歩いていると、靴紐が緩んで歩きにくいったらありゃしない。長年、歩くと靴紐が緩んでしまうという問題を抱えていたので、これは靴紐の結び方が悪いのだろうと、これまで、イアンノット式(イヤ~ン、ダメ!を想像させる響き)や、ベルルッティ式(特に想像をかき立てる響きではなかった)を試してきた。たしかに普通のリボン結びよりは少々マシであるが、改善されたとは言い難く、やはり僕の靴紐は緩む。
1枚目の画像が、これまで完成としていた状態。結び方の種類を問わず、緩んでしまう。
なぜそんなに靴紐が緩むのが気になるのか?
靴は甲で押さえて、靴のかかとが足のかかとにピッタリ寄り添い、足が靴を持ち上げるようになると、靴と足との一体感が出来上がり、疲れないし、快適に歩くことができる。靴紐が緩むと、甲で抑えることができず、かかとに遊びができ、大げさに言えばパタパタとサンダルを履いた状態になってしまう。これでは足に妙な力が入ってしまい、疲れてしまう。それはちょっとイヤだ。
2. 小さく固く結ぶ、または、増し締め
イアンノット式はYouTubeを見ながら30分かけて習得して、数年間はこの結び方を続けて、それでも緩むので、いい加減見切りをつけて、ベルルッティ式に切り替える。それでもやはり僕の靴紐は緩む。
ある日、これは根本的になにか大事なところが違っているのではという考えに至る。つまり、そもそもちゃんと結べていないのでは?
試しに靴紐を1度結んだあと、改めて念押しの意味を込めて、もう一度強く引っ張って固く結んでみる。 つまり、1回目の結びで長さを整えたあと、最後の決めに強く輪の部分を引っ張り、結び目を小さく固くする。ネジが緩んだ頃を見計らって更に締める増し締めのようである。
そうすると、なんということでしょう! 全く緩まないではありませんか。
この増し締めを始めてもう数ヶ月になるが、やっぱり緩みません。スニーカだけでなく革靴でも有効で、これは紐式の靴に対して全般的に有効とみなせそうです。コツをつかんだと言っていいでしょう。
2枚目の画像が増し締めした結び目。1枚目の画像と結び目を通る紐の大きさを比べてみてほしい。2枚目は結び目が小さいので紐が折れて細くなっているのがわかるでしょう。
3. エピローグ
イアンノット式やベルルッティ式など結び方の種類を指南してくれるノウハウWEBサイトは数あれど、
一度結んで、紐の長さを整えたあと、最後に結び目が小さくなるよう固く結ぶ(増し締め)
といった基礎の基礎を教えてくれるところはお目にかかっていない(ググり方が悪いだけかも)。
結び方のコツを見つけただけではなく、本当に大事なものは見落とされがち、ネットだけではわかり得ないものはまだあるな、という教訓も得ることができたお話でした。