前回のiTunesをやめて、コマンドラインからafplayで再生してみることにする。
アプリケーション 〜 ユーティリティ 〜 ターミナル.appを立ち上げる。
コマンド形式は名前(Audio File Play)が示すとおり単純でファイルを指定するだけである。
> afplay ファイル名でいいのだが、実は音質オプション(-q)があっ て、0がデフォルト/低音質、1が高音質とある。
("> man afplay"には書いていないので "> afplay -h"でオプション類を確認すべし)
> afplay -q 1 ファイル名ただし、高音質オプションの詳細は不明のようだ。実は今の環境では0と1の大きな差は感じ無かった。
ということで音は出た。まぁいいかな。
しかし、問題が。
afplayは単純、 単機能なので、複数ファイルを読み込めない。つまり連続再生できず。
ちょこっといろいろ検索してみると、熱いコメントのやりとりを発見する。
信助さんのオーディオから「Afplay はターミナルから手入力した方が音が良い」
元ネタはGUIではなくCLI(CUI)からafplayを使ったほうが音がいいから始まり、それに反応して、
ターミナル(CLIウィンドウ)からafplayを実行すると音がいいとか、
対象ファイルを一度キャッシュに読み込む(cat * > /dev/null)と音がいいとか(ディスクアクセスが減る)、
ターミナルではなく、そもそもGUIを起ち上げないコンソールから実行すると音がいいとか、
シェル(sh/csh/bash/etc...)によって音が違うとか何とか。
シェルでかよ!
コメントのやりとりの後半に232さん(2chの投稿番号?)の"find"コマンドで組み立てた方法が書いてあった。
UNIX的にはシェルスクリプトのほうがスマートな気がしたが、シェルスクリプトの場合は音が変わるので、しーかたがないので、findで力技をやっているのはある意味オーディオ的。コマンドが長いので、いちいち叩くのもなんだし、ということでシェルのaliasを使う手があるけれど、デフォルトのbashでいろいろやってみて、空白の入ったファイル名の扱いをどうするか解決できなかったので空き時間にでも検討してみよう(あるのか?)。
このコメント欄の一連の流れや先達の開拓記事を読んでみると、PCオーディオは要はシステムに負荷をかけない方が音がいいようだ。
(PCオーディオの便利さとトレードオフですなぁ)
実は、このUSB DACを試す直前に「PCオーディオfan No.2」が届いていた(アマゾンで在庫切れになってた)。
付録のハイレゾリューションDVD「タッド・ガーフィンクル録音選」はリッピングせずにDVD直で聞いてみると、さすがによかった。
うーん、高次のフォーマットに簡単に対応できるのは、さすがにPCオーディオの柔軟性かぁ。
ちなみにPCオーディオfan No.2は恐る恐るのNo.1より気合が入っている気がする(引き換えにアマゾンの書評では突っ走りすぎと喝も入っていた)。
で、afplayで既存オーディオとの差は縮まったのか。
確かに縮まった。
でも、差は確実にある。まだ既存構成の代替にはなれない。
全般的に野放図、制御されていない感じはするが、逆に小さくまとまっていないとも言える。
しかし、先達が開拓してくれているように、もっとハード的にもソフト的にも手を加える余地はある気がするし、実際そうなのだろう。
しかもコストを考えれば、これはもう(嘆息)。
とりあえず、別の視点で、コンソールログインができたことも収穫(優れたGUIが売りのMACでやるとは思わなかったよ)。
# GUIで誰かがログイン中はコンソールログインができないのもよくわかった(確かにそうなんですけどね)。
USB DACは気軽でとてもいいのだけれど、ちょっと気になるところは、USB2.0までは時分割ではあるけれど半二重通信で、FireWireに比べ負荷も高そうだという点。だからといって音がよければいいじゃない、とは言うものの、気にはなる。USB3.0で解決されるんだろうけど。
オーディオはPCオーディオ専用に開発された再生機の登場で何かが変わるかもしれない。
(モノラル 〜 ステレオ 〜 CD 〜 ファイルといったオーディオメディアの新たなパラダイムシフトの真っ只中)
(専用機はオーディオ価格なんだろうか)
(高価すぎると汎用PCでの再生の世界も延々と主流として残るのではないだろうか)