2014/07/16

台風の襲来前後に参考にするサイト

台風201408号(NEOGURI)は、10年に一度と呼ばれた割には、恥ずかしがり屋で、沖縄本島を横目で見ながら通り過ぎ、それでも、そこそこの被害を出して東シナ海を駆け抜けていった。
昨年は台風らしい台風も来なかったので、今年こそはと意気込んでいるかもしれない(誰が?)。
さて、台風の襲来前後に参考にしているWEBサイトを備忘録的に記してみる。
進路予報として、「気象庁の台風情報」「JTWC」「Typhoon2000.comのMulti Tracks」「バイオウエザーの気圧配置予想」、警報の履歴確認先として「沖縄県防災気象情報」、学術的な面も含めたまとめ先として「デジタル台風」を紹介する。
おまけに嘉手納基地から出される「台風警報(TCCOR)」も紹介する。

進路予報 - 気象庁の台風情報 (基本、鉄板)
まずは気象庁の台風情報
ここは、地域ごとに時間単位で暴風域に入る確率を出しているのが大きな特徴(画像1枚目のメニュー部分だけ)。
欠点は、
  • 台風の過去資料はここにあるが、台風が消えてしまうと予報時のデータにアクセスできなくなること
  • 警報の履歴が見られないこと
など。
ちなみに「暴風域に入る確率」は時間軸で見せてくれるのだが、時に「暴風域内に入るか入らないか(ゼロかイチか)」なのか「暴風域内に入っている確率」なのかわからなくなってよく混乱する。暴風域を抜けそうなときに確認すると、時間が経つに連れ確率が低くなっていったのでどうも後者のようだ。

もっとも、暴風域内に入ったら、進路予想より、雨雲レーダーが役に立つ。

進路予報 - JTWC (セカンドオピニオン)
次に、JTWC (Joint Typhoon Warning Center)、米軍合同の台風警報サイト。
「TC Warning Graphic」 というリンク先から進路予想図へ飛ぶが、後述する「デジタル台風」からリンクをたどるほうが簡単かもしれない。
2枚目の画像は台風9号の進路図。
注意点は2点。
  • 台風の号数が、アジア地域で共有されているそれとは異なる場合がある。理由はココ(デジタル台風)。
  • 表示される時刻の「Z」はUTCなので、日本時間に変換するには9時間を足す必要がある。例えば、「08/00Z」 は「8日の09時(JST)」となる。
気象庁以外ではここを参考にする人が多いと思われる。
ここも気象庁と同様に、過ぎ去った台風のデータに辿りつけない。
日本国内からのスパムなどのアタックのせいと思われるが、IPアドレスがブロックごと拒否されてアクセスできずに困ることが多いのが難点。

進路予報 - Typhoon2000.com (もっと多数のオピニオン)
最近見つけたのが Typhoon2000.com
香港、北京、台湾、韓国、JTWC、気象庁の各地域6団体の予報を同時に表示させてくれるフィリピンのサイト。
トップ画面の中央、Tracks → Multi で現在の台風や、選択肢で過去の台風を選ぶと、各団体の予報が、JTWCが出した実際の経路を伴って表示される。台風8号の時は、北京だけ先に東シナ海ルートを予想していた(その後各団体とも東シナ海ルートに修正された)。
3枚目の画像は台風8号(NEOGURI)の7/5 03:00(JST)の予報。
警報については気象庁に頼らざるをえないが、進路予報については、複数の意見を参考にできる。
この画像を見ると、フィリピンは台風の防波堤に、沖縄は大陸の石敢當(魔除け)のように見えるな。

進路予報 - バイオウェザーの気圧配置予想 (1週間前から予測する)
長期的に予想を見たいならバイオウエザーの気圧配置予想
ここは1週間の気圧配置を予想するので、気象庁より2日間ほど長い。4枚目の画像が、7/16 09時時点での7日間予想。
頻繁に訪問すると、そのうち台風の「芽」を見つけることが出来るだろう。
サイトのデザインがかなり古風なのがもったいない。

警報の履歴 - 沖縄県防災気象情報 (他所にはないよ)
沖縄県防災気象情報の左側メニューから
「気象庁防災緊急情報」 →
「注意報警報(履歴)」 → 
「沖縄県 注意報・警報過去履歴【月表】」
でたどり着く。 

2016/10/04更新
今のサイトはこちら
沖縄防災情報ポータル -注意報・警報履歴

先に書いたように気象庁のサイトには過去の警報の履歴がなく、Yahoo!や、Livedoorの気象サイトに履歴はあるものの「30個程度」で、あっという間に流れて見えなくなってしまう。
ところが、沖縄県のサイトには過去の履歴が残してあるので、仕事で資料を作成するときに「たいへん役に立つ」(ありがとう!)
注意深く見ると、沖縄県以外に、福岡県を除く九州の各県(佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)の注意報の記録も閲覧できるんで、県間で何かしら協定があるのかもしれない。

まとめと情報共有 - デジタル台風 (とりあえず台風に関する情報はココ)
デジタル台風は台風の研究目的で作られたようだが、まとめサイトとしては、過去の台風との類似性などを調べるは得意中の得意。情報共有サイトとしてもツイッターやらトラックバックなどがあり有能。
とりあえず、台風に詳しくなりたいなら、ここの「ご意見・お問い合わせ・ご質問」を参照すべきだと思う。
台風8号に関してはこのようにまとめられている。

警報の在沖米軍版 - TCCOR (指示が明確で分かり易い)
在沖米軍はここの指示に従って行動している。
日本語ではここ(デジタル台風)で分かりやすく訳されている。
ちなみに夏は「All Clear」になることは無いらしい。



0 件のコメント:

コメントを投稿

zenback