2014/06/10

TD510ZMK2のその後

導入からそろそろ半年も過ぎて落ち着いてきたので、何か書こうかと思う。

スピーカの存在感は、音を出していると、おお、と思うことしばしばで、聴く度に惚れ直している。
音が出ていない時は、主張せずで、1枚目の画像には、奇しくも右上に照明が写っていて、形も似ているし、少なくとも壁と同じ白色なので、溶け込んでいるように見える、かな。

以前にも書いたが、食事をしている時でも音楽を鳴らせるのはありがたい。箱鳴りやレスポンス遅れなどの余分な響きが非常に少ないおかげだと思う。
導入してしばらくした後に、「このスピーカ、音が音とが分かれて聞こえるよね」(大意)と2号(♀9才)が言った。
解像度がいいと解釈していいだろうか。

適する音楽は、ロックもジャズもクラッシクのオケも問題なくいけるように思うが、音圧が圧縮されたような、一つ一つの楽器の音が粒が立っていないような、ミクシングで楽器たちをぐしゃっとひとまとめにしたような音楽は(ヘビメタの悪い録音のような)、向こう側でひとりよがりが騒いでいるように鳴っていてグルーブ感も無いしイマイチ。
もっともそういう音源はあまりないので我が家では致命的ではない。
音量を上げると実体感が増すし、下げてもスケールダウンするがS/Nがいいので高低のバランスがとれた聞かせてくれる良い音を出す。
簡単だけど難しいのはセッティング。

簡単というのは、特にボーカルものだと顕著だが、三角形の頂点のリスニングポイントで出てくる音を聞けば、ピントがずれていれば、左右の角度か距離があっていないということなので、これがよく分かる。
ピントが合うと、前後に空間ができ、ボーカルも浮かぶような感じで、不思議なことに、リスニングポイントでなくても、音が良く聞こえる。シングルコーンのなせる技ですね。
難しいというのは、この特徴的なエッグシェイプは、どこをとっても丸いし、スタンドの台座も丸いので、壁からの距離とリスナーに相対する振り角を左右とも同じように合わせるのが、今までように簡単にはいかない。
見た目は左右で距離も角度も大体合ってそうなのに音が変だなー、と思ってメジャーで背後の壁からの距離を測ってみると数cm違っていたなんて経験がある。家族が動かしたらしい。
これまで使ってきた四角いスピーカの場合は、背板と天板が接する角の2点をそれぞれ背後の壁からの距離をメジャーを使って測り、左右が同じになるように合わせていた(壁基準なんです)。
しかし、このスピーカには角というものがないので、一番上ににあるネジ穴を基準にして(天板も丸いので正確には測れない)、背後の壁からの距離を測り、角度は、リスニングポイントで片目をつぶり、スタンドから出ている4本のピンの配置を左右比較して決めている。
そうそう、このピンは上下の振り角を決めるためでのものであって、セッティングの難易度が更に増す。
このように基本のセッティングが大方、目分量なので大変心もとない。
ちょっとした道具が必要なようである。
(基本のセッティングを詰めて、最終的には音を聞いて微調整という事にはなるのだけど)
(それとも、今思いついたけど、ピンを基準にメジャーを当てればいいのかな)

====

画像はiPhone5で撮影。
梅雨の晴れ間の湿度の低い涼しい風が心地よく通るある日、猫にならって床に寝っ転がっていたら下からのアングルに誘われて、撮って、この記事を書いた。


(2014/6/17追記)
画像を追加した。

0 件のコメント:

コメントを投稿

zenback