隣接する辺野古の漁港の隣のビーチではなく、シュワブから遠ざかる方向のいちゃんだビーチ。ちなみに「いちゃんだ」とは無料とか報酬なしという意味の沖縄語。
1枚目の画像は、訪れたビーチを示すGoogle Mapsを画面キャプチャしたところ。画面中央の出っ歯ている部分が辺野古崎でキャンプ・シュワブ内にある。

2枚目の画像は、そのビーチの様子。ビーチグラスが豊富にあって、あまり人が訪れない場所であることを匂わせる。私の記憶にある40年位前の沖縄本島中北部の海はこうだったなぁ、と錯覚させるくらい手垢がついていない。
当然ながら海もきれいで、ここを埋め立てるというのは、正直なところ阿呆の所業なんだろうと思う。
それにしても思い出すのは、ほぼ毎日の夕方、県庁前や久茂地交差点で街宣を続ける銀色の軽自動車があって、帰宅の足を進めながらこの車から流れるスピーチによくこれだけ喋れるもんだなぁ、とあらぬ方向で感心しているけれど、内容は一方的に政府よりだし、冷静に聞けば沖縄人を丁寧な言葉で上から目線で小馬鹿にしているので、例えば
「沖縄のアイデンティティは防人です」
なんて政府の本音を教えてくれるものだから、スピーチが耳に入る度に、妙な感慨をいつも抱いている(誰のための防人やねん?)。
このスピーチは、少なくとも私には逆効果でしかない。

てなことを考えているうちに、そろそろ帰るべ、と車を出そうとすると、来た時はまさに仮想の厳戒態勢をくぐり抜けるほど警戒していたのに、帰るときには考え事に気を取られて足を取られてしまった。つまり車が砂地にスタックしてしまった(3枚目の画像)。蟻地獄さながらである。
ま、冷静に焦りながら、石や板をかき集めてタイヤの下に敷いて何度かのチャレンジで脱出できた。
この経験からいくつかの人生訓ができそうな気もするが、そんな人生訓は誰もありがたがらないだろうから書かないけれど、辺野古の基地問題は蟻地獄なようなものと例えることはできそうな気がする。ここから上手いこと脱出できるだろうか。
4枚目の画像が沖縄高専のピロティーから望む学生寮。
その先にスタック辺野古の海が見える。
つまり、学生寮から辺野古の海がよく見えるわけで、学生と海とがコントラストを成して集合している。
この画像に沖縄の未来が凝縮されている気がする。

====

画像はiPhone5で撮影。

zenback