頭では理解していて、当たり前と思っていることをiPhoneの気圧センサーを利用した気圧ログアプリを使って実際に確かめてみたというもの。
測定してみて分かったことは次のとおり。
- 出発および到着の時、機体のドアが閉まると 3hPa ほど気圧が変わる(出発時は上がる、到着時は下がる)
- 離陸後、800hPaを下回ると、800hPaで気圧が一定となるように調整される (今回は797hPaで一定だった)。
- この気圧調整を「与圧」というのは、Twitterで教えてもらった。感謝。
- 離陸時より着陸時が低空飛行の時間が長い
- 海抜はほぼ同じ羽田空港と那覇空港であるが(7〜8m)、気圧は羽田より、那覇のほうが低かった。台風13号の影響を受けている
- 建物の内外(那覇空港を出て那覇空港駅までの間)で気圧差がありそうだ
- 地上でも那覇空港駅と首里駅では、高低差が110mほどあって、それによる気圧差も大きい
- 測定中のiPhone6の消費電力は思っていた異常に少なかった。1時間以上は画面が開いている状態だったが、バッテリの減少は2%くらい。フライト中は、iPhoneを「電波を発信しない」機内モードにしていたが、そのためか?
- 気圧測定アプリを起動する。今回は Barograph を使った。画像そのものを保存することはできたが、CSV形式でデータを吐き出せればもっと役に立つのだが。
- iPhoneは自動ロックを「しない」にして、アプリを起動中のままにする
- ロックされると、一旦測定は中断して、ロック解除時から測定を再開するので、途中のデータが抜けてしまう。2枚目のグラフで黒丸「●」は測定ポイントを示しているが、間が開いている部分はiPhoneをロックしていたか、アプリを切り替えてメモを取っていたためである。
- ちなみにBarographから一旦離れると、Barographに表示されている高度はリセットされ、相対高度が表示される。今回の目的には合っていなかった。
- 19:57 (1013hPa) 測定開始
- 20:08 (1017hPa) ドアが閉まり、機体が動く
- 20:24 離陸、上昇開始
- 20:41 気圧が底。その場面は測定できず、時刻は逆算したもの
- 20:44 (797hPa) 気圧一定。与圧中と思われる
- 20:58 出発から1時間後、機長のアナウンスで対地11,600mの上空で飛行中を知る
- 22:02 下降開始
- 22:13 シートベルト着用サイン点灯
- 22:20 揺れる。台風13号の影響と思われる
- 22:28 (1007hPa) 着陸
- 22:34 (1004hPa) ドアが開く ← 2枚目の画像はここまで
- 22:44 ゆいレールに乗り込む
- 22:48 ゆいレール、那覇空港駅を出発
- 23:15 (993hPa) 首里駅に着く
- 23:18 測定終了
実際に確かめてみるというのは、グラフの変化が面白いし、現象に対する知識に加てえ、実地での経験が知識の隙間を埋めて血肉になるようで理解が深まり強固になる。
しかし、フライト中は、頻繁に、というかせわしなくPhoneを見たり、引っ込めたりしていたわけで、機内で横に座った人が訝しげに見るわけでもなく適当に無視してくれたのはありがたかった。
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