2020/04/13

西表出張

先月末、出張で西表島へ生まれて初めて行ったので、記録する。

いくつかの離島では、新型コロナウィルスの持ち込みを恐れてここ数日は入島自粛を呼びかけているが、西表島の属する竹富町では、まだそこまでの緊迫感はなさそうである。
島の人は顔丸出しだったけど、こちらはマスクしながら出張の目的を全うしましたよ。

画像は、石垣港〜西表大原港を結ぶ定期船。
途中、黒島、竹富島、波照間島の平たい島々を横目に通過する。
これらの島々に比べると西表島は高い山がそびえる大きな島だ。

マリユドゥの滝の入口に掲示されていた注意書き。
入山届が必要なのは、沖縄では西表くらいではないか。
「ここから先は携帯電話が入りません」
同じくマリユドゥの滝の入口のデイゴの花、満開である。例年より1ヶ月は早いと思う。
西表上原港の入口の朽ち果てつつある自転車。
持ち主が現れるのを周囲の人々が待っているかのような放置の仕方である。
持ち主の子は帰ってくるのかな。

西表の植生は沖縄の延長という感じだが、自然が豊富というのはそのとおりで、その自然の保護に関する住民の方の意識は高そうで、特にイリオモテヤマネコの死亡事故には相当気をつけているのか、住民の方の車両が制限速度を超えることはなかった(飛ばしているのはレンタカー)。
同僚の何人かは、長くは住めないなと感想を漏らしていたが、確かに、経済と自然保護は両立が難しいし、医療と教育も経済に引っ張られるので、島での生活は相当な工夫をこらす必要があるかもしれない。
それでも、船を待ってる間にはいい風が吹き、いい場所であるな、また来てみたいなと出張にかこつけた旅行者は思ったのだった。

2020/03/31

ThinkPad 480E HDDの故障と分解

ThinkPad 480E HDD交換

2号(♀15才)のThinkPad E480が1年間の保証が切れた直後にHDDエラーで立ち上がらなくなった。

ThinkPadは分解前提でマニュアルや保守部品提供等のサポートが整備されているのでありがたい(こちら)。
キーボードの良さと(昔よりは落ちたかな)、分解前提がThinkPadを選ぶ大きな理由である。
HDDはSEAGATE製BaraCuda Pro SMR 500GB。
その後、余ってたSSDに換装して無事起動。
SSDのおかげでPCの動作も早くなった。
ユーザデータは消えてしまったけど、クラウドにデータが残っていたりするので、昔ほど深刻ではない。
リカバリメディアを事前に作っといて大成功でしたよ。
みなさんも作っておきましょうね。
HDDの分解

壊れたHDDをそのまま捨てるのは、個人情報隠蔽の面から問題があるし、小さな破壊活動に勤しむことによる、大きな破壊活動を抑える効果を期待して(冗談です)、2号に分解活動を提案し、喜んで了承してくれた。
なにせ、2号は、夏休みの自由研究に壊れた新旧2種のプロジェクターを分解し、進化過程を比較する研究を嬉々として行ったのだ。

さて、分解だが、手持ちのトルクスドライバー(星型の六角形、T-6と7)でなんとかなると思ったのよ。
まーったく合わない。
ネジ穴が小さいので、サイズ感がよくわからない。
より小さいT-5をアマゾンで買って、少し外せて、それでも残るネジがあって、T-4もまたアマゾンで買い足して、この2本でほとんど外せるが、最後の1本のネジがダメだった(最終的にはネジ2本)。
二人でダメだねー、と言いつつ、ネジをよく見ると、星型「五角形」であることに気づく。
分解するのは2号の、道具を揃えるのは僕の仕事なので、僕のミスである。
錯覚いけない、よく見るよろし。
那覇メインプレイスの東急ハンズに寄ったとき、星型五角形 1.3mmを見つけたので、躊躇なく購入。

結局使ったドライバーは
  • トルクス T-5
  • トルクス T-4
  • 星型五角形 1.3mm
の3本。
すべてのネジの頭をトルクスT-10で揃えたプリンタのように効率的ではないけど(HP Photosmart 3210 All-in-one プリンタの解体)、精密機械だし、究極を求めての適材適所なんだろうな。

2号はすでに分解に関しては、抵抗感はないはずである。しかし、元に戻すことは教えていないので、このまま破壊魔王にならないか、ちょっとだけ不安は残る。

2020/03/30

平気物語(汚部屋編)

部屋の掃除!の親の声、諸行無常の響あり。
空掃除の床の色、掃除機必須の理をあらはす。
磨ける人も久しからず、ただ拭くの雑巾の如し。
ほうき持つ者つひには滅びぬ、隅に山となりし塵に同じ。

(原文:平家物語 卷第壱 祇園精舎)
祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。
沙羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
驕れる人も久しからず、唯春の夜の夢の如し。
猛き者もつひには滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。

====
なかなか部屋をきれいに保つのは難しいもので、子どもたちには掃除に気持ちを向かわせるトリガーが必要です。

画像は嘉手納ロータリーに設置されてる大きな石敢當。
魔物はカーブを曲がれないので、突き当りに魔物よけとして設置される事が多いです。
実際この場所もT字路の交差部分でありました。


2020/03/21

ガジ丸さんとヒメキランソウ

ユクレー島のガジ丸さんのサイトを久しぶりに覗いたら、お亡くなりになっていました。
まだ若いはずなのに。
沖縄の草木の検索で高確率でヒットするサイトでした。
久しぶりに覗いたというのはヒメキランソウの名前が出てこなくて画像検索でひっかけたらガジ丸さんのサイトだったのでした。
ガジ丸さん、お金儲けや物品への執着がなさそうでしたが、自分の興味あることをとことんやるし、他人に惜しげもなく与える方のにようにお見受けしました。
首里に住んでいたらしいので、ひょっとしたらお見かけしたり、すれ違っていたかもしれません。
R. I. P.

画像の中下側から右側にかけて小さい花を咲かせているのがヒメキランソウ。
一面に咲いていましたが、白い花は珍しいので、勝手に取っていく人がいます。
心が荒むので、注意の立て看板を3号(♀12才)に制作してもらいました。

ヒメキランソウを一つをとっても、ガジ丸さんのように無償で何かを与える人がいる一方、無断で人のものを取っていく人もいるのですね。
視野の広さと自分の利益へのこだわりとは負の相関がある気がします(自己利益に拘る人は視野が狭い)。

2020/03/10

高校入試明けはハリポタ三昧


2号(♀14才15才)の高校受験と卒業式が終わったら、彼女の好きなハリー・ポッターの映画を、ピザでも食べながら二日間かけて一気見をしようと私の素敵な奥様が提案して、ふー、昨日の深夜1時に見終わった。7巻8本、全1,034分=17時間14分!
一気見すると、ストーリーのつながりがよく分かるし、新しいほどCGのクォオリティが上がっていくのもわかる。

いい思い出になったかな。
しかし、楽しいことは未来からの前借り。
その反動は当然あって、今日からお勉強モードに強制的に切り替えになるようだ。

画像は、先月発見した、県立中部病院へ続く道沿いに生えていたど根性ザクラ。
カンヒザクラってこんなにたくましかったけ?

明日は合格発表。
彼女にも桜が咲くといいな。


2020/03/08

「ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在」山内一也著

ウィルスとはなんぞや、に歴史から科学的見地、トリビアまで網羅した本です。
筆者はウィルス研究五十年、天然痘、牛痘の両方の撲滅に関わってきた世界でも稀な研究者らしい。
1931年生まれ、御年今年で89才ですよ。
雑誌への執筆が2017年だから87才で書き上げたことになります。
どこからこのバイタリティ、知的水準の高さの維持を得ているのでしょう?

ウィルス研究の界隈を網羅するだけでなく、ウィルスにまつわるトリビアにも事欠かきません。
例えば、天然痘ワクチンを子供の腕から腕へ植え継ぐ種痘が義務化されたイギリスでは、違反者には罰金が待っていたのがきっかけでワクチン反対連盟が結成され、反ワクチン運動の始まりとなった、
海中のウィルスに含まれる炭素の総量は2億トン、
なんてね。へぇーって感じでしょ。

ウィルスは生物か?
本書の説明で、思いついたのは植物の種。
種をテーブルの上にぽつんとおいておくと、一年経ってもちょっと表面が乾燥したかな?くらいが関の山でほとんど変化もしないでしょう。
しかし、ある条件、例えば、日光、気温、水分、土壌などが揃うと種は発芽して、環境が良ければそのまま茎や葉を伸ばして成長していきます。
ウィルスも植物の種と同じく、通常は不活性状態にあって活動らしき活動は見当たりません。
ただ、ある一定の条件、相性のいい細胞との接触があると、オートマトン(自動人形)のように活動を始めます。
ウィルスが細胞内に入り込むと、細胞内で一旦ウィルスは分解されますが、これは次のステップへ跳躍するためのしゃがみこみです。
分解されたウィルスが放出したDNAやRNAの設計図に従って、細胞は細胞内の酵素を使ってタンパク質や核酸を大量に合成させられ、そのタンパク質と核酸からウィルスが組み立てられます。
子ウィルスの誕生です。
大量の子ウィルスが細胞を飛び出していきます。
1個のウィルスが5、6時間後には1万個を超す子ウィルスを産出するらしいです。すごいスピード!
本題に戻って、ウィルスは生物か?の問いには、まず生物の定義を明確にする必要があります。
定義はいろいろとあるらしく、「複製と変異が可能なシステムは生きている」 (ソ連の生化学者アレクサンドル・オバーリン)や「増殖、遺伝、変異の性質を持つ実体」(進化生物学者ジョン・メイナード・スミス)だと、ウィルスも生物と定義されるようです。
変異は動植物で言えば成長や老化と置き換えられるでしょうか。
ただ、ウィルスは単独では増殖できません。
ここが生物かどうかで意見が分かれているポイントのようです。

単行本には雑誌の連載に加筆されたコラムが載っていますが、豚コレラの騒動に関し、筆者は次のように述べています。
 多くの国でウィルスが常在しているにもかかわらず、自国内にはウィルスが存在しないことを示して「清浄国」の認定を受け、貿易上の優位性を得るためにワクチンの接種を中断する。現代社会が生み出した養豚社会は、経済優先という、科学的には理解しがたい脆弱な基盤の上に成り立っているのである。(p. 226)
「経済優先」「科学的には理解しがたい脆弱な基盤」という視点は、昨今の新型コロナウィルス発生における今の日本政府の対応に全く呼応しますね。しませんか?

ウィルスって何っていうときには、やや硬いかも知れませんが、この本はおすすめです。

2020/02/27

「南の島の学級日誌―高校生と先生のマジメでユカイな対話集」砂川 亨著

沖縄の進学校、昭和薬科大学附属高等学校の先生が担任を受け持った高校3年生のクラスのみんなと交わした「学級日誌」を本にした。
「南の島」とタイトルに付くのは出版社が沖縄県外への販売を意識しているのでしょうね。
(画像をクリックするとアマゾンに飛びますが、アフィリエイトではありません)

著者で先生(担任)が学級日誌を始めるにあたって、日直は日誌に16行の8割以上の何かを書く、先生は生徒にが書いた分量以上、つまり最低でも300文字以上のコメントを必ず書く、という約束をする。
「日直は必ずスペースの八割は埋めること。サボった者は翌日も日直!」
「私も必ずコメントを返す。君たちは日直が回ってくる二ヶ月一度書くだけでいい。私は毎日、しかも君たち以上の量を書く」
日誌だから、学校のある日は原則毎日である。
結構しんどいとはずだけど、先生がやり遂げるから生徒さんもついて来たんだなと思ったし、実際、先生も意図があると書いている。
でも、この先生、日誌を読み終わると同時に書くべきコメントが頭の中で全文完成していて書くときは頭の中のそれを書き出すだけ、書くのにかかる時間は10分程度で仕上げているとのことで、文章を書くときコピペができないと泣きそうになるくらい四苦八苦している私にとって、この能力はうらやましい。

ある日の日誌に「人生にモテ期は3回存在する」という命題に、実は重解や虚数解があって、1回または1回も実在しない人もいるのでは? という会話が交わされているのは、解が3つあるのに二次関数を引き合い出すとはこれ如何にと思いもしたけど、驚きの発見を瑞々しい文章で描く才能と日々の勉学と生来のユーモアが融合していて、読んでるこちらも楽しくなる。

ともあれ、高校3年生の背伸びしているようなどこかかしこばった表現が愛らしいし、ときには意表を突く鋭い問いかけがあったり、対する先生も、生徒の投げかける疑問から敷衍してもっと先の向こう側にある何かを見せようとコメントを工夫をしているところに感心する。

それに、この本、クラス全員が登場するように気をつけている。
これは生徒たちにとって若い頃の自分が本に登場するのであるから一生の宝物になるに違いない。

好きなところをかいつまんで読んでもいいし、あっという間に読める代わりに、あのころの素直な感情に触れることができるので、まずはお手にとってはどうでしょうか。


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