去る日曜日に父親の五回忌を迎えた。
亡くなったその年を一回忌というので、満4年になる。
両親と一緒に暮らしていたのは生まれてから進学のために家を出る19才までだから、すでに離れて暮らしていた時間のほうが圧倒的に長い。
それでも、ブログの記事に書こうと思うくらいだから、僕の中での父親の存在感は一定の地位を占める。
一方で認知症である母親だが、老人ホームを訪問して他愛もないほぼ会話にならない会話をしていると、彼女から、本人の両親(僕のオジーとオバー)の話は出てくるけど、その両親よりも長く一緒に暮らしていたはずの夫(僕の父親ね)のことは、まったく出てこないし、尋ねてみても思い出せないらしい。
僕の記憶の中の父親と忘却の母親の中のオジーとオバーの存在を考えると、人生における他人への想いの深さは必ずしも一緒にいた時間に比例するとは限らないし、長い人生のなかでほんの数分の一の時間を共有しただけだというのに、親という存在は、子の記憶や人生に確かな地位を占めるのだなぁ、と思わざるを得ない。
自立した1号(♂19才)、まだ在学中の2号(♀14才)と3号(♀11才)が数十年後、自分の力で人生を自分歩んでいるころ、彼らの両親、つまり私と私の素敵な奥様を振り返るのだろう。
画像は2号と3号が焼いたクッキー。
混ぜて型に入れて焼いただけだが、美味しいのですよ、これが。
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