前の記事の「Made by Hand」を通勤がてら読んで、先週土曜日の夜、寝る前に最後の一章を読み終えたので、早速、家族がまだ寝静まっている日曜日の朝、前からやり残していた Arduino マシンの電源スイッチの交換のためのハンダ付け作業を30分ほど行った。
その勢いのまま、お昼を挟んで、スタンドライトの電源コードの接触不良の修理にとりかかった。
読み終えたばかりのこの本に触発されたのである。
単純である。
ちなみに、電気スタンドは以前に軽く紹介してある(こちら)。
(修理開始)
スタンドの底部を動かすと、突いたり消えたりするので、底部の電源コードのこの辺りが怪しいとは1年ほど前から気づいていた。
今回の修理手順は、電源コードを切断して、不良箇所を切り離し、切断したコードの被覆を剥いてはんだ付けをすることにした。
裸線をカバーする熱収縮チューブも忘れずに、だ。
所要時間推定30分でチョチョイのチョイで終わる算段である。
しかし、実際やってみると、はんだ付けがうまくいかない。底部から見える範囲なので、被覆を向く長さは短くしたいし、短いとはんだ付けがやりにくい。
手元に先がO型になっている圧着端子があったので、O型の部分をペンチで切断除去の加工をして、これでつないでみた。
これはOKだ。
手持ちの熱収縮チューブでは大きさがぴったし過ぎてはまらないので、圧着端子部分がむき出しである。
そこは、とりあえず、1枚のビニールテープを2つの芯のうち一方に2回ほど巻いて、残りを全体を覆うようにグルグルっと巻いて、本日の作業を強制終了とした。
(修理完了、しかし…)
底にコードをネジ止めして、2号(♀、10才)に手伝ってもらって点灯式。
これもOKだ。
点けたまま、しばらく、放置していると、バチバチバチッとものすごい音と黒い煙が出てきたので、「うゎうゎ、ショートした!」と、慌てて電源プラグを抜いてもらう。
1枚目の画像のとおり、床が黒焦げである。
底部を見てみると、電源コードの曲がりと押さえのテンションに、ビニールテープが耐え切れずに外れて、芯同士が接触し、ショートしたらしい。
(再修理)
実は以前から、頭の中では、コードの切断と接続は、やりにくいなぁ、確実なのはコードの全交換だよな、と思っていたのであるが、面倒さが先に来て中々とりかからなかった。
やるべきことは、わかっていたのである。
ここまで来たら、コード全交換をやるしか無い。
DIYセンターへ車を走らせて、太さと長さと電気的特性が合うコードと、プラグを購入する。1号(♂15才)にも手伝ってもらって、接続もばっちり、最後には中性洗剤で拭いてあげて長年の汚れをとって、終了。
最初の取っ掛かりから最終的には4時間かかった。もっとも、途中にお昼ごはんや、ベランダのデッキ下に3号(♀7才)が潜り込みたいというのでそれのお手伝いなどはあったけど。
ともかく、1日仕事であった。
(所感)
コード修理で失敗するくらいなので、技術力の精度が疑われるというもの。
この調子では、修理を職業として、お金をいただくことは出来ないな。
しかし、分解作業自体は、どうしてこのような設計にしたのか、おお、これは感心、などと設計者と製作者と対話しているようで面白い。
一方で、ショートした際の音と煙の演出による弾け方は、結構派手で、しかも、子どもたち全員の目の前でパフォーマンスを繰り広げたのは意味があった。
学校教育ではやりたくても出来ないし、電気的実験としての教育的効果は十分にあったと思う。
電気を甘く見ると危険だよ。
負け惜しみですけどね。
ここで一句。
「目の前の 手抜き作業は 将来の 仕事を増やす 火種かな」
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