アマゾンからも入手できるようです(こちら)。
私達家族もクラウドファウンディング告知のトークイベントを聴きに行き、少額ながら応援して、先日約束通りにこの本がメッセージカードとともに送られてきました。
普通に生活を送っていただけなら決して本を出版するなんて思いもよらなかったハズで、毎日が絶望の連続かもしれないなか、認知症に伴う壮絶な経験を糧に、「記憶のない中」で、出版までこぎつけ、その内容も確かなもので、まずはよかったよかった。
認知症もある程度まで症状が進まない限り、極端に言うと記憶面以外は普通なのですよ。
大城さんの本でも、脳内のメモリの欠落が毎日の生活に不都合を招き、しかし、考える力はちゃんと残っていて、そのなかでなんとか自ら工夫をし、ご家族、職場、支援会などのサポートを得つつ、なんとかやりくりしています。
実は、大城さんが生活を工夫する中で、ToDoリストを使ったり、Google Mapsで記憶に留めきれない場所=知らない場所を探索したり、習慣化している行動は間違えなかったり、脳の活動には一定の休息が必要であることを示したりすることは、 健常者がライフハック的に行っていることと変わりはないのです。それが気が向いたときなんかではなく生活の上で必須であることが違いと言えば違い。でも大違い。
私の場合、私の母親が認知症になったことをきっかけに、
「認知症になった私が伝えたいこと」佐藤雅彦著
を読んで認知症患者の感じ方考え方を知り、認知症への考え方を新たにしました。この佐藤さんと同じように、認知症のことを公にし、社会に何かしらの影響を与えようと行動する大城さんの姿に敬意を評したいと思います。ああ、たぶん一番にサポートしている奥様も自然体でエライですよ。
大城さんのブログはこちら。
記憶より記録