オーディオシステムご紹介でご紹介したBenchmark社のDACである。2004年末の購入でこれでも我が家の最新鋭機器である。
実は不見転(みずてん)で購入している。つまり音も聴かずにである。えっ、とさる方にも驚かれたのだが、その年はCDプレーヤのクロックアップも行っており、CDプレーヤ周りはまだまだ改善の余地があるぞ、と踏んでいたので、そのまま踏んでみた。駄目でもともと、DAC導入の経験もないし、結果がNGで売り払うことになろうとも、ある程度高くは売れる目算もあったし、試聴にかける交通費や時間を考えると、悪くてもトントンであると考えたのである。ともかく自分のシステムで経験してみたかったし、うまくいくだろうと(今思うと根拠も無しに)思っていた。。
で、サウンドハウス(オーディオの店ではなく、楽器&プロ音響機器販売の方)の通信販売で購入。
試聴一発目から、全域に渡るスピード感、それも全域揃ったスピード感で、低域の押し出しも良好、プロ機らしく解像度は高いが艶やかな色彩感は感じない。くっきり音像を描ききる、といった感じ。うちのシステムではきつい音は微塵もない。S/Nもいい。音場は広いようには思えないがもう外せない。今の私が好きな音の方向性を示してくれたように思う。
図に乗って、アメリカ製なのでいくら電源部がグローバル対応でも音決めは向こうの電圧でやっているだろうと思い、電圧を100Vから117Vに昇圧するトランスをノグチトランス販売から購入、確かに良くなった気がした。実は今は使っていない。新居に越して音もままならない中、もう少し安定してから117Vに再挑戦しようと考えていたからだ。という割にはもう5年目なんだが…そろそろいいかもしれない。
その家を新築中に、しばらくの間オーディオの先輩に無理を言って預かってもらい、引き取り時に先輩のシステムのDACと入れ換えて無理矢理組み込んでもらって聴いてみた。しかし、DAC1に期待していた音は聴けず、その時は先輩のDACを組み込んだ先輩オリジナルの音を凌ぐことも、いや、並ぶこともできなかった。よく鍛えられたシステムは元の機器より数段レベルが高い機種への交換でないとそう簡単には音質アップは望めません、ということですね(何故かここでですます調)。
いま、足にはBDRのコーンを両面テープで貼り付けている。DACなので振動を受ける方であるからコーンは逆向き、つまり、円錐の先がDAC1に来るようにする方が良さそうな気もするが、電源ケーブルにシナジスティックリサーチを使っていて、単芯で固いケーブルに引っ張られてひっくり返りそうになるんで今は円錐の先を下側にしている。
もっとも設置環境に簡単に影響されることも別のオーディオの先輩に実演してもらった。この場合置く場所の変更だけだったがそれだけでも変化した。ありがたいことです(何故かここもですます調)。
欲を言えば外部クロックの入力があればいいのだが、これは無理かも知れない。
CDプレーヤが壊れない限りまだまだ使い続けることになるだろうと思う。
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