2008/08/06

しまだあや・新垣優子ジョイントライブ@桜坂劇場

正式には「しまだあや・新垣優子 それぞれのCD発売記念ジョイントライブ」@桜坂劇場

友人のご招待で久々のライブに仕事仲間のO氏と行ってきた。ありがとう、Tパパ。

最初は「しまだあや」。子どもOKだったが、2,3名いたかどうかで、客層の平均年齢はうーん、30〜40才くらいか。客数は立ち見も出て100名くらいか。
しまだあやの声質は鬼束ちひろに似ていて(O氏同意見)、でも鬼束ちひろより優しく柔らかい感じがするのは歌詞とメロディー、編曲のせいか。母親が石垣・白保の出身とのこと。
キーボードその他楽器は和田弥一郎という方で和田誠とマヒナスターズの和田誠の息子さん(といっても既にキャリア抜群の年齢のようだ)、クラシックギターは大野元毅のトリオ編成。
和田さんはキーボード以外にいろんな楽器(というか鳴り物、8種類ぐらいだったか)を駆使して、曲のイメージに合うよう工夫していた。あまりにいろんな楽器を使うのでO氏と話題にもなった。
ゲストは自身が働いていたことがあったという玉城の浜辺の茶屋つながりで三線の稲福剛治。八重山の歌。トゥバラーマでは、客席から返しがあったり、MCがうまくないのでと言い訳しつつ1週間ほど前の彼女との別れ話を話題にして自ら「身を削って」がんばっていた。大島保克に歌い方が似ている。
しまだあやの最後はギターだけをバックに、マイクなしで裸足で会場を歩きながら歌っていた。十分にうまい。
音響的興味ではマイク通すと声がデフォルメされるのがよく分かった。生とは全然違うがCD等にパッケージ化された音と同じ。

もう一人の「新垣優子」は、三線弾き。
始まった瞬間は、今までポップスだったのに、え、民謡?という感じ。まったく情報がなかった(今の今まで新垣結子と思っていたくらいだ)のでちょっと不安だったのだが、アカペラのわらべ唄のメドレーから始まって2,3秒でこの人はうまいと確信した。音がしっかりしているのだ。安心して身を任せられる。
国頭は辺戸の出身。CDは辺戸の共同売店でも売っているらしい。
沖縄の民謡。順番は正確でないが、赤田首里殿内、花ぬカジマヤー、永良部百合の花、かりゆしトゥックイ小、あやぐ節、国頭ジントヨー、だんじゅかりゆし など。
特別ゲストは佐渡山豊。

癒し系ポップスと沖縄民謡、音楽的な接点は少ない気がしたが、歌だけでなく、曲間の語りからも伝わってくる優しさや他人への思いやりの空気感が醸し出すものが共通テーマのように感じ、ライブ終了後にはこの組み合わせにまったく違和感は無くなっていた。
最後は和田さんを除いて全員で「てぃんさぐぬ花」。そうそう、この和田さん、ライブが始まる直前には席を見つけられないお客さんに空いている席を探してあげていた。

ライブは久しぶりなのでちょっと考えてしまったのだが、体を張って何かを表現するのは正直うらやましいと思った。そしてそれが形に残せる手段があることも。保障されない生活、理解されない活動、生身を削る行為、自らが自身の才能を信じなければ始まらないことなどを踏まえても。

O氏も癒されたーと言って満足したようだった。
お二人のCDを買ってサインをしてもらって(こっちがびっくりするほどお二人ともとても喜んでいた)、来られなかった家族へのおみやげとした。

# サインをもらうときに「お名前は?」と聞くので「名を名乗るほどのものではありません」と答えたら…
# 「名を名乗るほどのものではありません さんへ」
# などとは書かれずに、まじめに日付とサインだけ書いてもらった。
 

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