2018/09/10

24時間完全空調の結果

はじめに
エアコンを6月に買い替えたので、今年は24時間空調にトライしてみた。
結果はエアコンの省エネ技術はかなり進歩していて、24時間完全空調でも前年比で電力消費量は下がった。

2017年と2018年の比較
対象はリビングのエアコン。
比較する期間は前年と今年の7月と8月。
太陽光発電のソーラーモニタの履歴から追ってみた。
次の棒グラフの青が2017年、緑が2018年、4月〜8月の消費電力を同月比で表している。


グラフを見ると、4月〜6月はエアコンを可動させていない期間であり、やや2018年が少ないが、ほぼ同じ電力消費量であることがわかる。
ところが、エアコンを稼働させ始めた7月と8月は前年より消費電力が低くなっていることがわかる。
前年比26%オフである(あとで数値を提示する)。

考察
さて、前年と今年の差は次のとおり。
  1. エアコンの世代の違い
  2. 冷房能力の違い
  3. 稼働時間の違い
1.の世代の違いは、前年=旧機種は2004年販売開始のダイキン製ATD50EPV6-W、今年=新機種は2018年販売開始の三菱電機製MSZ-ZW6318S(W)であり、14年の差がある。
2.の冷房能力の違いは、省エネ技術に差が出るはず。で、差が出た。
旧機種は5.0kW、新機種は6.3kWで今年の方が冷房能力は大きい。また、旧機種の消費電力は1.795kW、エネルギー省効率は2.79、 新機種はそれぞれ1,980kW、6.1であり、新機種のほうが消費電力が高いにもかかわらずエネルギー消費効率が倍以上高い。
3.の稼働時間の違いは、前年は都度ON(暑くなったらつけて、不在のときは消す)、今年は完全24時間ONとしており、今年の方があきらかに長い。
ただし、ソーラーモニタの日次データの保存期間に限りがあり提示できる数値データがないが、そういう運用をしていたということで。
また、今年の運用方法は人がリビングにいるときは28℃に設定、睡眠時や外出時は30℃に設定した。
概して、今年の機種のほうが省エネ効率が高く24時間運転にもかかわらず、もしくはだからこそか、消費電力が低くなることがわかった。
数値は次の表のとおり。

消費量(kWh)
2017年
旧機種
2018年
新機種
差分
前年同月比
4月を1とした場合の割合2017年
4月を1とした場合の割合2018年
4月
436
424
-12
-2.8%
100.0%
100.0%
5月
478
453
-25
-5.2%
109.6%
106.8%
6月
570
535
-35
-6.1%
130.7%
126.2%
7月
882
651
-231
-26.2%
202.3%
153.5%
8月
916
672
-244
-26.6%
210.1%
158.5%

おわりに
とはいえ、今年の4月と7月8月を比べると50%増しである。
エアコンを使わなければ、消費電力は最低になるはずだが、高い気温と高い湿度の中での生活は質が制限されるので、もう来年以降も24時間完全空調で行かざるを得ない。
もっとも気温が下がれば別の話で、今年は最高気温が25℃以下になったらエアコンを止めてみようと思う。

なお、省エネ技術の違いが結果の差に表れたと思うが、前年のような都度ONと今年の24時間完全空調との差が大きいかもしれず、ここまでは追求できなかったは残念である。
しかし、都度ONにすると、消費電力の上昇と家の中に暑さが舞い戻ってくるのではないかと考える自分がいて、実地で実験するのを躊躇してしまう。


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