この本は、疾走感あふれる音楽のような語り口で鳥類学者の生態を明らかにしているというものであります。
大学一年の講義中に読んで可笑しさのあまり隣の席の同級生に読んで聞かせようとしてしまったジャズピアニスト山下洋輔の「ピアニストを二度笑え!」(amazon)や、雑誌CDジャーナルの連載を単行本化した音楽学者野中映の「名曲偏愛学」(amazon)を読んだときに感じた可笑しさと同時に尊敬を感じる本で、そうそうありません。
3人の著者の共通点はその道のプロフェッショナルがその職業に関する経験と知識をベースとして幅広い視点から言葉を紡ぎ出してくるところにあります。しかもそれが可笑しくも馬鹿馬鹿しい(ホメてます)。
もし朗読したとすると、聞き手が展開の速さについていけないであろうというころも共通していて、目で読んで初めてそのアイデアと文章力に驚きつつ笑いをこらえきれなくなるというものです。
以前の2冊がより面白いというレビューもあり、これらも手に入れねば。
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