この期間は太陽から届くエネルギーが少ないまさに冬の期間である。
導入月である9月は月途中からの導入であり、また台風による停電等があったため除外した。
1番目のグラフは、消費した電力量の割合を売電量と自家消費量で示した。また、自給率も示した。
- 自家消費量:太陽光発電のうち自家で消費した電力量
- 消費量:我が家の消費電力量
- 買電量:沖縄電力から購入した電力
- 自給率:消費量に占める発電量の割合
2番めのグラフは、発電量に占める売電量と自家消費量を示した。
- 売電量:沖縄電力へ売った余剰電力量
- 発電量:太陽光発電が発電した電力量
3番めのグラフは、発電量と全日射量を同じグラフにプロットしたものである。ほぼ相似形といってもいい。
太陽光発電は光エネルギーを電気変換しているので、日射量に比例することが、このグラフからも一目瞭然に分かる。
実際、拙宅のシステムでは、発電量と全日射量との間の相関係数を求めると0.986と非常に高い相関を示した。
ということで、全日射量から簡易的に発電量を求める式が立てられるので、発電量と全日射量の比を求めると
Σ発電量 / Σ全日射量 = 21.7の値を得た。
(ただし10月~3月の実績値)
つまり、拙宅の場合、全日射量に21.7を乗算するとおよその電力量が推測できる。
簡易式は次の通り。
発電量(推測値) = 21.7 × 全日射量
また、10月から3月の全日射量の平均は11.4 MJ/m^2 であった。
発電量のグラフは凹型であるが、1年間の全日射量の平均は気象庁の統計情報(沖縄・那覇)によると14.3 MJ/m^2 であり、これから夏に向けて、太陽光発電は稼ぎ時を迎え、グラフの形も凸型へ推移し、発電量が増加することが期待される。
次は、1年経過後に振り返り、かつ、資金回収の展望も踏まえて報告したい。