2014/07/31

19年目の靴

すり減ったかかとの交換をお願いに、時々メンテを頼んでいる靴屋に行くと、オヤジさんはこの靴を見るなり「これは修理できんなぁ」と先制攻撃で断言されてしまった。
どうやら、右足側の革のソールが切れていることを指しているらしい(画像でもハッキリ分かる)。
いや、かかとだけなんですが、と言って、その場は預けてかかとだけを交換してもらった。
この靴屋では、以前にこの靴や他の靴のかかとだけではなく、この靴や他の靴のソールと中敷きの交換もやってもらっており、その腕には信頼を置いている。
あのオヤジさんが言うなら、そういうものなんだろうな、とあきらめつつ、この靴を記録に残すことにした。

1996年頃、香港駐在時に買ったものなので、今年で19年目を迎える。確かイタリア製の既製靴で日本円に換算すると1万数千円だった覚えがある。中身の割には安い印象。

外観上のお手入れはこの19年の間変わらず適当でやっつけなので、ここまでよく持ったもんだと思う。
3足ローテーションで回しているので、週1〜2回履いたとして、平均1.5(回/週)=1.5/5(回/日)となる。1年の出勤日数はおおまかに200日くらいなので、年間では200 x 1.5 / 5 = 60(回/年) くらい履いたことになる。
18年間では「1080回」ほど履いたことになる計算結果だが、これは多いのか少ないのか。

もっとも、靴を休ませているときはシューキーパー代わりに、無印良品のレッドシダーの「切りくず」が詰まった脱臭兼除湿用の布袋を突っ込んで、汗で湿った靴内を早めに乾燥させてあげるのが唯一の日常的なメンテで、これが長持ちにはよかったのかなと思う。
ちなみに丸一日履いた靴の中、特につま先は湿り気だらけである。その証拠に、出張の時は一日の終りにトイレットペーパーを突っ込んでいる。朝にははっきりと湿ったトイレットペーパーを回収できる。
無印良品では、もうこの袋を売っていないのは残念である。

振り返ってみると、この靴は幅が狭いので、もしくは私の足の幅が広いので小指は締め付けられる思いを長い間我慢してたわけになる。
しかし、履いている間に、小指が靴空間の領土拡大を徐々に図り、今ではそれが成功しているようで、小指の辺りの革が伸びているのが、2枚目の画像からも分かる。特に左側が著しい。

デザインは今まで保有してきた靴の中で一番のお気に入りなので、このまま寿命を迎えるのは、ちょっと惜しい気がする。
どこかの誰かに頼めばこのデザインを再現してもらえるのだろうか(もうちょっと幅広で)。
ちなみに足の長さは25cm、右足の幅が3E、左足の幅は4Eである(誰にアピールしているのか?)。

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画像はiPhone5で。
靴なんて撮るのは初めてなんだけど、靴って単体で見ると普段見慣れた「履いている靴」とはまた一味違った印象になるようで、これは面白い。


2014/07/24

夏休みの朝はラジオ体操で始まる 2014


今年も始まった地域の自治会主催のラジオ体操。
6:30に始まって、6:40頃には終わる。
我が家からは2号(♀9才)と3号(♀6才)が参加。
子どもたちの数は例年どおり100名以上だが、終わる頃には半分に減っているので、半減期は夏休み期間。夏休みが終わると崩壊する性質を持つ。

彼らが何が楽しくて参加しているのかよくわからないが、カードにスタンプが増えていく達成感、時々ご褒美の甘いもの目当て、友達に会える一種の社交場、そのくらいしか思いつかない。
それとも、ラジオ体操そのものが楽しいという子もいるのだろうか。
そうか、自分が子供の頃を振り返ってみると、いつもと違う早朝、何かあるかもしれないという期待感、がモチベーションだった。そのうち毎朝同じことの繰り返し、ということがわかってきて行かなくなったのであった。来なくなった半分側の論理。

2枚目の画像は、Twitterにも投稿した、蝉と猫(♀8才)。
猫の面構えはいたってクールだが、実は右前足の爪が網戸から抜けなくて困惑している。
この猫は、本能に従って虫にちょっかいを出したりするが、実は怖くて虫を捕まえたことはない。箱入り娘なので、格好だけなんですよね、いつも。

ラジオ体操、それに、台風がこのブログにおける夏の風物詩であるが、来年も同じように巡ってくるといいなと思う。
退屈なように見えて、しかし、2度と同じ夏はないのだから。


2014/07/16

台風の襲来前後に参考にするサイト

台風201408号(NEOGURI)は、10年に一度と呼ばれた割には、恥ずかしがり屋で、沖縄本島を横目で見ながら通り過ぎ、それでも、そこそこの被害を出して東シナ海を駆け抜けていった。
昨年は台風らしい台風も来なかったので、今年こそはと意気込んでいるかもしれない(誰が?)。
さて、台風の襲来前後に参考にしているWEBサイトを備忘録的に記してみる。
進路予報として、「気象庁の台風情報」「JTWC」「Typhoon2000.comのMulti Tracks」「バイオウエザーの気圧配置予想」、警報の履歴確認先として「沖縄県防災気象情報」、学術的な面も含めたまとめ先として「デジタル台風」を紹介する。
おまけに嘉手納基地から出される「台風警報(TCCOR)」も紹介する。

進路予報 - 気象庁の台風情報 (基本、鉄板)
まずは気象庁の台風情報
ここは、地域ごとに時間単位で暴風域に入る確率を出しているのが大きな特徴(画像1枚目のメニュー部分だけ)。
欠点は、
  • 台風の過去資料はここにあるが、台風が消えてしまうと予報時のデータにアクセスできなくなること
  • 警報の履歴が見られないこと
など。
ちなみに「暴風域に入る確率」は時間軸で見せてくれるのだが、時に「暴風域内に入るか入らないか(ゼロかイチか)」なのか「暴風域内に入っている確率」なのかわからなくなってよく混乱する。暴風域を抜けそうなときに確認すると、時間が経つに連れ確率が低くなっていったのでどうも後者のようだ。

もっとも、暴風域内に入ったら、進路予想より、雨雲レーダーが役に立つ。

進路予報 - JTWC (セカンドオピニオン)
次に、JTWC (Joint Typhoon Warning Center)、米軍合同の台風警報サイト。
「TC Warning Graphic」 というリンク先から進路予想図へ飛ぶが、後述する「デジタル台風」からリンクをたどるほうが簡単かもしれない。
2枚目の画像は台風9号の進路図。
注意点は2点。
  • 台風の号数が、アジア地域で共有されているそれとは異なる場合がある。理由はココ(デジタル台風)。
  • 表示される時刻の「Z」はUTCなので、日本時間に変換するには9時間を足す必要がある。例えば、「08/00Z」 は「8日の09時(JST)」となる。
気象庁以外ではここを参考にする人が多いと思われる。
ここも気象庁と同様に、過ぎ去った台風のデータに辿りつけない。
日本国内からのスパムなどのアタックのせいと思われるが、IPアドレスがブロックごと拒否されてアクセスできずに困ることが多いのが難点。

進路予報 - Typhoon2000.com (もっと多数のオピニオン)
最近見つけたのが Typhoon2000.com
香港、北京、台湾、韓国、JTWC、気象庁の各地域6団体の予報を同時に表示させてくれるフィリピンのサイト。
トップ画面の中央、Tracks → Multi で現在の台風や、選択肢で過去の台風を選ぶと、各団体の予報が、JTWCが出した実際の経路を伴って表示される。台風8号の時は、北京だけ先に東シナ海ルートを予想していた(その後各団体とも東シナ海ルートに修正された)。
3枚目の画像は台風8号(NEOGURI)の7/5 03:00(JST)の予報。
警報については気象庁に頼らざるをえないが、進路予報については、複数の意見を参考にできる。
この画像を見ると、フィリピンは台風の防波堤に、沖縄は大陸の石敢當(魔除け)のように見えるな。

進路予報 - バイオウェザーの気圧配置予想 (1週間前から予測する)
長期的に予想を見たいならバイオウエザーの気圧配置予想
ここは1週間の気圧配置を予想するので、気象庁より2日間ほど長い。4枚目の画像が、7/16 09時時点での7日間予想。
頻繁に訪問すると、そのうち台風の「芽」を見つけることが出来るだろう。
サイトのデザインがかなり古風なのがもったいない。

警報の履歴 - 沖縄県防災気象情報 (他所にはないよ)
沖縄県防災気象情報の左側メニューから
「気象庁防災緊急情報」 →
「注意報警報(履歴)」 → 
「沖縄県 注意報・警報過去履歴【月表】」
でたどり着く。 

2016/10/04更新
今のサイトはこちら
沖縄防災情報ポータル -注意報・警報履歴

先に書いたように気象庁のサイトには過去の警報の履歴がなく、Yahoo!や、Livedoorの気象サイトに履歴はあるものの「30個程度」で、あっという間に流れて見えなくなってしまう。
ところが、沖縄県のサイトには過去の履歴が残してあるので、仕事で資料を作成するときに「たいへん役に立つ」(ありがとう!)
注意深く見ると、沖縄県以外に、福岡県を除く九州の各県(佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)の注意報の記録も閲覧できるんで、県間で何かしら協定があるのかもしれない。

まとめと情報共有 - デジタル台風 (とりあえず台風に関する情報はココ)
デジタル台風は台風の研究目的で作られたようだが、まとめサイトとしては、過去の台風との類似性などを調べるは得意中の得意。情報共有サイトとしてもツイッターやらトラックバックなどがあり有能。
とりあえず、台風に詳しくなりたいなら、ここの「ご意見・お問い合わせ・ご質問」を参照すべきだと思う。
台風8号に関してはこのようにまとめられている。

警報の在沖米軍版 - TCCOR (指示が明確で分かり易い)
在沖米軍はここの指示に従って行動している。
日本語ではここ(デジタル台風)で分かりやすく訳されている。
ちなみに夏は「All Clear」になることは無いらしい。



2014/07/02

開閉のサイン (エレベーターの場合)

前回のポストで吹き抜け窓の開閉装置の開閉サインがわかりにくいと書いた。

世間には、開閉サインがわかりにくいものが他にもあって、そう、それはエレベーターの場合である。
「開」「閉」は感じの作りがほぼ一緒で、漢字を使わない人には全く通じないし、漢字を使う日本語人でも紛らわしい。
横三角とドアの中央をシンボル化した「>|<」「<|>」というものも、三角の向きとこれから動作しようとしている方向が反対な気がして紛らわしい。つまり、「>|<」は、ボタンを押した結果である「ドアが閉まった状態」であり、「<|>」は閉まろうとするドアを開ける行為なのに閉まったドアを開けるように見える。そもそも三角形の向きが似ているので紛らわしい。
英語の「OPEN」「CLOSE」もOとCが似ていて紛らわしい。

と思って1枚目と2枚目の絵のようなものを考えて、パパっとExcel(!)で書いてみた。
アイデアは、非常口のピクトグラムから。どうかなぁ。
(アイデアスケッチなので、細かいところは目をつぶる)
3枚目は2枚目の色違い。
「エレベーター 開閉」で画像をぐぐってみると、同じように思う人はいるみたい。
そうですよねー、エレベーターのボタン、わかりにくいです。

2014/07/01

開閉のサイン (吹き抜け窓の開閉装置の場合)

我が家では、吹き抜け窓が開いている場合、「レバーを上にしておく」というルールとしている。
微妙な開き具合だと開いているかどうかわからなかったりするので、開けた者はレバーを上で止めるよう義務とした。
1枚目の画像は、レバーが上なので「開いている」
これで、わざわざ、窓の開き具合を確かめるために、首を上に向けなくてもいい。
それにしても、2年前に交換してもらった吹き抜け窓の開閉装置の「開」「閉」がわかりづらい。
2枚目の画像がそれ。
左と右、どっちに回せば「開ける」なのか「閉める」なのかおわかりになるだろうか。 「とりあえずデザインの義務は果たしました」という程度で、使い手の不便さについてはデザイナーさんは見て見ぬふりのような印象を受ける。
解決策は、例えば、
  • 窓の開いている様を「/|」、閉まっている様を「||」というようにピクトグラムで表示する
  • 矢印の太さを変更して、開けるは「太い」、閉めるは「細い」とする
などを考えついた。「開」「閉」よりはマシだと思うがどうだろうか。
(実際に、やってみればいいんですが、フリーハンドは自信がないので、何かシールを張ることを考えて何もせずに今に至る)

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画像はiPhone5で撮影。

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