2008/09/02

北海道の家には庇(ひさし)がなかった (そして本題)

画像はWikimedeia Commonsから新千歳空港に着陸直前の絵。

無難な1日目に。

行きの快速エアポートで、新千歳空港駅で昼食用にと買い込んだカツサンドを我慢しつつ外を眺めていると北海道らしいと勝手に感じている広がる畑と植林されていない森林が交互に繰り返す。畑の中にに取り残されたような木々は列車の進行方向になびいているので南風が強いのだろうか。その畑と森林の混じって新興住宅地が時々広がり、その家々がなぜだかすっきりしている。
すっきりしてるなぁ、何が違うんだっけ、などと思いつつ、いい加減お腹もすいたので意を決して一人カツサンドを食し、再び車窓から外を眺めていると、新興住宅地の家々がやはり、こじんまりとまとまり、すっきりとかわいらしい。
何でかな?とよーく見て考えてみると、ほとんどの家にの窓には庇(ひさし)が無いことに気づいた。また、窓自体も小さく、大開口となる掃き出し窓が確認できなかった(ほんとに? ちょっと自信ない)。時々ストーブ用なのか屋根から突き出た煙突も見える。アパートのような集合住宅には1階を車庫、2階3階を住宅としているのも散見される。家々の形状は四角四面のキューブ体の組み合わせか、勾配のきつい三角屋根。ベランダもごく僅かしか見受けられない。

庇は高温多湿の気候のもとでは、突然の雨の侵入を防ぎ、雨が入りにくいことを利用して雨の場合でも窓を開けることで風通しをよくし、夏は直射日光を遮る役目を果たすので必須なのだが、北海道は亜寒帯湿潤気候に属するようなのでそれらに対する配慮は不要ということのようであり、逆に積雪や断熱、冬期における日光の取り込みを考えてのことなのかと考えた。

住宅は地域気候などのマクロ環境な視点と建設される土地の特性といったミクロ環境な視点と並行して考慮しないとイケナイノデアルことを再確認する、などいうことを綱渡りの2日目で考えた、とは書いたものの、実は少し思った程度。

北海道と庇に関する記述はググってもあまり無いのだが、ariariさんのサイトを見るとイメージできるかも。

ここまで来てやっとタイトルの「北海道の家には庇(ひさし)がなかった」の話になった。
書いている自分でもよくわからないまま、ここまで書き続けてきたが、一体全体この本題より前回前々回の出張日記の方が長いのはどうしたことか。何か個人的な理由やトラウマ、隠された意図、伏線があるのか。
答えは次の一文にある。
なにせ北海道は 久し ぶりだったから。
…お後がよろしいようで(立つ鳥跡を濁しまくり、飛ぶ鳥から落とされる勢い)。

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