しばらく前から、シンクに水を流すとちょっと遅れてポッポッポッポコポコポコという音が排水口の奥から聞こえてくるわけです。
これまで排水パイプの清掃は、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を数年に1回排水口に流し込み、Wikipediaによるところの強力な洗浄力
水酸化ナトリウムそのものの強力な脱脂作用や強塩基性の溶解能力を利用して直接洗浄剤として用いられることもあり、市販の排水管クリーナーは水酸化ナトリウムを主剤としたものが多い。(Wikipedia)に期待していたのです。思い出せば、水の温度が高くなると反応がよくなると聞いて、浅はかにも塩ビパイプの耐熱温度を上回る熱湯で水酸化ナトリウムを流し込んでしまい、パイプを凹ませたりしたこともありましたねぇ。(水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で排水パイプの掃除、一部成功、一部失敗)
しかし、化学的療法にも限界は来ます。水酸化ナトリウム500gボトルを3本分打ち込んでも、排水パイプの奥から聞こえるポッポッポッポコポコポコという音は消えません。よかろう、ならば実力行使だ、塵も積もれば山となる、油脂も溜まれば石になるの古来の言い伝えを参考に、パイプに付着し石となったであろう油脂を除去する作戦を決行することにしました。
で、決戦の前にはまず偵察、索敵、敵を知らねば作戦も建てられません。つまり、パイプの中を覗いてみたいので配管カメラ。アマゾンで3,599円なり。1080pまでOK,6段階照明付き、Wi-Fi接続(本体がWI-Fi APになる)、アプリをダウンロードしてスマホでモニター、うん、これは安い。(Amazon)
去る日曜日は一日中雨の予報で、インドア作業にはピッタリの天気。おまけに配管カメラが金曜日に届いたので、準備万端、人間の胃カメラのごとくキッチンの排水パイプに配管カメラを突っ込んで掃除を行いました。
ケーブルの中にはワイヤーが入っているようで、伸ばしながら、または、いったん真っ直ぐに伸ばしたあとにパイプに突っ込むとキンク(局所的な曲がり)が起こらなくて潜り込ませやすいことが今回得た知見の一つです。
排水パイプにつながる点検口がシンク下についていて、今回初めてここを開けてみました。中は2cmほどの深さで排水がイヤな匂いとともに迫っていました。パイプの合流地点の先で油脂でできたダムが排水を溜めているんでしょう。
最後にSANEI社のパイプクリーナーをシンクの排水口からゴシゴシ突っ込んで、お掃除終了。点検口をあらためて確認すると、排水はまったくなく、きれいなものだったので、清掃で油脂ダムが決壊し、排水も流れ出たことがわかります。
メンテナンスのスキルが高まったので満足。