会社の先輩からお借りした(無理やり借りさせられた?)。
著者は以前、沖縄に在住したことがあり、この地での暮らす人間から聞いた興味深い話を小説のネタとして随所に盛り込んでいるように思われる。
屋上に飛行機を乗せている店、オクマ・レスト・センターの飛行場、カデナ基地内の描写、国道58号線、プラザハウス、ガマ、B-52の墜落など、ある程度暮らしたものでないと書けない。
4人の主人公がいるが、サイパン帰りのオジーのあるがままを受け入れていった生き方、語り口が沖縄独特のおおらかさを感じさせてうまいと思った。
実は、主人公たち、特にフィリピン生まれの米軍人フリーダが饒舌(いや饒舌すぎる)に語るように、沖縄の声、思いを日本へ届かせようとの著者の思いを小説の形に巧みに(無理矢理?)入れ込んだ本、だと思った。
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