2015/12/10

母の認知症が高度化

昨年の今頃に母親が認知症の診断を受けたことを今年の3月に書いた
受診の結果は、長谷川スケール(長谷川式認知症スケール)で13点で中程度からやや高度の認知症とのことであった。(30点満点で20点以下が認知症の可能性が高いと判断される)
先日、私の素敵な奥様が付き添って病院で再度検査したところ、
同じ長谷川スケールで「7点」で、認知症が「進んでますねぇ」と医者から言われたとのことであった。
自分の兄弟の数や子供の数などがもうわからなかったらしい。
高度の認知症っぽい。
ただ、医者の言葉には反感を持ったようで直後に態度が硬化したらしい。
反射神経で生きている。

母親の金銭管理に関しては弟と相談して、お金の最終的な使用権限は母親に持たせたままであるが、気づくとあっという間に無くなっていたりするので、口座引落や振込で済ませられるものはそちらに切り替えて(記録になるし)、本人には週1回に年金の口座から引き出し用の口座へお小遣いだけを振り込んでいる。

成年後見人保佐の立場として口座の管理はしているが、どうも一般的な日常生活を送るにはそろそろ限界が近づいてきているようだ。
キャッシュカードの扱いを例に取れば
  • キャッシュカードでお金が下ろせない (暗証番号を覚えられない、メモに書いてもそれが何かわからない)
  • 財布の中のどれがキャッシュカードがわからない
  • そもそもキャッシュカードって何?
  • 私の中学生の頃の学生手帳を取り出し(よく保存してたね)、これのこと? とのたまう
の状態。
若干の現金は財布にないと何かと困るので、私か弟のどちらかが引き落としを代行している。

こんな感じで、週1回ほど実家を訪れては彼女の記憶が日々劣化しているのは感じているし、実際、彼女の記憶の劣化は進んでいるのだけれど、幸いにも、シモの世話はあまりなく、初対面の人には上手く話を合わせることができるようで、長年培ったコミュニケーション能力は伊達ではない。

しかし、高度化って書いたけれど、通常意味するところは、レベルが高くなったり、複雑になったりと良いイメージなんだけど、認知症の場合、記憶レベルは落ち、難しいことができなくなったりするので皮肉なもんである。


父親は亡くなる半日前の麻酔で意識がもうろとしている中で突然私と弟の名前を呼んだらしいのだが、さて、母親は子どもたちのことを最期まで覚えていてくれるだろうか。

====

画像は母親の実家(オジーとオバーの家)の井戸とその奥の離れは解体中。まさに「兵どもが夢の跡」
母親がしきりに見たいというので連れて行った際に撮影。
その2週間後にしきりに見たいとまた言うので一緒に再訪したら、悲しかな、もう前回の訪問は覚えていなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

zenback